42話
「廊下で、勝手に盛り上がるな!」
扉を開け、そう言ってきたのは...
ジーク先生だ。
「あれ?いつの間にか
仮眠室に着いてたみたいだね!!
先生は、いつから扉の前に
俺らが、いる事に気づいていたの?」
レオがそう言うと
「話声が聞こえてくると思って
俺が、扉を開けようとしたら
リオの、うるさいなっ!って声が聞こえて
俺の、出ていくタイミングが無くなって
そこからは、ずっとお前らが扉を開けて
入ってくるのを、待ってたけど
一向に入ってこないわ、
廊下で、話盛り上がってるわ
で、結局自分で扉を開けたんだよ!!」
ジーク先生は、少し怒りながら言い
「とりあえず、中に入れ!」
そう言って、私たちを
仮眠室の中に、招き入れた。
仮眠室とは、思えないほど広く
ベッドだけではなく
大きいソファーに、テーブル
小さなキッチンの様なものまで付いていて
広めの1~2LDKのような部屋だ。
「そんなに警戒するなよ!」
そう言いジーク先生は
私の頭を撫でた。
私が警戒して、それとなく
アンナやエイミーの後ろに隠れて居たのが
バレていたようだ。
「ジーク先生は、必要以上に
姫華様に接触しないでください!!
いいですね?」
アンナは、そう言い
私とジーク先生の間に入り
ジーク先生に、キツめに注意をした。
「はいはい。分かりましたっ!」
そう言い、ジーク先生は
少し雑な返事をした。
アンナがまだ、ピリついているのが分かり
この空気を変えたくて私は、
「アンナ、コーヒーとか紅茶とか
クッキーも、持ってきてたよね?
せっかくだから、みんなで食べたいし
準備をお願いしてもいいかな?」
そうアンナにお願いすると
「もちろんです!
いつも遠慮しがちな、姫華様から
お願いしてくれるなんて
とても、嬉しいです!」
アンナは、少し機嫌がよくなったのか
そう言い、エイミーと一緒に
2人でキッチンの方へ向かった。
ジーク先生と気まずいままでは
魔法についても、習いにくいと思い
この前の事(22話)を意識しないように
私から、ジーク先生に声をかけた!
「ここって仮眠室なのに私達が
入っても、大丈夫なんですか?」
私が、ジーク先生にそう聞くと
「大丈夫も何も、ここは俺専用だし!
すぐ隣の部屋も俺専用の診察室だから
他の先生達とは、共有してない!
というか、俺の診察室は、
魔法道具なんかもあるから
基本的に、他の先生達は
立ち入り禁止なんだよっ。」
ジーク先生は、そう説明してくれた。
「それって、ジーク先生一人で
この部屋の広さって事ですよね?!」
私がビックリしてそう聞くと
「そうだよ!、だって仮眠室とは
名ばかりでほぼ家だからね!
あっちは風呂で、あそこはトイレ!
キッチンには、ちゃんと食料庫もあるよ!」
レオは、そう言いながら話に入り
いつの間に、ソファーに座ったのか
ソファに座りながら
私に、部屋の中を教えてくれた。
「えっ!!うそっ!お風呂もあるの?!
だから、#ほぼ家__・__#って事なんだ!
でも、本当にもう
ここに住めそうだよね?」
私がそう言うと
「住めそうというか、ほぼ住んでいるよ!
邸に、帰って来れない日は
ここで寝泊まりしているから!」
レオが、そう言うと
「そりゃー、俺にとっては
第2の家だからな!」
ジーク先生は、そう言い
私とレオの話の間に入り
「だから、この前の続きがしたい時は
いつでも、ここに泊めてやるよ!」
ジーク先生は、そう私の耳元で囁いた。
私は、囁かれた耳に手を当て
「なっ!!!何考えているんですか!?
からかわないで、くださいっ!!!」
アンナに聞かれれば
また、怒るだろうと思い
私も、小声で答えた!
「別に、からかってねーよ!
前に言っただろ?(22話)
嫁にもらってもいいって。
俺は、好みでもない女に
わざわざそんな事言わねーから!」
ジーク先生は、小声でそう言い
私の頭を撫でた。
その後、キッチンの方へ
アンナ達の様子を見に行った。
「姫華ちゃん?ソファーに座らないの?
ていうか、大丈夫?なんか顔赤いし
耳まで、真っ赤だよ?」
レオは、振り返り、
ソファーの後ろ側にいた
私に、そう言ってきた。
「だっ大丈夫!何でもないから!」
私は、そう言い
私もソファーに座った。
もちろん、顔が見えないように
1番端に座った。
そして、アンナ達が
紅茶やコーヒーを持ってきて
みんなで、少し話をしていると
「そういえば、魔力の色が
治癒魔法だったって?」
ジーク先生にそう聞かれ
「はっはい!そうみたいです!」
私が、そう答えると
「それなら今日は、ここで
そのまま治癒魔法を教えてやるよ!」
「ここで、ですか?!!」
私がそう聞くと
「ここは、病院だから
いつでも、治癒魔法が見学できるし
まずは、見て学べばいい。
とりあえず、これ飲んでからだなっ!
俺は、先に今日休みにしていたのを
撤回してくるから
少しの間、ここで待っていろ!」
そう言い、ジーク先生は
コーヒーを、一気に飲み干し
仮眠室から出ていった。




