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美容院は照れるよ、どこまでも  作者: 双鶴


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4/6

4話

「眉、整えておきますね」

美容師がそう言った瞬間、タケルの心はざわついた。


(眉…眉って、整えるものなの?)

(俺、今まで放置してたけど…)

(てか、どこ見ればいいの?)


鏡の前。

美容師が近づく。

タケルの顔のすぐ前に、指先が来る。

眉の上に、ハサミ。


(目、開けてていいの?)

(でも、開けたら…目、合うよな?)

(それはそれで、なんか…照れる)


タケルは、そっと目を閉じた。

でも、すぐに不安になる。


(閉じると、寝てるみたいじゃない?)

(てか、眉カットって、寝るものなの?)

(俺、今、正解の顔してる?)


美容師が言う。

「ちょっとだけ、眉の形整えますね」


タケルは、目を半開きにした。

でも、それも変だった。

鏡に映る自分の顔が、妙に間抜けだった。


(俺、今、人生で一番“目のやり場”に困ってる)

(男子校生、眉カットに耐えるの、難易度高すぎ)


眉が整えられていく。

少しずつ、形が変わる。

タケルは、鏡の中の自分を見て思った。


(…なんか、ちょっとだけ、かっこよくなったかも)

(でも、照れる)


眉カットが終わり、タケルはそっと息を吐いた。

目のやり場は、まだ見つかっていない。

でも、心の中には、少しだけ風が吹いていた。


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