出会いは一目惚れ?
出会いは高校1年生。
入学して初めての体育館見学。
放課後だったので、体育館にでは部活が行われており、
活気のある賑やかな空間だった。
「柚姫!部活どうするよ?」
私に話しかけてくれた子は〝佐々木 夏羽〟
私が高校で最初に出来た友達。
「んー、入るかも迷うよねぇ」
この学校は部活入部が強制では無く選択式だ。
「バイトとかも憧れちゃうよね!」
夏羽はふふっと私に笑いかけてくる。
「夏羽は入るとしたら何部にするの?」
「私はバレー部かな!中学の時やってたし!」
「そしたら私はバドミントンかなぁ」
「え!なら部活入ったらお隣だね!」
「確かに!」
体育館を見学しながらくだらない話で
笑い合う時にふと目に入ったのが彼だった。
バドミントンをやっている彼。
色白でスタイルが良く、少しつり目。
若い言葉で言うなら、塩顔男子なのだろうか。
大勢の人が活動している中、その人から何故か
目が離せなかった。
「柚姫?」
「…あっ、ん?」
「どうしたの?」
「いや、なんでもない!」
〝一目惚れ〟
今までに経験してこなかったし、一目惚れがどういうものか
分からないが、おそらくこれが一目惚れってやつなのかもしれない。
「まぁ、急いで決めなくても良いみたいだし、じっくり考えよ!」
夏羽が私の肩をぽんっと叩く。
「そうだね。後で決めようか!」
「じゃあ、今日は帰ろ!また明日ね!」
「うん!またね!」
私は夏羽と別れ、自宅に帰る。
この時彼に向ける感情は恋心では無かったが
何故か気になる。
部活をやっていたから先輩なのだろう。
正直、部活をやるつもりが無かった私。
高校生になったらバイトをして
お金を稼ぐと意気込んでいたのだ。
「…部活やろうかなぁ」
少し悩みながら私は就寝した。




