48話
リオと診察室で、待機して
少し時間がたった頃、私はある事に気づく。
「ねぇ?そういえば
アンナとエイミーは、どこに行ったの?」
私は、いつの間にか居なくなっていた
アンナとエイミーの事を、リオに尋ねた。
「あんたが、先生と
あのクリスって奴を、治療している時に
なんか、買いに行くって言って
出て行くのは見たが
どこに行ったかは、知らねーよ。」
リオが、そう言うと
“スッ”と診察室の扉が開く。
グレンと、ロアンと、レオと
ジーク先生が一緒に戻ってきた。
何を、話していたのか
いつも通りのみんなに、戻っていた。
「すまない、遅くなって。
今の所、急患の患者は居ないようだし
さっきの、治癒魔法について話ながら
病院内の、患者を観て回るか!」
ジーク先生が、そう言うので
みんなで行くとこに
「クリスを、治療した時に
使った治癒魔法は、
傷口を治す魔法だっただろ?
あの時は、たまたま親指に
指輪が、はまったままだったから
良かったけどな、次からは
どの指が、どの魔法か
きちんと把握しとけよ!
親指は、治す魔法
人差し指は、痕なんかを消す魔法
中指は、体内の傷なんかを観たり
感じることが出来る魔法だ!
薬指は、痛みや、副作用なんかを癒す魔法
小指は、大勢の命を助ける時のみ使う魔法だ。
右手、左手どちらにつけてもいいが
小指は、災害や、たくさんの人の救助が
必要な時のみ使う魔法だから
絶対に、むやみに使うな!」
歩きながら説明していたが
指の位置についての説明の時のみ
ジーク先生は、足を止めて話してくれた。
「小指の魔法は、大勢が一気に治るのに
どうして、使ったらダメなんですか?」
私は、不思議に思いジーク先生に尋ねた。
「治癒魔法は、他の魔法に比べて
魔力の消耗が、激しいからだ!
どんなに、魔力が多くても
大勢を一気に助けるということは
それなりに、リスクがあるって事だから
今の、姫華の魔力で使ったら
最悪死に至る可能性がある...
だから、間違えても使うなって
言ってんだよ!」
ジーク先生は、そう言い
また、歩き出した。
「わっ分かりました!使わないように
気をつけます!!
そういえば気になってたんですけど
クリスの治療の時
なんで、目を閉じさせたんですか?
集中して、魔法を
使いやすくするためですか?」
私が、またも尋ねると
「それもあるけど、アザレアの声を
聞きやすくするためだ!
もう少し姫華が、慣れれば
目を閉じなくても、集中しなくても
アザレアと意思疎通が出来るようになる
そうなれば、意思疎通によって
指輪だって、勝手に場所を移動していくし
同時に幾つもの、魔法道具を
使いこなせれるようになって行く!」
ジーク先生に、そう言われて
今の私は、まだまだ未熟で練習が
もっともっと、必要なんだと実感させられた。
「おい!姫華こっちにこい!」
そう言って、ジーク先生は
“トントン”
ある病室の扉をノックして開けた。
そこは、大部屋だろうか
6人程の子供達がいた。
「あっジーク先生だー!」
「マフィアの人達もいるー!」
「先生、私ね、お注射
泣かずにがんばったんだよ!」
子供達が、ジーク先生や
みんなに駆け寄りワイワイしていて
とても賑やかだ。
「お姉ちゃんは、だぁれぇ?」
1人の小さな女の子が私に話をしかけてきた。
「こんにちは!私はね、姫華って言うの
よろしくねっ!」
私がそう言うと
「ひっひめ...ひめ...??
ひめ...あれ?お姫様?
お姉ちゃんは、お姫様なの?」
私の名前が言いにくいのか
姫華が、お姫様になっちゃった...。
「うーん...私の名前難しいかったかな?」
私が、そう言うと
「そうだよ!このお姉ちゃんは
僕達マフィアのお姫様だよ!
姫ちゃんって言うんだ!」
ロアンが、女の子にそう言うと
「ひっ姫ちゃん?姫ちゃん!
お姫様の姫ちゃん!!」
そう言い、女の子は私に抱きついてきた。
あまりの可愛さに、私は
女の子を抱き上げた。
「あなたのお名前はなんて言うの?」
私が女の子にそう尋ねると
「私は、にぃーなっ!」
女の子が、そう答えると
「ニーナは、この病室では
1番年下なんだ」
ジーク先生は、そう言い話に入ってきた。
「あっニーナずるい!私も抱っこしてー」
「僕も僕も」
「俺は、肩車がいいー」
子供達は、私やみんなに
抱っこやおんぶ、肩車までして
もらってすごく喜んでいた。
その後、子供達の親などが
お見舞いに来ていたため
私達は、病室を出ることに
「姫ちゃん!またね!バイバーイ!」
ニーナちゃんや、他の子達に見送られ
そこからは、いろいろな病室を回り
いろんな人達と接した。
そして、症状やケガが重い人達には、
治癒魔法を、施すのを手伝ったりしたが
クリスの時程の魔力の消耗は
感じられなかった。
「ニーナちゃんや他の病室の人達は
重症な患者じゃなかったけど
治癒魔法を施したら、早く退院出来たり
早く元気になったりは、しないの?」
私が、そう尋ねると




