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吾輩、母上殿はちょっと特別なのである
吾輩は豆柴である。
名前は律である。
お散歩タイムが長い姉上殿と、新生活満喫中なのである。
そんな姉上殿の自宅には、時々母上殿がやってくるのである。
吾輩、主殿のところを離れ、姉上殿との生活を始める前に、少しの間実家にいたのである。
であるからして、母上殿はもちろん、父上殿とも面識があるのである。
母上殿はとても良い人である。
なんといっても吾輩と一緒にじゃれあってくれるのであるからな!
主殿も姉上殿もそこまではしてくれないので、母上殿は吾輩にとって、実はちょっと特別な人である。
なんせ母上殿は、犬がじゃれるように吾輩を誘ってくるのである。
「りっちゃーん、一緒にわほわほ遊ぼ♪」
なんて誘われたら、つい思いっきりじゃれあってしまうのである。
これは犬の性なのである。
まったくもって仕方ないのである。
「律はお母さんがくると、本当に嬉しそうだねぇ」
姉上殿が一緒にわほわほしてくれたら、吾輩だって遊んでやらんこともないであるぞ?
実家の母は、本当に犬に向かって犬のようにじゃれかかります。
犬は大喜び。
おかげで犬に同類だと思われているようですが。