戦争は続くよ、いつ までも……。
── 御前 会議 ──
(・д・ ;)
「陛下! 魔族との和平を……!」
( ;`Д´)
「血迷うたか、勇者よ!?
ならぬ! 今さら、出来るものではない!」
(-.- )(-.- )(-.- )
(((…………)))
・
・
・
(;`_ゝ´)
「……将軍、会議の結果は?」
( ;`Д´)
「まさか…… 和平派に組みする おつもりで?」
(´ー`)
「……馬鹿を言うな。戦が終わり、これまでの事 露見すれば、ワシとて縛り首は免れん。
ワシの傘下である 貴様らも…… 兵ども も、な?
我らは一蓮 托生よ」
( ;-_-)
「ですが……」
( ;`Д´)
「そうです! もし、陛下が和平に賛同するような事が あれば……」
( ´-`)
「──それについては、他の将軍とも話は ついておる。
陛下は魔族──もしくは、革命派の手で暗殺され、我らは皇族の末席から幼帝を即位、報復を誓う事と なろう。」
・
・
・
( -.-)
「──将軍、調査を命じられていた例の魔将ですが、やはり、我々の潰してきた 魔族の村の 生き残りのようです」
(´ー` )
「……大人しく兵の慰みものとして果てておれば良いものを……。そやつは、より苦しめて死なせて やらねばな……。
それは ともかく── 口封じは 念入りに、な?」
(;`^´)ゞ
「はっ!
二度と生き残りが出ることなきよう、兵長どもにも徹底させます!」
( -_-)
「……それと、先の撤退戦で殿として残した派閥外 将兵ですが、魔国の施設に捕虜として収容中との情報が……」
(´-` )
「……あの屈辱的な撤退戦の原因も、そやつらを残してきた経緯も 知られる訳にはいかん。
生き証人には、消えてもらわねばな……。
よし、例の魔将につなぎを とれ。少々 懐は痛むが、カネと引き換えに処刑させよう。
分かっているだろうが……」
( `^´)ゞ
「はっ!
捕虜 救出 作戦につきましては、情報を掴み次第、魔族側にリークすることと 致します!」
(´ー` )
「よし……。
しかし、最近は和平を訴える者が増えてイカンなぁ?
オマケに…… 和平後は これまでの戦争 犯罪を協力して裁こう などと、ふざけた意見まで出る体たらく よ……。
このような緊張感のない有り様では、隙をつかれて大惨事となるやもしれぬなぁ?
それも…… 皇国 全体が一丸となって継戦を叫ぶような、一般人を巻き込んだ惨事が、な……?」
( -_-)
「……既に国境 警備隊に手を回し、魔族の侵入を見逃すよう 命じてあります。」
・
・
・
( >Д<;)
「待ってくれ、みんな! 話を──」
(;`Д´)/
「家族や恋人が、殺されたり 連れ去られたりしたんだぞ?!」
( ;`Д´)
「勇者は、魔族の肩を持つのか!?」
(;`□´)
「勇者は、裏切り者だ!」
・
・
・
(´ー` )
「勇者は、監視 付きで最前線に投入されることと なった。当然…… 和平派の将兵らもな?」
( -_-)
「魔国側にも同じ動きがあります。」
( -.-)
「なるほど……。
これで和平派 同士が潰し合ってくれる、という訳ですな?」
(´-` )
「そういうことだ……。
我らは 安全な配置から それを ゆっくり眺めるとしよう。」
( -.-)
「それが……
そうも行かないようで──」
( ̄- ̄ )
「……なに?」
( -_-)
「魔国側からのリークです。
あちらの和平派の配置に関する情報が……」
(`。´)
「……成る程。身内を直接やるわけには いかないので 我らに やらせよう、と言うことですかな?」
(´ー` )
「いや、それだけでは ないな……。
潰し合わせるはずが 最悪、前線で意気投合、第三勢力となることを恐れたのだろう……。」
( -д-)
「……でしたら、折角の機会です。
こちらからも情報を流してやっては如何でしょう?」
(-_- )
「フム……。何か、いいシナリオは あるか?」
( -.-)
「……敵に甘い顔をしてきた和平派が、復讐に燃える友軍、もしくは魔族を神の敵と信じる狂信者によって配置を漏らされ、全滅──と言った所でしょうか?」
(´ー` )
「……いいシナリオだ。
むこうでも おそらく似たようなシナリオを描いておることだろう……。
やれるか?」
( `。´)ゞ
「はっ! お任せを!」
・
・
・
長きに渡る人間と魔族の争い……。
それは、和平を不都合とする者が いなくならない限り、終わることはないので あった──。
~fin~
うわべ
敵に配置を読まれたか……。迂闊なヤツめ。
ウラ
復讐の/理想世界の邪魔だ!
