51話
「えっ!それでも、
私は、友達になりたいと思っているよ!」
私がそう言うと
「分かったよ!そこまで言うなら
友達になってあげるわよ!」
サラは、少し照れた様子で言ってくれた。
「やったー!ありがとう!
友達になったついでに聞いてもいい?
なんで、そこまでして
幹部や、ジーク先生にこだわっていたの?」
私がそう聞くと
「初めての友達だから、教えてあげるわ!
私の家、すごく貧乏なの!
両親は早くに亡くなって、私と弟は
祖父母に、育てて貰っているんだけど
生活は、常にカツカツだから
こうやって私も働いているの!
それで、玉の輿を狙って
ジーク先生や、幹部の方と
お近づきなりたいって話を
いろんな人に話していたタイミングで
どこかの令嬢が、マフィアの警備の方に
紹介しろ!仲を取りもて!とか言ったのが原因で
それが、私と勘違いされて
噂が広まって、どんどん話が大きくなって
今にいたるのよ...。
玉の輿を狙って、お近づきなりたいなんて
いろんな人に、話していたから
バチが、当たったのかもしれないわね!」
サラが、誤解されていたのは分かったが
それでも、気になる事があったので聞いてみた。
「でも、猫なで声でデレデレしてたよね?
それに、私への敵意もすごかったし
もしかして、幹部の中に、気になる人が
いるとかじゃないの?」
私がそう聞くと
「そんな風に、見えていたの?
私、あんたが初めて友達だから
そういう人との関わり方が
いまいち分からなくて
玉の輿狙って、女性らしくしていれば
可愛く見えると思ってたのよ!
それに、敵意なんてないわよ!
あんたみたいな、お気に入りができたら
玉の輿を狙えないと思って焦って
本で見たキャラを演じたの!」
サラは、そう言って私に敵意が
ある訳では無いと話してくれた。
「えっ?私が初めての友達なの?
それは、それでスゴく嬉しいけど
人との関わりが苦手で
あんなキャラを演じていたの?
フッ...フッ...ははははは
ごめんなさい、笑ってしまって。
でもあのままのキャラで、玉の輿は
難しいと思うよ!
それに、悪役令嬢みたいだったよ?
変になりきらないで、そのままの
サラのほうが、ずっといいし好きだよ私は!」
私がそう言うとサラは、
少し目を、うるうるさせていた。
「私ね、目つきも悪いし、無愛想だから
幼少期には、いじめにもあったわ。
それからは、自分を隠して
本の中の人物とかに、なりきってきたの!
だから、そのー...そのままの私を好きって
言ってくれたのは、あんたが初めてよ!
一応、お礼は言って置くわね!
あっありがとう。」
サラは、照れながら私にお礼を言った。
「それしても、本当におもしろいよ!サラは!
玉の輿を狙えなくなると思って
焦って私の事を小娘呼ばわりするとこなんて
今思い出しても笑っちゃう!」
私が、そう笑いながら話ていると
「仕方ないじゃない!
私が、読んでいた本の登場人物が
あんなキャラだったのよ!!
それに、どう見ても私の方が歳上だもの!」
サラは、少しムキになって言った。
「それならサラは、何歳なの??」
女の人に年齢を聞くのは、失礼かもしれないけど
サラとは、友達になったし
この際だから、聞いてみた。
「19よ!」
サラは、自信満々に答えた。
「確かにお姉さんだけど
たった2歳しか変わらないじゃんっ!
2歳しか変わらないのに
私を小娘呼ばわりしたの?
私が小娘なら、サラも小娘でしょ?!」
私も、ムキになってサラに言うと
「アハハハ確かに!私も小娘になるわね!」
サラは、そう言いながら初めて笑ってくれた。
「ねぇ今度、その本見せてよ!」
私は、サラとそんな他愛もない話をしていると
「あっあのー、ジーク先生が読んでましたよ?」
別の看護婦さんが、呼びに来てくれて
ここがトイレだった事を思い出した。
「あっありがとうございます。」
私は、そう言いサラと一緒にトイレから出ると
少し離れた所にみんなが見える。
私は、サラに少し待っててもらい
1人で、みんなの所へ行き
すべて誤解だった事、友達になった事を
みんなに伝えた。
「玉の輿って...王族じゃねーぞ俺らは!」
グレンがそう言うと
「でも良かったね!ただの噂で!」
レオは、私にそう言ってくれた。
「うんっ!それでね、この後
サラも一緒でいいかな?」
私が、そうお願いをすると
「構わないけど、彼女にも仕事があるだろうから
それが、終わったら俺の診察室まで来て貰え!」
ジーク先生がそう言ってくれたので
私は、サラの所に1度戻り
その話をした。
初めては、遠慮しながら断っていたが
私が、もっとサラと話をしたかったので
顔だけでも出しに来てと、お願いをした。
そしてサラは、仕事が終わった後に
少しなら来てくれる事になった!
「サラ、また後でね!」
私が、そうサラに言うと
「ひっ...ひめっ...姫華!ありがとう。」
サラは、初めて私の名前を
読んでくれたが、お礼を言って
すぐに、仕事に戻って行った。




