44話
「えっ?!私まだ、治癒魔法
使えませんよ?
それに、こんなキレイな指輪
いただけません!」
私が、そう言うと
「遠慮なんかいいから、もらっとけ!
この指輪可愛すぎて、俺の手だと
せっかくの、花のモチーフも
綺麗に見えないんだよ!!
それにな、使われないまま
この魔法道具の中に、埋もれていても
可哀想だし、使ってやってくれないか?」
ジーク先生にそう言われ
私は、先生から指輪を頂くことにした。
「ありがとうございます。ジーク先生!
1つ聞いてもいいですか?この指輪って
どの指にはめてもいいんですか?」
私がそう聞くと
「その指輪は、全部の指に
はまるようになっているから
どの指輪に、はめるかじゃなくて
治癒魔法の種類によって
はめる指を変えるんだ!
試しに、親指にはめてみるといい!
はめようとすると、指輪のサイズが
変わるから、よく見とけ!」
ジーク先生が、そう言うので
私は、明らかに親指に入りそうにない
この指輪を、親指にはめようとすると
一瞬指輪が発光し、その瞬間に
私の親指に指輪がハマっていた。
「えっ?何が起きたの?
発光した時、ほんの一瞬だけ
透明にならなかった?」
私が、びっくりして
ジークの顔を見て言うと
「サイズを合わせながら
発光した瞬間に、指に移動したんだ!」
ジーク先生に、そう言われた私は
「すごい!魔法を使う前から
そんな事ができるなんて
まるで、指輪が生きているみたい!」
私がそう言うと
「みたいじゃなくて、生きてるよ!
治癒魔法の道具は
魔法そのものが、特殊なだけに
魔法道具も、特殊なんだ!
魔力を解放して、
心の中で話しかけてみるといい!
そうしたら、応えてくれるから。」
ジーク先生に、そう言われ
戸惑いはあったが、それ以上に
話をしてみたい!という気持ちのほうが
大きかった私は
ジーク先生の言う通り
指輪に、話しかけてみる事にした。
「“エペラスルーク”」
(こんにちは!初めまして
九条姫華って言います。
聞こえているのかな?)
私が心の中で話かけると
『ようやく私にも、主様が現れたのね。
あなたが、次の私の主になるお方ですね?
私の名前は、アザレアと申します。
どうぞ、アザレアとお呼びください。』
(えっ?主って??)
『私達、魔法道具の持ち主になったお方が
代々主として、国の平和のため
治癒魔法を使い、人々を助け
支えていくのです。』
(私にも、それができるのかな?
実は、私この世界の人間ではないの。
だから、アザレアの言う
国の平和のためっていうのは
すごい素敵な事だと思うけど
私にも、それが出来るかどうか
分からないし、それにね、
私はまだ、治癒魔法が使えないの。)
『もしかして、主様も
あちらの世界から来たお方ですか?』
(えっ?私達の世界を知っているの?)
『はい。存じています。
3代目の主様が、
あちらの世界の方でした。』
(その人は、今どこにいるの?
元の世界へ帰れたの?)
私が、アザレアと心で
会話を続けていると
「おい!そろそろいいか?
まだ、話し足りないなら、後にしてくれ!
急患の患者が、こちらに到着すると
連絡があった!
治癒魔法を見せるついでに
知識をつけるため
姫華には、俺の手伝いをしてもらう!」
ジーク先生は、慌てた様子で
私に言うので
ジーク先生の手伝いをするべく
アザレアとの会話を
一時的に終わらせる事にした。
「わかりました。
少し、待ってもらえますか?」
私がそう言うと、ジーク先生は
頷いてくれた。
(アザレア、ごめんね。
話をしている間に、会話を
終わらせてしまって...。
急遽、治癒魔法のお手伝いをする事に
なったのだけど...私はまだ
治癒魔法が使えないから
もしも、治癒魔法を使う時になったら
私に力をかしてほしいの。)
『いえ、お気になさらないでください。
それに、私でよければ
主様のお力になりたいです。』
(ありがとう!後から
また、声をかけるね)
私は、そう言い
「遅くなってすみません。
今、話を終わって
治癒魔法を使う事になったら
力をかしてほしいと、
頼んできました!」
私は、ジーク先生にそう言い
ジーク先生の手伝いを始めた。




