78話
アイザックの突然の
質問に、戸惑ってしまった。
「えっ?!!何?どういう事?」
私が、そう聞くと
「昨日の夜さ、ジーク先生が
姫華を抱きしめているのを見たんだよ!
それに、親密そうに見えたし!」
アイザックに言われて
あの日の事を、思い出してしまった。
(71話72話)
「ほら、今だって顔が赤いじゃん?!」
私は、アイザックにそう言われ
「これは、ちっ違うの!
それに、別に付き合ってもないよ!
あの時はただ、友達の手紙を読んでいて
泣いていた私を、ジーク先生が心配して
慰めてくれようとしただけで....」
私がそう言うと
「ならなんで、抱き合っていたんだよ?
慰められていたっていうよりは、
姫華も、抱きついていたように
見えたけど?!」
アイザックにそう聞かれたが
あっちの世界と、こっちの世界の
両方の事を考えていて
涙が止まらなくて、ジーク先生に
頼ってしまったなんて、言えないし....
そもそも、ジーク先生にさえ
その悲しい気持ちまでは、言っていないし
何より、あっちの世界の話は
口が裂けても言えない。
私が、いらいろ思いながら
アイザックに、何て言おうか考えていると
「ジークが、勝手にしたことだろ?どうせ!」
そう言い、話の間に入ってきたのはグレンだ。
「グレン?!!」
私も、アイザックもびっくりしていると
「お前が、全然部屋に戻ってこねーから
迷ってるのかと思って、
探しに行こうとしていたら
何してるんだよ??お前は?」
グレンは、そうアイザックに言うと
「すみません。出過ぎた真似なのは
分かっていますが、
グレンさんの気持ちを聞...」
アイザックが、何かを言いかけようとした時
グレンが、アイザックの口を手で塞いだ。
「??アイザック?」
私がそう聞くと
「何でもねーよ!気にするな!
それより、早く部屋に戻って休もうぜ!」
グレンは、そう言い話を変えてきた。
「でも...」
アイザックの、納得をしてない顔を見て
私がそう言うと
「あっちの世界の事か
何か理由があるんだろ?」
グレンは、私の傍に来て
アイザックに聞こえないように
そう耳打ちをした。
「まっ!何にせよ、
ジークが、そうしたのも
何か理由があったんだろ?」
グレンが、次はアイザックにも
聞こえる声で話をした。
「ほら、そろそろ俺らも
部屋に戻って、寝ないとな!
お前も、早く寝ないと、疲れが取れないぜ!」
グレンは、そう言い
アイザックを連れて部屋に戻ってしまった。
でも、グレンのおかげで
どうにか、誤魔化す事ができた。
そして、私も自分の部屋へ戻った。
「おかえりー!早かったね!
それで、アイザックの話って何だったの?」
ミアがそう言うので
「なっなんも無いよ!なんか、すぐに
グレンが、迎えに来ちゃって...」
私はそう言い、誤魔化した。
「まっどうせ、大した用事じゃないよっ!
今は、マフィアの人達もいるし
本気で困っていたら、
マフィアの人達とかに
相談なり、話すなりするんじゃない?
それより、早く
クレアの恋バナ聞こうよー!
クレアも、早くー!」
ミアはそう言い、私とクレアを急かした。
そして、私達はベッドの上に座って
クレアの恋バナに、胸を弾ませた。
「それで?ノア君だっけ?
確か私達はより、1つ下だったよね!
クレアは、あの子の
どこを好きになったわけ?」
ミアが、そう聞くと
「ほら、私のペアがノア君だったでしょ?
ノア君って、可愛い感じの男の子で
すっごいテンションの高い子だから
私とは、タイプが違いすぎて
私で大丈夫かな?って
初めは、すっごい不安だったんだけど...
でもね、鈍臭い私を、何度も助けてくれたり
私のペースに、1つ1つ合わせてくれて
練習に付き合ってくれたの。
それでね...私、魔力が少ないし
体力も無いから、倒れそうになったんだけど
その時に、ノア君が支えくれて
私は、無傷だったんだけど
ノア君が、少し怪我をしちゃって...
その時に、私が謝ったら
何よりも先に、
クレアちゃんは怪我してない?って
聞いてくれて、私の事を心配してくれたの。
その時に、年下で可愛い男の子って
思っていた子が、すごくかっこよく見えて
私を、支えてくれたノア君の体が
すごく大きく感じて...
そしたら、細身にみえて
ちゃんと鍛えてるんだとか
骨がゴツゴツしてて、
ちゃんと男の人なんだ、って思ったりとか
気づいたら、すごく気になりすぎて
練習どころじゃなくて...
ってごめんね、話すぎちゃって。」
クレアは、そう言い
顔を赤らめながら、私達に謝った。
「もう、めっちゃ恋してるじゃん?」
ミアが、そう言い
「確かに、恋してる顔してるよね!」
私も、そう言うと
「もう、やめてよ!恥ずかしい!!」
クレアはそう言い、すごく照れていた。




