06話
「えっ?えっ?
ちょっとまって!
その学校は、10日後なんだよね?
まだ、魔法の事とか聞いてないし
魔法すらー使えないんですけど?」
私が固まっていると
「あれ?グレン教えて無かったの?
召喚して、先に迎えに行く人が
説明する約束でしょ?」
そう、レオに注意させるグレン。
「やっぱり、こいつじゃ
忘れるって言っただろ?」
リオにまで文句を言われるグレン。
「うるせーな!まだ10日もあるから
いいだろ?」
少し怒り口調のグレン
「あぁ?」
リオもピリピリし始め
グレンが今にも喧嘩しそうな
勢いだった。
「ちょっとまって!
違うの!多分、それ私のせいだと思う。
来たばかりの私に
無理をさせないように、
明日からでいいって、言ってくれたから
もし、みんなの予定とかが
崩れてしまっていたら
それは、私のせい!
ごめんなさい。」
不安でいっぱいだった私に
グレンは、優しくしてくれ
気も使ってくれてたんだと思い
私が、頭を下げそう言うと
“パン”
手を叩く音がした。
「はい!そこまで!
今回の事は、誰も悪くないし
姫ちゃん気にしないで!
グレンとリオがどうしても
喧嘩したいなら
止めないケド?」
そう言うと、2人の方をみて
ニコッと微笑むのはロアンだった。
「あの人、女好きでだらしないけど
怒らすとこわいから、きっと喧嘩も
収まるよ!良かったね!」
レオが小声で耳打ちをしてくれた!
すると、グレンとリオは
お互いにそっぽ向いているわりに
喧嘩する様子はなくなった。
「グレンの言う通り
明日から丁寧に教えるから
今日は、ゆっくり休むといいよ?」
そう、ロアンは優しくいってくれた。
「星も満喫したし、今日は
各自、部屋に戻って寝よう!
それで、明日は朝から
今後の事について話そう!
姫ちゃんもみんなも
それでいいね?」
ロアンの提案に皆頷いた。
「そーいえば、お前が今日
寝ていた部屋あるだろ?
あの部屋今日から
お前の部屋だからな!」
グレンに言われ戸惑う私。
「えっ?あんなに可愛い部屋
私なんかが使ったら
もったいないよ!」
「そんな事言っても
あれは、お前のために
用意された部屋だし
アルさん(ボス)が
一流の家具屋に頼んで
お前だけのために
用意した家具もあるからなー。」
そう言うグレンに私は
「そんなわるいよー。」
申し訳なさそうにしている
私に、グレンは
「それに、もう1回は
寝てるんだからいいじゃねーか?」
グレンがそう言うと
「えっ?なに?2人で寝たの?
いつのまにそんな仲に?」
ロアンが楽しそうに会話へ
入ってくる。
「んなわけあるか!
俺は一緒に寝てねーよ!」
グレンの言葉を聞いてロアンは
「なんーだ!つまらない男だねー!
グレンは!だから、モテないんだよ?
あっ!そーだ!
姫ちゃん僕と寝る?」
ロアンの一言に戸惑い
「えっ?!! 寝ないよ!」
私がムキになって答えると
「じゃー僕と寝ない代わりに
アルさんが用意してくた部屋で
眠ってくれるね?」
ロアンのその一言で
彼なりの優しさなのかな?
と、思った。
「そろそろ、お開きにしよー
みんなおやすみー」
そう言うと、ロアンは
先に部屋へ戻った。
それにづづきみんなが
中に戻って行く。
「俺らも戻るぞ」
グレンの一言に疑問をもつ
「えっ?!俺らも?
もってなに?」
グレンへ、聞いてみた。
まさか、グレンまでも?
ロアンみたいに、一緒に
寝ようとか言うのかな?とか
考えていると...