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魔導仕掛けの箱庭(Garden of Exmagia)  作者: inami。
hello,magia garden 編
1/6

神の箱庭へ

 緋花(ひばな)は部屋の中で、手元の最新型VRヘッドセットを見つめていた。大手ゲーム会社インダストリーが開発した『ガーデン・オブ・エクスマギア』。

ロボットとファンタジーを融合させた独自の世界観に、メインとなる15cm程の人型ロボット「魔導仕掛け(エクスマギア)」のカスタマイズの自由度の高さで発売前から多くのゲーマーの心を掴み、発売日には即完売、数ヶ月間入手困難で高額での転売が横行していた。最近になり流通が安定し、念願叶って今日緋花も手に入れる事ができたのであった。


「長かった……137日待った夢が叶う……! なんてね」


彼女は小さな溜息をつきながら、丁寧にヘッドセットを装着する。


「よし、準備完了」


つぶやいた瞬間ヘッドセットが作動する。映し出された世界は神秘的な緑に包まれた空間で、どこからともなく声が聞こえてきた。


「ようこそ、『ガーデン・オブ・エクスマギア』へ。私はオペレーターのマキナです。あなたのアバター設定をお手伝いします。まずはあなたのアバターの外見を決めましょう。」


緋花の目の前に、さまざまなオプションが表示された。髪型、目の色、肌の色、服装など、自分の好みに合わせて設定できた。緋花はしばらく考え、細部までこだわってアバターを設定していった。


「種族はヒューマンで、これでどうかな……」


彼女が設定を終えると、マキナが微笑みながら言った。


「とても素敵です。次に、あなたの最初のエクスマギアを選びましょう。こちらにいくつかの選択肢があります。」


マキナが示すと、さまざまな形状のエクスマギアが表示された。それぞれに簡単な説明が添えられており、攻撃型のソルジャーフレーム、防御型のナイトフレーム、支援型のクレリックフレームなど多種多様だ。


「うーん、じゃあ……このソルジャーフレームで!」


マキナが確認するように頷き、画面に表示された。


「最後に、あなたの名前を教えてください。」


「ヒバナ。ヒバナ・パールカです」


「ヒバナ、これで準備は完了です。それでは、神の箱庭エーテリア大陸での冒険をお楽しみください。」


「ありがとうございました!……ヒバナ、行きますッ!」


 視界が一瞬暗転し、次に目を開けたときにはヒバナの周囲には広大な草原が広がっていた。風が吹き、鳥の声が聞こえる。まるで本当にその場所にいるかのようなリアルさに、ヒバナは感動を覚えた。


こうして新たな世界に足を踏み入れたヒバナは、期待に胸を膨らませながら、冒険の第一歩を踏み出した。


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