レイドボスさんVSランカー達
長屋の多い場所にてレイドボスさんは歩みを止める。
各々がレイドボスさんを急襲(気づかれてる)するランカー達。
最初に、二位の「勇者」と九位「狂犬」が斬りかかる。
「極限月下の続きといこうか!!」
「レイドボスさん!!天誅!!」
勇者と狂犬による即興の連携プレイでレイドボスさんへ急襲。
それを「星斬竿」で二人まとめて、いなすレイドボスさん。
次に六位「あいつ(↑)」と十位「被下剋上」の弓矢と火縄銃による遠距離攻撃。
しかし、「あいつ(↑)」による離れた位置の高所からの不意打ちの狙撃は、瞬時に気づいたレイドボスさんが身を屈めることで避けられ、「被下剋上」の火縄銃から放たれた弾丸は斬り落とされた。
「完全に不意打ちの狙撃だったんだけどなぁ」
「火縄銃じゃ脅威にもならないか」
未だ笑顔で四人のランカーを、無傷で相手にしているレイドボスさんへ次の刺客が差し向けられる。それは、三位「唯一剣」と四位「針千本」。
「隙ありだ!天誅!!」
身を屈めているレイドボスさんへ上段で斬りかかる「唯一剣」。
が、すぐさま身を起こし、「唯一剣」の刀を弾き、その隙に攻撃をしてくる「狂犬」の右手を斬り落とす。
「やっと背中を見せたな!」
「針千本」はレイドボスさんの後ろから針を十本を投擲。それを左手でノールックで五本キャッチするレイドボスさん。五本の針は肩などに刺さったが、そんなことなど構わず、キャッチした五本の針を「唯一剣」の顔に向け投擲する。
「唯一剣」は片手を刀から離し、左腕を犠牲に針を防ぐ。
そこへ八位「吹雪狩」の乱入。
「沢山いるねぇ!!チェストォォ!!」
長屋の屋根から、レイドボスさんへ急襲する。レイドボスさんは「唯一剣」を空いた左手で自身の元へ寄せ、場所を入れ替えるように移動する。
そして、「唯一剣」は「吹雪狩」によって、串刺しにされた。
「吹雪狩・・・楽しめよ?」
吹雪狩を少し恨みながら、されど討滅戦の成功を祈り、「唯一剣」脱落。
場所を入れ替えたレイドボスさんは、火縄銃から刀に持ち替え、こちらに向かって来ていた「被下克上」へ向かって走る。
「こっち来るのかよ!?」
「・・・天誅」
レイドボスさんは横一閃に振られた刀を身を屈めた状態で滑りながら避ける。
そして流れるように首を飛ばされ、「被下克上」脱落。
休む暇なく、近くに潜んでいた七位「デュラハン」が襲撃。
そして、待っていたかのように五位「紅蓮寧土」による火のついた大玉花火の投擲。
「覚悟しな!レイドボスさんよぉ!!」
「チッ、巻き添え覚悟だ!!」
ランカー二人による襲撃、対応は困難だと予想したデュラハンは巻き添え覚悟で斬りかかる。
しかし、予想は外れた。
導火線をまず断ち、大玉花火を不発へそして、凄まじい速度の返しの刃が「デュラハン」の腕を断つ。
「なっ!?腕を二本ごと!?」
「天誅」
そのまま三度目の返しの刃によって「デュラハン」の首が飛び、「デュラハン」脱落。
それを確認した「紅蓮寧土」は次の大玉花火を準備するも既に視界の中にレイドボスさんはいない。
「どこだ!?」
「貰うね」
横からの声。瞬間、大玉花火に火を着けたばかりの腕が斬られる。その大玉花火を左手で拾い、「あいつ(↑)」の居る高台の方へと投擲。残る右手で首へと刀を振う。
「天誅」
「・・・絶好調すぎないか?」
首を断たれ「紅蓮寧土」脱落。
足場を崩された「あいつ(↑)」は転落死で脱落。
「・・・とても楽しい」
「・・・絶好調すぎじゃない?ユラくん」
「即興での連携は良かったけど、もうランカー五人脱落か・・・サンラク、これは通常通り?」
「いつもヤバイが、今回は異常な程に絶好調だ。そろそろ俺らも出なきゃ当千以外全滅コースだろうな」
「なら、乱入と行くか!」
灰狼とサンラク。二人のプレイヤーが討滅戦へ乱入する。
残る、一位以外のランカー 「勇者」 「針千本」 「吹雪狩」 「狂犬」
レイドボスさんは「あいつ(↑)」が脱落するまで狙撃を避けながら戦闘しています。