10話
「ごめーん。昨日女の子と連絡してたら
つい、夜更かしをしてしまって
寝坊しちゃった。」
ロアンが慌てた様子で
食堂へ入ってきた。
「夜更かしもほどほどに!
それに朝食は、必ずみんな揃って
食べるのが
約束ではなかったかな?」
アルトゥールさんはそう優しく
言っていたが、少し圧を感じた。
「朝食だけなんですか?
みんなで揃うのは?」
そう、私が、聞くと
「本当は、食事の度に
みんなで揃いたいけどね、
仕事や役割なんかも
みんなバラバラな事が多いから
どうしても昼や夜の時間帯は
みんなで集まるのが難しくてね。」
アルトゥールさんは
少し寂しそうに答えた。
“バン”
またも、勢いよく飛びが開く
「ごめんね。遅くなって」
そう言って、レオが
リオとグレンの手を
ひっぱりながら入ってきた。
「また、2人揃って寝坊したの?」
そうリュカが聞くと
「そうなんだ。
昨日の夜、後9日で
学校が始まるというのに
2人とも筆記の課題が
終わってなかっみたいで
昨日夜遅くから
僕の部屋で課題を
終わらせてたんだ。」
そう、レオは言った。
面倒見のいい彼は
きっと一緒に徹夜して
宿題を手伝ったのだろう。
顔がすごく疲れて見える。
「とりあえず、座りなさい。
みんな、結構待っているからね?」
アルトゥールさんが少し
圧をかけて言うと
3人とも速やかに席に座ろうとする
「おい!なんでリュカが
俺の席に座ってんだよ?」
グレンがそう怒ると
「あんたがいつまでも
来ないのが悪いの!
文句があるなら早起きしなさい!」
そう、リュカも言い返す。
「ちょうどいい、前から
思ってたから新しい
ルールを設ける!
朝は全員そろっての食事は
今まで通りだが
席については、先に
食堂へ到着した者から
好きな席に座っていい
こととする!」
そう、アルトゥールさんが言うと
「はぁー?、なんでだよ?」
ますます怒るグレン。
「各々の席で待機している時に
会話もできないくらい
離れている場合は
ただ、じっと待つことしか
できないから
前々からどうしたものかと
考えていたら
今日、リュカが移動してきて
会話をしているのを見て
思いついたんだ!」
そう、アルトゥールさんの
言い分に、やはり
納得していないグレンが
何かを言い返そうとすると
「これは、もう決定だ!
そんなに、このルールが
嫌なら寝坊するのをやめなさい!」
アルトゥールさんにそう言われ
グレンは、少し
おとなしくなった。
「さっ!メイド長
料理を運んできてくれ!」
そうアルトゥールさんが言うと
次々とテーブルに
食事が並ぶ。
それから、みんなで食事を食べ
食事の後、予定があるメンバーは
皆、食堂から出ていき
仕事などに向かった。
そして、予定のないメンバーだけが
食堂へ残った。
「さて、魔法につて姫ちゃんに
教えたいから10分後
皆、自分の魔法道具をいくつか
持って、裏庭へ集合ね!」
そう、ロアンがいい。
皆、各々部屋へ向かおうとする
「お前は俺についてこい!」
そう言ってグレンは
私の手をひいて、自分の部屋へ
向かった。




