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吾輩、手作り食にドキドキなのである
吾輩は豆柴である。
名前は律である。
寝汚い姉上殿と朝のお散歩タイムをかけて日々格闘しながらも、新生活満喫中なのである
しかし、そんな姉上殿にも良いところがあるのである。
それが食事である。
正直、絶品なのである!
姉上殿と生活を始める前の吾輩は、いつもドッグフードなるものを食べていたのである。
あのカリカリがなかなか病みつきに…。
…いや、それは良いのである。
今は、姉上殿の作る吾輩の食事について、である。
吾輩、姉上殿と同居して初めて手作り食なるものを頂いたのである。
最初は「なんだこの水っぽい食事は」と思ったのであるが、せっかく作って頂いた食事であるし、何より抗いがたい良い匂いが…。
け、決して匂いに負けたわけではないからな!
とりあえず一口…、そのあとは覚えていない。
気づいたら食べ終わっていたのである。
姉上殿を見上げると非常に満足そうな顔で
「りつ~、気に入ったか~、そうかそうか~。尻尾ぶんぶんふっちゃってこのやろぉ」
と言いながらわしわし撫でてくれ、新しい生活も捨てたものではないなと思った次第なのである。
…け、決して餌付けされたわけではないからな!