問題児に好かれてしまった。
入学式にはギリギリで間に合った。
ふぅ~…
危ない危ない…
入学早々、遅刻はヤバイからな…
入学式が終わるとクラス発表。
ここの学校は男子校だから男子で集まってる。
めちゃくちゃ…むさ苦しい…
ちなみに、僕は身長が小さい(150㌢㍍くらい)。
だから周りの奴等が群がると全然見えない。
ちくしょー…
僕はみんなが去っていくのを見計らって
クラス表が貼られているところまでいった。
僕は1ーAだった。
さて、クラスも分かったし教室に行こうかなー
「君もA組なんだ♪?よろしくね♪」
いきなり、一人の男の子に声をかけられた。
見た目は僕と同じくらいの身長。
髪の毛がサラサラストレートの栗色。
男の僕が見ても綺麗と思ってしまうくらいだった。
僕が見とれていると…
「あれ?クラスもしかして違った…?」
少し焦ったように僕に話しかけてきた。
僕は焦って…
「あっ…ご、ごめん…!!!!
見とれてて…!!あっ…;
嫌、その違う!!;えーと、えーと…;」
あぁー!!!
変なこといっちゃったぁぁ!!!!;
するとその子は、
「ぷっ…
アハハハ♪君、面白いね!!
僕の名前は叶多♪よろしくね」
笑っていた。
なんか、素直な子だなと思った。
「僕は樹神!!よろしくね♪」
はじめての友達。
純粋にうれしかった。
でも…
次の言葉で僕は少しだけ…
少しだけ…ぞくっとした。
「僕、君のこと気に入った♪
だから僕のこと裏切らないでね?♪
裏切ったりしたら僕、君のこと殺しちゃうかも♪」
僕、友達間違えたかな…?