22話
「それにしても
まだ呼吸が、乱れているな....。
熱もまだあるし、
呼吸まで、乱れたままだと
きついだろ?
少し荒いが、呼吸だけでも
今治すか!」
ジーク先生は、そう言うと
「“エペラスルーク”」
魔力を解放し、私に近寄り
突然、キスをした。
「!!!!っ!んっ!!
ちょっ!!!まっ!!て!!んぁっ」
ジーク先生は、私に
激しめのキスをした。
食べられているような
濃厚なキスだった。
「....わるいわるい!
可愛さのあまり、つい
食べたくなっちまった!」
ジーク先生は、
自分の濡れた唇を親指で
軽く拭きながら、私に謝った。
「何してんの?ジークせんせい?」
ロアンは、笑顔で先生に
問いかけるが、目は、全然笑ってない。
「てめー」
“パンッ”
グレンがジーク先生を
殴ろうとしてたみたいだが、
ジーク先生は、
それを、素手で止めてしまった。
「止めてんじゃねーよ!
お前、自分が何したか
分かってんのか?」
グレンは、凄く怒っている。
「ちょっと、待ちなさいよ!
怒りたい気持ちも分かるけど
殴るなら、あんたじゃなくて
姫華が殴るべきよ!」
リュカまで参戦してしまっている
今にもみんなして喧嘩に
なりそうだ。
「まっまって。私は大丈夫だから
グレンも殴らな....あれ?
息苦しくない....。
えっ?....治ってる?」
さっきまでの苦しさも熱も
嘘のように感じなくなった。
「ほら、だからいったろ?
治すって!
俺の治癒魔法を直に
使ったからな!
まっ、軽めにキスして
呼吸だけ治すつもりが
思ってたより、味見したから
治癒魔法の効果が、かなり
効いたみたいだけどな!」
ジーク先生が、そう言うと
“ドスッ”
ロアンが、ジーク先生を殴った。
「今回は治ったらいいけど
次は、ないからね!
ジークせんせい。」
ロアンがまた、さっきと同じ顔で
ジーク先生に言う。
「そっか!先生の治癒魔法って
女性にだけなら、直で治癒が
できるって前に言ってたよね?
直に治癒魔法を使った方が
治りも早いって前に説明してたよね!」
レオはそう言い、ジーク先生を少し
庇っているように見えた。
「どっちにしても、先生は
ただの女好きの変態だけどね。」
せっかくレオがフォローをしたのに
リオがそれを崩した。
「このエロオヤジ!
こいつは、まだこの世界に
来たばかりで
慣れてもないのに、少しは考えろ!」
グレンが凄く怒りながら言う。
「まったくだわ!何考えてんの?
姫華がファーストキスだったら
どうすんのよ?!」
グレンにつづき、リュカまでも
怒り始めた。
「はぁー!うるせーな。
減るもんでもないだろ?
だいたい、俺を
オヤジ呼ばわりするな!
まだ、22だぞ!!お前らと
そんな変わらねーんだよ!
お兄さんだっ!
おにいさん!
それにもし、ファーストキスなら
責任取って、残りの
初体験も、もらってやるよ!
なんなら、嫁に貰ってもいいぜ!」
ジーク先生の一言に
周りがヒートアップする
「はぁー?」
みんなが今にも殴りそうな勢いだ。
「喧嘩はやめて!
本当に大丈夫だから....。
それに....その....
ファーストキスでもないから....。
だから、心配しないで....。」
私の一言に、静まり返る。
なんで、こんな事
報告しないといけないの?
気まづい....何なの?この空気....
そう思っていたら
“トントン”




