表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
魔導仕掛けの箱庭(Garden of Exmagia)  作者: inami。
hello,magia garden 編
2/6

召喚!魔装!戦闘開始ッ!!

 ヒバナは初めての冒険に胸を高鳴らせながら、ふと自分が見慣れない乗り物に乗っている事に気がついた。車体は滑らかに揺れ、散りばめられたクリスタルが時折周囲のエネルギーを吸収しているようだった。


「初めての旅かい、嬢ちゃん?」


運転席に座る年配の運転手NPCが、後ろの座席をちらりと振り返り話しかけてきた。


「はい、エーテリア大陸には初めて来ました」


「このエーテリア大陸は、いくつもの地域に分かれていて、それぞれが独特の文化と風習を持っているんだ。君が今乗っているこのマギア・キャリッジも、その一部さ。見渡す限りの風景は全部、魔導技術で成り立っている。」


「このマギアキャリッジはどこに向かってるんですか?」


ヒバナは座席から身を乗り出し運転手に尋ねた。


「次に行くのはリヴィエルの街だ。ここはエーテリア大陸の中心地で、多くの冒険者や商人が集まる場所だよ。色々な店やギルドもあって、何でも揃うと評判さ。」


「リヴィエル……知らない街って聞いただけでワクワクする!」


「リヴィエルに着いたら、まずは『冒険者ギルド』に行ってみるといい。ここで登録すれば、様々なクエストやミッションを受けることができるんだ。それと、街には錬金術師や鍛冶屋もいる。君もエクスマギア使いだろう?ぜひ訪ねてみるといい。色々なサポートパーツや装備を作ってくれるよ。」




 しばらく軽快に街道を走っていたマギア・キャリッジは、突然急停止した。ヒバナは驚いて座席から飛び上がり運転手の方を見た。


「なになに!?何が起こったんですか!?」


「ギアスライムの群れだ。この辺りは安全なはずなんだが……ちょうどいい、君のエクスマギアで追い払ってくれ!手元の端末に「召喚(サモン)」と叫ぶんだ!」


「えっと……ッ召喚(サモン)!!」


 ヒバナが言われるがままに叫ぶと、目の前に15cm程の小さな機械の人形が現れた。


「そいつはエクスマギアの素体、シードゴレムだ。次は魔装(エンチャント)でシードゴレムにフレームを装備させるんだ。」


魔装(エンチャント)!!」


 シードゴレムに光の粒子が集まり、瞬く間に戦闘用のフレームが装着されていく。光のエネルギーが金属のように硬化し、ヒバナが初めに選んだエクスマギア『ソルジャー』が現れた。


「さぁ、見せてくれ嬢ちゃん! 君の物語の始まりだ!」


「分かりましたっ!いくよ、ソルジャー!!」


 ヒバナの声に合わせてソルジャーの目が鋭く光り、勢いよくギアスライムへと向かっていく。同時にヒバナの手元の端末はゲームのコントローラーのように変形した。


「まずは遠距離から、当たって!」


 ヒバナの指示に従って、ソルジャーは左手に構えた丸い盾からエネルギー弾を放った。モンスターの一体が直撃を受け、轟音とともに弾け飛んだ。ヒバナは次々とターゲットを切り替えながら、近距離用と遠距離用の武装を切り替えながら戦った。


「これでおしまい! ≪魔力集中(マギア・バースト)≫ブレイズソードッ!!」


 ソルジャーは、最後のモンスターに向かって突撃した。ヒバナの声と共にソルジャーの剣が輝き、纏った炎でモンスターを真っ二つに切り裂いた。


「見事な戦いだったよ、ヒバナ。おかげで無事に街にたどり着けそうだ。」


「ありがとうございます。上手くいったみたいで良かったです」


「ん、ギアスライムの奴何かを落としていったみたいだな。」


評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