92話
感じ悪かったかな...
なんか、悪い事をした気分...
そう、馬車の中で考えながら
ふいに外を見ると
やはり、こちらを監視している。
「お前、本当に大丈夫か?
具合でも悪いんじゃ無いか?」
グレンにそう言われ
「えっ!!あっ!...うん。
少し具合が悪いから、
邸に着くまで寝るね。」
私は、そう言い端にもたれ
寝たフリをした。
その後、ロアンや
リュカも乗って来た。
「あら?姫華寝てるの?」
リュカがそう言うと
「静かにしろ!
なんか、具合が悪いらしくてな...。
とりあえず、邸に着くまでは、
少し寝かしとこうぜ!」
グレンが、そう言うと
「そっか、さっき様子が変だったのも
具合が悪かったんだ...。
魔法の練習とかで、
寝不足だったのかな?」
ロアンが、そう言いい
3人で、小声で話をしている中
寝たフリをしていた私は、
その後、本当に寝てしまった。
「んーーうんーー。」
なんか、心地がいい。
そう思い目を覚ますと
ロアンの顔がすぐ近くに、
「えっ?えっ?」
私が驚いていると
「ごめん、起こしちゃった?
もう少しで部屋に着くからね!」
そう言うロアンは、
私をお姫様抱っこしていた。
どうやら、いつの間にか
邸に着いてしまったようだ。
「ロアン、ありがとう。
でも、私1人で
歩けるから大丈夫だよ!
だから、降ろして!」
私がそう言うと
「いつもなら
聞いてあげるんだけど
姫ちゃん、今日は
様子が変だったし...。
なにより、具合が悪いって
聞いたのに
歩かせる訳には、いかないよ!
こういう時は、甘えとけばいいんだよ!」
ロアンは、そう言い
本当に私の事を
部屋まで運んでくれた。
「部屋に、そのまま
入っちゃてごめんね。」
ロアンは、そう言い
私をベッドへ降ろした。
「ううん。
こっちこそなんか、ごめんね...。
運んでくれて、ありがとう。」
ここまで、運んでもらった罪悪感と
みんなを守る為とはいえ
嘘をついてしまった罪悪感で
私は、ロアンに謝っていた。
「ん???謝らないでいいんだよ!
こういう時は、
みんな甘えていいんだから!」
ロアンは、そう言い私の頭を撫でた。
「そろそろ、アンナ達も来ると思うし
僕は、自分の部屋に戻るけど
何かあれば、いつでも
みんなの事を頼ってね!」
ロアンが、そう言言われ
私は、軽く頷いた。
「姫ちゃん、最後に一つだけいい?」
改まって言うロアン。
「ん?いいけど...。」
私がそう言うと。
「姫ちゃん、今日
本当に、何も無かった?
特に、ノートを取りに行った辺りから
」
ロアンそう言い、
すごく真面目な顔をしていた。
「!!?
ううん!何もないよ!
強いて言うなら
その時くらいから少し具合が
悪くなっただけだよ!」
ロアンに、悟られる訳にも
いかないので、
私はそう言い誤魔化した。
「....そっか!
なら、いいけど
何かあったら、何でも言ってね。
それじゃ、僕は、そろそろ行くね。」
ロアンは、そう言い
寝室から出ようとした。
すると、ロアンは振り返り
私の元へ戻ってきた。
「??何か、忘れ物?」
私がそう聞くと
「うん。」
ロアンは、そう言い
私を抱きしめた。
「どんな事があっても
僕たちは、いつでも
姫ちゃんの味方だからね!」
ロアンは、抱きしめながら
そう言った。
「!!あっありがとう...。」
なんか、すごく嬉しい。
心配させているんだろうな...
それでも、言えない。
ここまで言ってくれるロアンが
傷つけられるなんて
やっぱりダメだ!!
私は、ロアンが抱きしめてくれた事で
尚更、ロアンやマフィアのみんなが
指を刺されるのは嫌だ!と思った。
“トントン”
「姫華様?」
そう、アンナの声が聞こえた。
「それじゃ、僕はそろそろ
自分の部屋に戻るね!」
ロアンは、そう言い
寝室から出ていった。
「姫華様、体調はどうですか?」
アンナがそう言い
心配している様だった。
「ごめんね、心配かけて
少し寝たから大丈夫だよ。」
嘘ついてごめんね。
と、思いながら
私は、アンナに言った。
「そんな、気にしないてください!」
アンナが、そう言うと
「そうですよ!私たちが
勝手に、心配しているだけなんで
気にしないでください!
それより、今日は
魔法の練習もしないで
ゆっくり休んでくださいね!」
エイミーもそう言い
心配してくれていた。
そして、少し時間がたち
その日は、夕食も自分の部屋で食べ
あっという間に就寝時間になった。




