08話
そこには、アンナとエイミーがいた。
「姫華様おはようございます。
さっそくですが、身支度をしますので
お部屋へ入らせていただきます。」
エイミーはそう言い、部屋へ入ってきた。
アンナもその後につづき
部屋へ入ってきた。
「姫華様、さっそくですが
こちら、いくつか新しいお召し物を
お持ちしましたので
気になる物があればご試着下さい。」
アンナはそう言い、いろいろな服を
見せてくれた。
グレンが前に
制服のスカートの長さ見て
ビックリしていたのを思い出した。
何となく、予想はしていたが
短めのスカートやワンピースなどはなく。
全て、膝より下の長さくらいだろうか
品のある長さだと思い
何着か拝見していると
「もしかて、お気に召す物が
ありませんか?
他の服もお持ちしましょうか?」
アンナが気をきかせて聞いてきた。
「ううん。そんな事ないよ!
どれもすごく上品な服で
私に、着こなせれるかどうか
考えてたの。
それに、こういうタイプの服は
あまり着たことがなくて....。
この世界の流行りとかも
まだ分からないし
2人のオススメとか聞いてもいいかな?」
普段は、どちらかというと
ギャルっぽい服を着ていたし
九条組にいる時とか
組が絡むことは、
だいたいが着物だったから
こういう上品な服は自分に
似合うのかさえ、心配になった私は
アンナとエイミーの意見も
聞いてみたくなった。
「姫華様ならどれも、きっと
お似合いになりますよ!」
アンナがそういうと
「そうですよー!
自信を持ってください!」
エイミーも励ましてくれた。
「この世界の、この国の
女性達に人気のデザインは
こういうタイプの
ワンピースです!」
エイミーが3着ほどワンピースを
持ってきてくれた。
クビレ部分にリボンがあり
私達世界でいう
マーメイド形のワンピースだ。
「私達2人の今日のオススメは
こちらワンピースです。
もし、よろしければ
ご試着など、されてみては
いかがですか?」
アンナは、そう言い
1着ワンピースを手にとり、私へ見せた。
白いレースの襟に
ピンクのマーメイド形のワンピース。
クビレ部分は、長めの白いリボン。
見れば見るほど、上品だと思った。
「そうだね!せっかく
選んでもらったから着てみたいな!」
私がそういうと、
アンナもエイミーもすごく
嬉しそうに微笑んでくれた。
「それでは、お手伝いしますね。
....(着替え中)
最後にこのリボンを背中のほうで
結べば、更に可愛くなりますよ!」
そう、アンナが言い
エイミーと、2人係で着替えを
手伝ってくれた。
着替えが終わり、その後も
髪やヘアーアクセサリーを
セットしてもらったり、
ワンピースに似合うバッグやヒールも
用意してくれた。
「思いのほか、早めに準備が
終わりましたね。
今日着なかった服などは
こちらのウォークインクローゼットへ
入れておきますので
お好きなように着てください。」
アンナは、そう言い
部屋の奥の扉を開けて
服やバッグ、ヒールに
アクセサリーまでも
ウォークインクローゼットのほうへ
持っていったのだ。
昨日のお風呂の大きさを考えると
ウォークインクローゼットも
きっと大きいのだろう。
と、思っていると
“トントン”
次は誰だろ?そう思って
ドアを開けてみると
メイドの女性が、1人たっていた。
「初めまして、姫華様。
私はメイド長をしてます
ラーナ・レクトンと申します。
どうぞ、ラーナとお呼びください。
本来なら毎日、私が皆様に
お食事のお知らせをしているのですが
昨日は、アンナやエイミーの
自己紹介もかねておりましたので
アンナとエイミーに、頼みましたが
2人は、姫華様の侍女のなられたので
本日からは、また私が
いつも通り、皆様にお食事を
知らせに来ますので、
どうぞお見知り置きを。」
そう、優しいそうにラーナは言った。
「あいさつも終わりましたし
お食事のご用意ができてますので
食堂のほうへお越しください。
では私は、まだ皆様の部屋を
回らなくては、なりませんので
ここで失礼します。」
そう丁寧に言い、ラーナは
頭を下げた後ドアを閉めた。
「ラーナさんはすごくいい人そうね。」
私が、そう言うと
「そうなんです。すごく
優しい方なんです!」
そう、エイミーが答えた。
「ふふふ。そうですね。
すごくお優しい方ですよ。
ですが、
食堂へ行くのを遅れると
さすがに、怒られてしまうので
食堂へ参りましょうか。」
そう、アンナがいい
アンナとエイミーと一緒に食堂へ
向かった。