29話
「グレンも、姫ちゃんも
怒られずに済んで良かったね!
でも、次、同じ事があったら
僕は庇いきれないよ!」
ロアンは、グレンの事を怒ると
思っていたけれど、私も含めて
庇ってくれた。
「ロアン、庇ってくれてありがとう。」
私がそう言うと、何も言わずに
頭を撫でてくれた。
「わるい。迷惑かけて....
あっありがとう。」
グレンが、照れくさそうに
ロアンにお礼を言う姿は、
兄弟のように見えた。
「なんか、2人とも兄弟みたいだね!」
私がそう言うと
「兄弟ではないけど、俺の中では
兄貴だと思ってるよ!
俺をここまで強くしてくれたのは
ロアンだし、俺の目標でもあるかな!」
グレンは、そう言いなんだか
嬉しいそうに話してくれた。
「僕が目標だったの?
その割に、まだまだ
魔法を使いこなせてないけど?
魔力のコントロールだって
まだまだガサツだしね!」
ロアンは、グレンを
少しバカにして言うが
その顔は優しく見えた。
やっぱり、2人は本当の兄弟に見える。
そうやって、3人で何気く会話を
している間に、裏庭に着いた。
そして、しばらく3人でいると
レオ、リオ、リュカの3人が
裏庭へやってきた!
「ごめんね!遅くなって
他のみんなは各々仕事だったり
手伝いがあるみたい!
でも、俺達3人は
今日、特に予定もないから
魔法の練習に付き合うよ!」
レオは、そう言いうが
残りの2人は、さっきの件があるので
まだ、不服そうだ。
「とりあえず、今日は、
魔法について報告と
できれば、魔力コントロールまで
練習できればいいな!とは
思っているんだけど
どう、姫ちゃん頑張れそ?」
そう、ロアンが私に聞いてきた!
「わかんないけど、頑張ってみる!
それより、私ってもう魔法使えるの?」
私がそう聞くと
「うん!もう使えるよ!
昨日は、熱が出て報告
出来なかったけど
魔力の共鳴は成功したんだよ!
ただ、副作用を見たのも
初めてだったし
今、姫ちゃんの体に
どれだけの魔力があるか
僕たちにも、まだ分からないから
それを今日は調べたいんだ!」
ロアンからの報告をうけ
やっぱり少し不安はあるが
ワクワクする気持ちのほうが大きい!
やっぱり、魔法が使えると聞いて
ワクワクしない訳がない!
「それで、魔力ってどうやって調べるの?」
私がそう聞くと
「姫ちゃんさ、体に“違和感”がない?
この“違和感”は一人一人
違う事が多いから
言葉では上手く説明出来ないんだけど」
ロアンは、そう言うので
私が気になっている事を聞いてみた。
「“違和感”かどうかはわからないけど
昨日、ジーク先生に治してもらった後から
何かが、自分の中から、出たがってて
身体中を、駆け巡ってる感じがするの!
それで、なんかね、ずっと身体が
熱もないのに、フワフワしてるんだけど
これが、ロアンの言う“違和感”なの?」
昨日は、魔力の副作用で、熱がでたし
この変な感覚も、そのせいだろうと
思い、気にしていなかったのだが
ロアンの言う“違和感”が
これなのか聞いてみた!
「間違いなく、それが
姫ちゃんの魔力だと思う!
姫ちゃん今から、僕の言う通りにしてみて
別に、失敗してもいいから
落ち着いて、
ゆっくりやってみてね!」
ロアンは、そう言い
1つずつやり方を教えてくれた。
「まずは、目を閉じて
リラックスして
その“違和感”にわざと集中して
無理に身体から出そうとしないで
ゆっくり解き放つつもりで
イメージしてみて。」
私は、ロアンに
言われた通りにやってみた。
ゆっくり、リラックスして....
その“違和感”に集中して
ゆっくり解き放つイメージ....
あれ?さっきまで
身体の中にあったものが
外に出ていく感覚がある!
さっきまで内にあった何かが
次は、外にある感覚?
うーん....なんていうか....自分の身体が
何かに包まれている感じがする。
私が1人で、いろいろ考えている間
なんだか、ずっと地面が
揺れているような....気がした....。
「ひっ姫ちゃん!目を開けてっ!!」
ロアンの声で目を開けると




