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何故か狂いだしたいつもの日常  作者: FSA
いつもの日常風景:始
6/6

第4話

やる気が出てきたので頑張ります。よろしくお願いします。

-キーンコーンカーンコーン-


これで6時間目が終了だ。学生の皆が思ってるだろうことだが開放されたと思うだろう。


俺だってそうだ。そうだった、はずなのだ。でも開放された気分ではない。


何故?と聞かれれば例の転校『生佐々桐 菫』だ。これ以外に何があるだろうか。


あと真紀の事も少し気になっている。なんであんなに落ち込んでいたのだろう・・・。


自慢じゃないがどこぞの漫画やゲームみたいな主人公みたく鈍感ではない、と思っている。


鈍感かもしれないが。まぁそんな事はどうでもいい、まずは喋るのが少し気後れする。


なので俺は嘘をつく事にする、とりあえず逃げだ。卑怯なんて言われてもいい。


まずは状況整理の時間が欲しい、それだけなんだ。


ということで、HRが終わり次第図書室へ行き少し時間を潰してから帰ろう。


そうだそうしよう。まぁそれなら彼女たちも一緒に帰ろうとかは言わないはずだ。



-SHR終了-



・・・よし、話もなく終わった。多分すぐ菫さんも話しかけてくるだろ。


菫「ねぇ、烈火君一緒に帰りませんか?」


ほら来た予想通りだ。話しをするのもいいが一旦ここは整理がしたい。


これで引いてくれ頼む・・・。と思いながらその言葉を口にした。


「ん、あぁ今日はさ、図書委員の仕事があるから無理なんだよ。」


と、菫にだけ聞こえるような声で言う。


他に聞かれちゃバレるからな。


菫「え、そうなんですか知らなかった。なら帰れませんね・・・。あっでも少しなら待てますよ?」


そう来るか、いや予想はしていない訳ではなかったがそう来ちゃうか。


「いやいいよ待たせちゃ悪いし。」


ここで真紀が来たら嘘とバレちまう、早くして欲しい。


後で誤魔化せるかもしれないけど、それはなるべく避けたい。


菫「んー・・・烈火君が言うなら、仕方ありませんね。また今度ご一緒しましょう。」


ふぅ、助かった。騙されてくれてありがたい・・・と思ったのもつかの間


菫「・・・嘘はいけませんよ?」


と通りすがり様に耳元で、そう言われた。確かに言われた。


「なっ」と発した時には既に菫の姿はなかった。


くっ、やはりバレてはしまったが予定通り図書室へ行こう。たまたまだって事もあるじゃないか。


そして教室を出た所で真紀とばったり会ってしまった。


ふぅむ、人生なかなかうまくいかないなぁ。とりあえず本を読むって事でいいか。


「おう、真紀。」


真紀「や、烈火。一緒に帰ろうよ。」


「ちょっと考え事したいからいいや。少し時間潰して帰るよ。」


真紀「烈火が悩み事?相談、乗ろうか?」


「すぐ解決出来ると思うから大丈夫。」


真紀「そ・・・ならいいか。明日までには元気出すんだぞ!」


あれ、いつもの真紀じゃないか。特に変わらないいつもの幼馴染。昼休みのあれは何だったんだ?


考えても仕方ないのでとりあえずうろうろよりは図書室で本を読みつつ考える事を伝える。


「あぁもちろんさ。だけど少し図書室で本読んでから帰るわ。」


真紀「ふぅん、図書室ねぇ・・・これまた珍しい。」


「そうか?そうでもないと思うけど・・・」


真紀「烈火が本ってらしくないじゃん?」


知られてないがひっそりと通っている。そこの先輩と少し仲が良くなったくらいに、


ちなみに通ってたのは1年の後半くらいからだ。


「いやいや、結構通ってるぜ?」


真紀「へぇ、それは知らなかったな、最近読んだ本とか今度教えてよ。ねっ。」


「もちろんお安い御用だ。」


真紀「じゃあ帰るから今度どっか遊びに行こうよ。」


「そうだな、まぁ予定はまた後で決めようぜ。」


真紀「うんそうしよう!じゃあね!」


そう言って真紀は手を振って去っていき、烈火は図書室へ向けて歩き出した。

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