引き寄せの法則と頭の中の創作物について(1)
【引き寄せの法則と頭の中の創作物について(1)】
2010年代から特に流行しているものとして、引き寄せの法則が挙げられます。いわゆる偶然の一致の古典である『マーフィーの法則』は高校生の頃に読んだことがありますが、流行の引き寄せの法則の書籍を手に取るようになったのはつい最近です。
気がつけば、何かしらの引き寄せ本を読んでいる人が増えている……と感じるようになり、そんなにたくさんの人が読んでいて、本もたくさん出ているなら自分も読んでみよう……という気持ちになりました。
主に読んだ書籍は、
『あなたの人生をプラスに導くマスターの教え』(ジョンマクドナルド著/関岡孝平訳)PanRolling
『実践引き寄せの法則感情に従って“幸せの川”を下ろう』(エスター・ヒックス ジュリー・ヒックス著/良田利子訳)SBクリエイティブ
過去に読んだもので改めて読んだものとしては、
『マーフィー100の成功法則』(大島淳一著)知的生きかた文庫
『聖なる予言』(ジェームズ・レッドフィールド著/山川紘矢・山川亜希子訳)角川文庫
これから読む予定のものとしては、
『アルケミスト夢を旅した少年』(パウロ・コエーリョ著/山川紘矢・山川亜希子訳)角川文庫
と、いわゆる引き寄せや偶然の一致のジャンルとしてメジャーなものを中心に読書をしています。
これらの中でも特に今現在の自分が試してみたいと思ったのが『実践引き寄せの法則』です。
昔から伝わる潜在意識の法則として知られる、『欲しいものを引き寄せる』系のものとは異なり、『幸せになるために人生のオールを放して川下りを行う』という考えに興味を持ちました。
一般的な引き寄せのイメージは、人間の心や考えを顕在意識と潜在意識に分けると潜在意識の影響力が強く、プラス思考で思い描いていれば実現するというものだと思います。
なので、なるべく自分自身が安心する考えを選んでオールを放す(心配しない)あとは自然の流れに任せるという考えは、これまでの引き寄せのイメージを覆す画期的なものに感じました。
個人的には、欲しいものを引き寄せるために、それにめがけて祈ったり念じるよりも、偶然の流れに乗る方法の方がやりやすい。ネガティヴ思考が生じやすい人にも実践しやすく、安心だと思います。
そこでふと思ったのが、頭の中にある考えやイメージが自分の人生に影響を及ぼすなら、小説のプロットやハコガキなどの創作物のカケラはどのような影響を及ぼすのだろう? という事です。
前回のエッセイでも少し触れたように、ボツにしたはずの小説の内容がほかの作品の執筆中に出てくる……という現象は、つまり潜在意識の中でその作品の内容が生きているという事なのでは? と、思うようになりました。
引き寄せの法則における幸せの川を下る方法としては、
『今いるところ』から必死に漕いでいた
『オール』を放して
『川の流れに逆らわずに川下りをする』というものでした。
本を読んだはじめのうちは、潜在意識にあるボツになったり埋もれていた創作物を放す(放置)して、今いるところ(現在連載中の作品)を優先すると川下りになると解釈していました。
ですが、そもそも潜在意識というものは無意識に近い形で自分の中に存在していて、そのうち表立って影響するもの……。
と解釈すると、ボツを放置するという事は潜在意識の中に埋め込むことになり、いずれ自分の他の作品……ひいては人生の流れを滞らせる原因となり自分自身に影響を及ぼす事になるのではないか? と考えるようになりました。
つまり、幸せの川を下る方法としては……。
『今いるところ』(なろうとかアルファとか)から
『オールを放して』(ボツの作品を投稿して)
『楽になってホッとする……』(頭に溜まったアイデアや作品を投稿し尽くすところ)から
『川下りを始める』というものです。
だからと言って『幸せの川』の正体自体、実はどういうものなのかよく分からないのです。
ただ、潜在意識や引き寄せの法則を試そうにも、すでに自分自身の頭の中は創作物がたくさん溜まっていて、幸せに向けてクリアリングするには1度出し切るしかないのでは? と、感じるようになりました。
自分の頭の中をスッキリさせない限りは(要はある程度のところまで気が済むまでは)オールを放すことが出来ずに人生の川下りを出来ないから。
執筆や投稿をする事は、今まで滞っていたものを正常にするだけなのでそこまで大変じゃありません。むしろ、頭の中で眠らせていると、他の作業が滞ってしまいます。
なので、取り敢えずこれまで作ったアイデアを出し尽くしたい……というのが自分なりの【オールの放し方】です。
それを、自分にとってのクリアリングにしたいです。
良い人生に向けて、川の流れを信じて流れに乗れるように準備をしたいと思います。
石川ユノ(yuno ishikawa)