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第6章 新たな決意




「これからインヒィニティー・ラブに居る事になったリン・アサヒナです。」


リンはそう言って礼をした。


こうなった理由は1時間程前に遡る。



リンのテンペストはベーオウルフを支えながらインヒィニティー・ラブに戻った。


(俺 これからどうしよっか)


リンが悩んでいる内にアトリが自分の機人から降りた。


そしてこっちを見て手招きをした。


(……とりあえず降りるか)


自分もハッチを開いて降りていった。


降りた先には自分と同じ顔をした少女がいた。


(……俺?

いやでも胸があるってことは女?)


「私はアトリ あなたは?」


自分の世界に行っていたリンは慌てて答える。


「お 俺はリン。

リン・アサヒナだ」


「貴方がもう一人の私……

ずっと捜してた」


「俺は一体なんなんだ?

なんで機人に乗ることが出来たんだ?」


「私は貴方。貴方は私。

そして人間とは異なる存在。」


「????」


「今分からなくてもいずれ分かるようになるわ」


ドアが開く音がして、そこを見るとノエルが入って来た。


「アトリ〜」


叫びながらアトリに飛び付くノエル。


ノエル身長175cm、アトリ身長165cm。


身長差が10cmもあるノエルに飛び付かれてアトリが無事な筈もなく派手に後ろにぶっ倒れる。


「アトリ〜 無事で良かった〜」


倒れたアトリにいまだしがみつきながらノエルが尋ねる。


「……貴方のせいで無事じゃなくなりましたよ」


上半身だけ起こしながらアトリが言う。


しかしノエルの興味は既にリンに向いていた。


「確かリン・アサヒナだったよね。

アトリを助けてくれてありがとう。

けど貴方 何者?

あの機人の操作は素人の物じゃないよ」


「リンは味方。私が保証する」


アトリが答えるとノエルは少し目を丸くした。


「アトリがそんな事言うなんて珍しいね。

アトリとリンて何か関係あるの?

顔は似てるとは思ってたけど」


「リンは私の大切な人……

そうね、姉弟みたいな感じが一番近いわ。」


(そうなのか?)


アトリの言葉にリンは内心疑問をうかべる。


「フーン 姉弟ねぇ。

とにかく、リンに艦長が話があるんだってとりあえず着いて来て」




◇ ◇ ◇ ◇ ◇ ◇


「私が艦長だ。

リン・アサヒナ君だったね。

本当にアトリに似ているな。

そんなに緊張する事はない。

ただ何であの扉のパスワードが分かったのかが聞きたいだけなんだよ」


「あの扉?」


リンが質問で返す。


「あの機人が保管されてた部屋ヤンス」


チャックが横から声をかける。


「ペンギン!?」


初めてチャックを見たリンの反応はそんな物だった。


「ありきたり……」


「ありきたりね」


「ありきたりだな」


順番にアトリ、ノエル、ルイスにそう突っ込まれるリン。


「皆 新しい人いじめるの辞めなよ。

チャックを見た人の八割はそうゆう反応しかできないわよ」


ミコトが注意する。


「あんたは?」


リンの当然の疑問。


「あっ、あたしはミコト・ワグネルです。


このペンギンはチャックです」


「よろしくでヤンス」


「もう話を戻してもいいかな?」


「あっ、すみません」


リンが頭を下げる。


「なんでパスワードが分かったのかって聞かれても頭の中に勝手に浮かんだんですよ」


「やはり そうか……」


艦長が呟く。


「それで君はこれからどうするのかね?

軍に入るのなら優遇するが」


その質問に対してリンは即答する。


「入ります」


「おいおい そんなに簡単に決めていいのかよ」


ルイスが呆れたように首を振る。


「いいんです。

もう帰る場所も無いし。

俺は機人に乗れる。

この力を戦争を終わらせるのに使いたいんです」


リンはハッキリと言った。


「分かった 君の意思を尊重しよう。

ようこそインヒィニティー・ラブへ」


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