55話
「お前には、関係ない。
それより、何かあったのか?」
ジーク先生が、そう言うと
「...!!もっ、もしかして
あなた、今日泊まる気?」
ジーク先生の、問いには答えず
そう言って、私の方へ来て質問をしてきた。
「えっ?!!」
私は、あまりの突然の質問に
戸惑ってしまっていた。
「おい!いい加減にしろ!
用が無いなら、診察室から出ろ!」
戸惑っていた私の前に
ジーク先生は、庇うように立ち
彼女を遠ざけ、診察室から出るように言うが
「なっ!!なんなの?!
その子だけ特別扱いしすぎじゃないの?!
それとも、見習いとか何とか言っといて
ヤる事は、ヤってるって感じかしら?
ここは病院よ?
女を連れ込む場所じゃないわ!」
私を庇ったジーク先生に
彼女は、顔が赤くなるほど怒っていた。
それにしても、酷い言われようだ。
「あのなー、
何を勘違いしているのかは、知らないが
こいつは、見習いだからこそ
泊まり込みまでして
必死に、治癒魔法を学んでいるんだぞ!
それを、知らないくせに
言いたい放題しやがって!
お前は、わざわざ
そんな事を言いに、診察室に来たのか?」
ジーク先生は、そう言い
すごく、怒ってくれた。
「!!!?なら、どうして?
その子ばかりを庇うのよ!!
どうせ、噂通りで
お気に入りとか、なんとかなんでしょ?」
彼女は、そうジーク先生に言うと
「確かに俺にとって、
姫華は大切な存在だ!
でも、お前には関係のない話だろ?!」
ジーク先生が、そう怒りながら答える
“バンッ”
診察室の扉が、勢いよく開く。
「おい!うるせーぞ!
何時だと思ってんだ!」
そう言って、怒って扉を開けたのは
グレンだった。
グレンは、この状況を理解するより先に
私と、ジーク先生の所まで来た。
「何があったか、知らねーが
言い争いをしたいなら、別でやってこい!」
グレンは、そう言って
私の手を引き、自分の方へ引き寄せた。
「すまん!少し時間をくれ。」
ジーク先生は、私とグレンにそう言い
彼女の前へ行くと
「何度も言うが、用がないなら
帰ってくれ!迷惑だ!」
ジーク先生が、そう彼女に言うと
「なんで、いつもそうなの?
私は、まだ貴方が好きなの!!」
??!彼女まさかの告白に
びっくりしていると
「そんな話を、しに来たのか?
あの時も言ったが、
俺は、今後お前とヨリを戻すつもりは
絶対にないって言ったよな?!」
ジーク先生の言ったことで
彼女は、黙ったまま立ち尽くしていた。
多分2人は、以前お付き合いを
していたのだろう。
「なんで、そんな事を言うの?!
こんなに、好き同士なんだから
ヨリを戻してくれたっていいじゃない!」
彼女が、そう言うと
「好き同士?笑わせるな!!
お前は、ずっと俺を騙していただろ?
それに、俺はお前への愛なんか
微塵も残ってねーよ!!」
ジーク先生がそう言うと
「しょうがないじゃない!
あの時は、どっちも好きだったんだから!!
今は、彼とも別れたし
貴方だけが、好きなの!
それに、ジークだって
一度は許してくれたじゃない!」
彼女が、そう言うと
「ああ、そうだったな。
でもあれが、俺の1番の後悔だ。
俺が、許した事で、結局お前は
また、俺とあいつを天秤にかけ
弄んだだろ?
あいつと別れたからって
次は、俺ってか?
ふざけるのもいい加減にしろ!
あの時、友達に戻ろうって話で
終わったのに、お前が
こういう態度のままなら
俺は、本気で縁を切るぞ!」
ジーク先生は、怒っていたけど
どこか悲しそうに見えた。
「私が悪かったって、分かっているから
こえして、今まで友達に戻って
一緒に、病院でも友達として
働いてきたんじゃない!!
でも、突然この子が現れて
お気に入りが出来たなんて噂聞いたら
取られたくないって思ってしまったの...。
私は、まだジークの事が好きだったの。
もう同じ事は、繰り返さないから
お願い!もう一度だけ私に
チャンスをちょうだい。
次こそは、変わるから!お願い。」
彼女は、自分の事しか
見えていないのだろうか?
ジーク先生が、さっきから辛そうな顔を
しているのに、気づいたのは
私だけなのかな?
「いい加減にしろ!!」
「いい加減にしてください!」
見ていられなくなった私が、そう言うと
まさかのグレンも同じ事を言ってきた。
グレンも、私同様に
ジーク先生の辛そうな顔に
気づいていたようだ。




