孤高の秘剣
セカンディルの宿屋に入り、リスポーン地点を更新する。
次に、武器屋に行き壊れかけの刀を修理してもらう。
サードレマへ向かう道中にいるモンスターを倒し、エリアボス「泥掘り(マッドディグ)」)を討伐し、サードレマ到着。レベルは32まで上がり、スキルも大量に手に入った。
「TAさながらのスピードでサードレマまで来れたな・・・「泥掘り」はちょっとうざかったが」
サードレマまで猛スピードで攻略した理由は2つ
1つ、新大陸に早く行きたい。やっぱり、新要素である新大陸にはプレイヤーも多いだろうし、次に大イベントが起きるのも追加された新大陸だと思うため、序盤のエリアは時間をかけず攻略したい。
2つ、「幕末」のイベント「極限月下」に備えるため、ある程度「シャンフロ」を進めておくため。
この2つの理由から、時間に余裕を持たせるためにも3つのルートを通って新大陸を目指す、その分岐点であるサードレマまでは進めておきたかったのだ。
「さて、ここまで一晩でこれたが・・・」
「極限月下」まではまだ二週間ほどある、後数日プレイしたら「幕末」に戻りイベントに備えよう。一旦今日はログアウトして、明日また進めよう。一大イベントには間に合うだろう。
「3つの分岐か・・・明日は、王都ニーネスヒルまでタイムアタックとするかな」
武器は・・・まぁいつか変えよう、武器縛りじゃないし
場所は「翔風楼結の大河」シクセンベルトとニーネスヒルの間にある大河が流れるエリア。飛び石のように設置された足場を渡っている最中に上流の方に人がいることに気づいた。少し離れた場所に一人の老人が立っている。あんなところに足場あったか?
老人を見ていると、こちらに気付いたようだ。プレイヤーか?とも考えたが、それより気になることがある。
あの老人の持つ刀だ、あの刀は佐々木小次郎の持つ「物干し竿」によく似ている。是非とも話を聞きたい。
俺だって一本ぐらい刀を作ってもらうかと思って、反対方向のエリアにいるクアッドビートルを倒したドロップアイテムで今使っている愛刀「八重桜」を作ってもらった。しかし、愛刀があっても「物干し竿」は使ってみたい。
「そこの老人の人〜?その刀について知りたいんだけどー」
話しかけても反応は無し。こっちは見てるし、NPCか?こんな場所に?
老人を見てそう考えていると、老人が上流の方へ足場に飛び移りながら移動し始める。
「・・・?こっち見てから移動したよな、追いかけてみようかな」
老人の立っていた足場へ、スキル「沙那王憑き」などの移動スキルを発動し、移動する。移動スキル何個もないとまずこの足場乗れなくね?
その後も、次の足場までの間隔が広いが、スキルを駆使して老人についていった。
たどり着いたのは少し広い砂浜。隠しエリアってやつか?砂浜を囲むようにして大河が流れている。まるで島みたいだ。
大河をかなり移動したし、周りに土地も見えない。外からこの場所を見つけるのは不可能だろう。
「・・・儂は我が奥義を受け継ぐ者を待っていたんじゃ。何人もが、あの大河を渡ったが儂に気付ける者は居なかった。儂を見つけることの出来た、貴方に我が奥義を受け継いでもらいたい」
「・・・ほう」
ユニークシナリオ「受け継がれる孤高の秘剣」を開始しますか?
「開始するさ」
「幕末」の前に修行といこうか。