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神殺しと呼ばれた男  作者: 鳴神
『《リヴァ》騒乱編』
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『始祖4』

「ガル!仕留めろよ!」


宿主は言いながら触手のように地に突き刺さりながら襲いかかる爪を斬り飛ばしながら叫んだ。


同様にルーも爪を斬り飛ばしていたが透明な触手は再生を繰り返し二人を襲い続けていた。


宿主の言葉に反応してかそのサファイアの双眸には翡翠に似た瞳が横から迫るガルを捕えていた。


【縛】


ガルの単語と人差し指、中指の二本の指がヴァンパイアに向けられるとヴァンパイアの動きが止まった。


言葉は力の種別の鍵、指はその指向先を意味する。


これはヴァーリ族が唯一持つ対ヴァンパイア魔法スキル《ジレファドール》だ。


ヴァーリ族は魔法も精霊魔法も一部を除いて使用不可という制限があり唯一、自己強化魔法のみ使用可能だ。


その力によって吸血鬼は体をガルに向けることなく首を動かした状態で硬直していた。


【解呪】


腰に下げていた短棒を手にとるとただの短棒が彼の単語に反応し一瞬にして長く伸び、槍となった。


槍の柄は黒く、両先は幅広の穂先があった。


槍はヴァンパイアの右手を斬り飛ばし、首を斬り離そうとしたが直後に後方へ跳躍されなにもない空中にそこに地があるかのように浮いた。


「おのれ………!ヴァーリ族!」


吸血鬼はそのサファイアの双眸から怒気と憤怒を溢れさせ左手で再生せずに多量の出血をしている右上腕部を押さえつけていた。


ヴァーリ族から受けた傷のみヴァンパイアは再生できない。


すると、民家の脇から爆音とともに黒煙が対峙していた二人の下方から流れてきた。


宿主が爪が突き刺さっていた地面にありったけの爆薬と手榴弾を投げつけたのだ。


「ここまでか…」


「放て!」


場に似つかわしくない涼やかな声が響くと銀の糸がヴァンパイアの背に向けて闇夜を切り裂いた。


ヴァンパイアは咄嗟にそれを払いのけ背後に視線を合わせると周囲に銀の矢が散らばった。


「特務隊所属ロイ=エルフ=ナージャワだ。

ヴァンパイア、ギバザルト…シフト卿の命により貴公の首、頂戴する」


「…くはははは!エルフと人間如きが片腹痛いわ!!」


木造二階建ての屋根に立ち銀の矢を放ったロイの両脇には数人の男達が次の矢をギバザルトに向けていた。


さらに次々と民家や喫茶店の屋根から男達が銀の鏃を光らせながらギバザルトを包囲するように姿を現した。


「…」


それらに目を向けるとヴァンパイア、ギバザルトの体がゆっくり高度を上げ大気に溶け込むように消えていった。






ヴァンパイア、撤退。

空間に干渉できる若干チート気味の奴らです

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