05話
「それよりさー。
早く飯食いに行こーぜ!」
グレンは、すっかり忘れていた私を
急かした!
「そうでした!すっかり忘れていました。
申し訳ありません。
今日は、幹部の皆様が揃って
自己紹介と、姫華様の歓迎会をやると
旦那様がおっしゃっておりました。」
エイミーは可愛いらしいと思っていたが
こういった所もぬけていて
やっぱり可愛らしい女性だと思った。
「とりあえず、食堂の方へ
急ぎましょ!」
そう言うと、アンナは私の手をひいて
案内してくれた。
「なんだよ!まだみんな来てねーな」
そう言うグレンは
すごくお腹が、空いているのか
少しだけ、むくれている。
「皆様今日は、一緒に帰ってくるようなので
もう少し待ちましょう」
アンナはそっと
私にだけ聞こえる声で言った。
それから、少しして
なんだか、扉の向こうが
騒がしくなってきた。
“トントン”
食堂の扉が開く。
「すまない。お待たせしてしまって」
私の父より少し上だろうか。
髭のあるダンディーなおじ様を先頭に
7人の男の人が入ってきた。
「アルさんおせーよ!
早く食おーぜ!」
グレンは、やっぱりお腹がすいて
むくれていたみたいだ。
「まー待ちなさい。
軽く自己紹介だけでも
させてはくれないか?」
そう言うとおじ様が
「私の名前は、アルトゥール・ラービア
アルさんとか、アルトさんとか、ボスと
呼ばれているから
好きに呼んでくれてかまわない。」
ボス?と いうことは
このマフィアのボスだ。
「はじめまして。九条姫華です。」
そう言うと、アルトゥールさんは
「ご丁寧にどうも、この度は
こちらの世界へようこそ。」
そう言うと、私の手を取り
手の甲へキスをした。
「えっ!?あのー」
テンパっている私の手を引いてくれたのは
グレンだった。
「ボスが、セクハラなんかすんなよ!」
そう言うとグレンは
自分の方へ私を引き寄せた。
「お前が言っても説得力が、ねーよ」
そう言って間に入ってきたのは
茶色の髪の男性だ!
「そーだね!それに、早くご飯たべたいし
俺が、変わりに
みんなを紹介していくね」
えっ?同じ顔?双子かな?そう
考えていると
「あっ気づいた?そう俺達双子なの!
おれの名前は レオ・リャターシ
それでこっちが、グレンと同じくらい
口が悪い リオ・リャターシ
あそこの金髪のやつが
ロアン・シレビオ
元王族で女好きだから、気をつけてね!
こっちの、黒髪のめがねは
ルーカス・エイメン
彼の情報力と知識は、
すごいから何でも聞くといい!
そして、青い髪の リアム・ゼラフト
普段は、無口だけどいいやつだから!
シルバーの髪が リュカ・ソフィール
グレンとは、ライバルだよ!
それで、残ってるあのピンクの髪が、」
そう、最後の一人を紹介しようとしたら
「はい!はい!はい!僕は
ノア・レーシレンだよ。
よろしくねー!」
すごく元気な人だと思った!
「はっはい!よろしくお願いします。」
「とりあえず、俺達は
このマフィアの幹部で、各部隊の
指揮官もしているんだ!
詳しくは、食事の後な!
さっ、軽く紹介も終わったし
食おーぜ!」
そう言うとグレンは
わたしの頭を軽く撫でた。
その後みんなで、食事をした後
食堂の方で、少し話ていると
「ねぇ、4階のテラスから
見える星が凄くきれいなんだよ!
今から見に行こうよ!」
そう、ノアさん?に言われ
「そうだね!この世界をまずは
好きになってもらいたいからね!
みんなで、星を見てくるといい!」
アルトゥールさんは、そう言い
私と、幹部の方達を食堂から
見送りだしてくれた。
そして、テラスに着き
みんなで星を見て、会話をしていると
「それより、敬語禁止!
話にくいし、仲良くなりたいし
それに、そんな俺たちと
歳変わらないと思うよ!」
レオさんにそう言われ
「わかりました!
あっそうじゃなくて
敬語使わない努力はしてみるね!」
私が、そう言うと
「そうそう!そのほうがいいって!
姫華ちゃんって、同じぐらいに
見えるけど実際いくつなの?
ちなみに、俺と、リオと、リュカと
グレンは18で、ノアが16で
ルーカス、ロアン、リアムが19だよ!」
レオさん...?違くて、
レオがそう教えてくれた。
「私は、17です!」
私がそう言うと
「そうなの?、大人っぽいって
よく言われるでしょ?
学校始まったら、モテそうだなー
姫華ちゃんの場合、学年が
俺らと違うから、クラスは違うけど
専門の授業でなら、一緒になれるから
変な男に絡まれたりしたら
いつでも、言ってよ!」
レオが、よく分からない話をしてたので
「学校???まって!
その学校っていつからなの?」
私がそう聞くと
「ん?10日後だよ!」
レオの言葉に、言葉が出てこない。
「えっ?えっ?