さらにウラ
ワシらの身の安全のためにも、戦争を終わらす訳には いかんのだよ……。悪いが、消えてもらおう。
二重底と見せて、三重底……。時には、四重、五重……。
ついてけませんわ、ホント……。
皇国と魔国は、人界と魔界の境目にあり、皇国は人界 全体から、魔国は魔界 全体から支援を受けています。どちらか一方が完全な勝利を掴むのは、不可能に近いです。
終戦には和平しかないですが、やらかした人達が受け入れるのは、自国の完全勝利だけです(戦勝国の側ならば、戦争犯罪を有耶無耶に出来る)
武力衝突の巻き添えで生活基盤、あるいは稼ぎ頭を失った者たちは、他に糊口を凌ぐ術がない場合、家族を養うため、あるいは、自分自身が生きていく為、当座を凌ぐ物質と引き換えに仕方なく戦いに身を投じます。
魔界各地には大小の国々があり、ほとんどで、その国の人口の数パーセントによる独裁で恐怖 政治が敷かれてます。
もちろん、その数パーセントには中流 階級や下流 階級と言った一般 庶民も含まれます。
(上の人だけでは何も出来ませんからね)
あとは八割を超える日和見がヘコヘコして余録に預かろうと一生 懸命。残り一割は ‘この国、オワター……’って諦めてます。
政権──主流派に近ければ その恩恵に預かれますが、他はダメ。
がんばってもムダ……と、やる気が失われ、経済は下降の一途。やる気があって余裕のある人は、海を隔てた大陸にある、人界の完全 実力 主義 国家こと、聖魔 帝国に逃げてます。
(実力さえあれば、人間も魔族も不問。そんかし、かな~り シビア……)
成功者たちは国元で困窮する家族の為、定期的に大量のオミヤゲ持参で里帰りしますが、人界側の経済封鎖で窮乏 極まる中、役人からの袖の下の要求もエスカレートする一方。
袖の下を断ると、事故に見せかけて船ごと沈められる可能性があります。
(袖の下をとれる部署に配置されるには、賄賂に加え、月々の上納金が必須。それらの お金は、途中 ピンはね されながらも政権幹部の懐に収まります。賄賂を断る=その国 主流派の上中下 全てを敵に回すことに……)
魔界側は、経済の窮乏で軍事力がガタガタ……。
対する人界側は、天上界から御使いを召喚可能な神殿を多数 建造済みで、最終戦争となったら、魔界側は負け確定。
魔界側も、一部の大国が暗黒界から邪神の御使いを召喚するための神殿を建造しようとしてますが、人界から少数 精鋭の勇者パーティーが送り込まれては工事を妨害されてます。
いい加減、やってらんなーい!と、魔界の一部では、色々ゆるやかに なりつつあり、人界との和平に乗り気な国々も増えてます。
ただ、恐怖 独裁してきた国々の主流派と それに くっついて美味しい思いをしてきた日和見派は、平和になると独裁 体制が揺らいで政権 崩壊。これまでの悪事を裁かれるかも?!と、最前線の魔国に軍事 物資を供給して皇国への攻撃を督促。生活 困窮者を兵として雇う為の生活 物資をも供給して和平を妨害しています。
魔国の王は、魔界の一部の国の意向を受けた傀儡。
前線には立たず、基本、安全な後方から指示だけ出します。暗殺しても、すぐに ‘戦争 犯罪を やらかしてきた魔族’ の中から次の魔王が選ばれて即位。
暗殺されるまでの短い間、大国の はからいで贅沢な暮らしを楽しみます。
(最後の晩餐……)
皇国・魔国ともに やらかした人々の主導で、古参にも 新兵にも ‘やらかし’ を強要、共犯者とすることで、和平を拒む '同志' が増えるよう工作。和平派の頭痛のタネとなってます。
こーこくはこーてーこそいるもにょにょ……りっけんくんしゅせーえらいひとはきちんとせんきょでえらばれまつがやらかしたひとぞくがじぶんたつのかつぐせーぢやをせんきょでかたすためまこくのしぜんのほーこせーれーのもりなどしんりゃくそのとちをよそからつりてきたなんみんたちにあたえることをくりかえしなんみんたつはこーこくみんとしてのみぶんもらひせんきょでわとふぜんぢぶんたちにとちをあたいちくりたやらかしぐみのかつくせーしやにいれまつなによりわへーがぢつげんしたらとちかえさなきゃだもむりくりうばつたとしつてりゅもんね




