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ゲームから戻れなくなった!?  作者: 瓏月 燐焔
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16話 『剣王』VS『銀嵐』2

夜中に投稿するつもりが寝落ちしてしもうた…()

2人とも斬りあった体勢のままエルフィアが素早く回転し今度は氷狼牙と紅焔影の二刀を叩きつける。レイアスは涼しい顔のまま蒼狼爪だけで受け止め振り払うことで弾き返す。

エルフィアは弾き返された反動をそのまま利用し距離を取り着地。



そして距離をとると自分の刀を暫く見つめていたが、その場で軽く振る。同時にボソッと何か呟く。すると氷狼牙の周囲に氷片が、紅焔影の周囲を炎が出現し、それぞれの刀身に纒わり付く。



…魔武器っていうのは魔法の力が付与された武器なんだよね。つまりここから本番ってことさ…(笑)



そしてそれを見てレイアスは軽く笑う。



「ははっ(笑)もう使うのかよ?(笑)まだ俺は傷一つ受けてないのに(笑)。…それを使うなら…俺も受けてばっかいられねえな…?(笑)」



笑いながら言っていたが最後だけは雰囲気が変わる。どこかほのぼのとした感じの空気がレイアスの雰囲気が変わると同時に放たれた威圧(プレッシャー)によって全員が首元に刃を添えられた感覚に陥る。

それも一瞬の出来事ではあったが会場はシンと静まり返る。エルフィアも威圧の影響をうけたのかほんの少しだけ後退る。

それを見てレイアスは笑う。


「くはっ(笑) おいおいエル…たかがこんなので後退ってどうすんだよ?(笑) それで俺に勝とうなんざ…夢の夢だぜ?

……先手は譲ってやるよ。全力を出してみな。」



それに答えるかのようにエルフィアは先程までよりも更に強く速く移動し紅焔影は周りに炎の刀を形成しながら

氷狼牙は刀身を凍てつかせ、周囲の水分を凍らせ氷の棘や刀の切っ先の様に尖ったものを量産しレイアスへと飛ばしながら迫る。

レイアスはそれを蒼狼爪をかかげ「蒼氷」と呟くとレイアス自身の左側に蒼い氷の壁が出現しエルフィアが作り出した氷の飛来物を防ぎ、氷狼牙と同じように凍てついた蒼狼爪で炎の刀を凍らせ紅焔影を受け止め、雷龍牙でエルフィアを切りつける。軽くかすると同時に雷龍牙を雷が伝い掠ったエルフィアが刹那硬直する。その隙を狙いレイアスは回転し勢いをつけた回し蹴りをエルフィアの胸に叩き付け吹っ飛ばす。

エルフィアは吹っ飛ばされる中、途中で痺れが取れたのか体を回転させ地面に足を強く叩きつけブレーキをかけ止まる。軽く咳き込み即座に体勢を立て直す。それを見たレイアスは一瞬だけ意外そうな表情を見せた。そしてまた涼し気な顔に戻ると雷龍牙で肩をトントンしながらエルフィアを見ている。

エルフィアは息を整えると再度レイアスへと迫る。

レイアスはそれを迎撃しようとして途中で何かに気付いたのか感心したような表情をするとニヤッと笑う。

そして真正面からくるエルフィアを最低限の動きでいなし雷龍牙で切りつけると自身の左側に雷龍牙から雷を飛ばし右側へは氷の壁を造り上空へ蒼狼爪を構える。

すると雷は途中で何かに直撃しバチバチッ!と音を立てながら放電しその場で一瞬炎があがる。そして上空へと構えた蒼狼爪には先程と同じように氷狼牙で斬りかかるエルフィア。そして氷の壁の向こう側にもエルフィアの姿が現れる。だが、先程と違うのは上空のエルフィアが持つ氷狼牙が全てを飲み込むように周りを凍らせて侵食していき氷の壁の向こう側のエルフィアは紅焔影に炎を纏わせ氷の壁を斬り溶かしそのままレイアスへと迫った。



これにはレイアスも意表をつかれたようで上空のエルフィアの攻撃は蒼狼爪で防いだまま体を反らせてギリギリ回避する。そして体を反らせた勢いをそのままに氷狼牙を弾き地面に手をつくとブレイクダンスのように体を回転させカウンターを狙う。

しかし右側にいたエルフィアは紅焔影を上空のエルフィアへ投げると炎となり消え、上空のエルフィアは弾かれた際の反動で紅焔影を掴むとそのまま後方へと距離をとる。



再び対峙する2人だったが、先程の一撃が入っていたのかレイアスのコートの前部分が斜めに浅く切れ、僅かに焦げたようになっていた。

服に、とはいえ大会では初めて彼が負った傷であり会場には少しの動揺とざわめきが起こる。

レイアスは暫く何かを考えていたようだったが…



「よし、司会者。俺、リタイアするから俺の負けってことでよろしく(笑)」


と唐突に言い放った。会場も静まり返り皆驚愕の表情を顔に貼り付けたままレイアスを凝視している。それは司会者も同じだ。


「あれ、おーい?司会者ー?」


無反応の会場及び司会者にレイアスが呼びかける。その声にハッと我を取り戻した司会者が


「リ、リタイアって本気ですか!?レイアス選手…。」


信じられない、と言った様子で確認する司会者。だがレイアスは…


「ああ、本気だぜ?そうじゃなきゃ言わないだろ(笑)俺はリタイアするよ(笑)」


ケラケラと笑いながら再度口にするレイアス。会場のざわつきが収まらず困惑に満ちている。



それにしても…リタイアだなんて…いったいどうしたんだろうね?

ほら、やっぱり納得していない人もいるみたいだし…。



ヒュッと風切り音を出しながら瞬きの瞬間にはレイアスの懐に潜り込み首と心臓の位置に刀をあてがったエルフィアの姿があった。


「あー…エル、落ち着けよ。確かにいきなり言ったのも悪かったが俺はこれ以上やるつもりはねえよ。攻撃が掠ったってのもまあ、あるが…言ったろ?大会の範囲内でな、って。……これ以上はちょっと大会の範囲を超えるから、さ。」


レイアスがエルフィアへ向かって周囲に聞こえないくらいで囁く。エルフィアは思うところがあったのか渋々といった感じで刀を収める。



「えー…では、レイアス選手のリタイアにより……勝者はエルフィア・テレストです!!」


終わり方にあまり納得していないがエルフィアが引き下がり、司会者が宣言したことで歓声も一応上がっている。



決勝はなんとも腑に落ちない終わり方になってしまったけど大会はこれで終わり。

うーん……なんでリタイアしたのかなあ?そのまま優勝すると思ったんだけどなあ…。エルフィアの方が前よりも強くなっていた…とか?うーん…わかんないや。

まあ、2人とも成長してるみたいだし…結構シンクロが進んでるみたいだね。それは順調かな♪

あの2人がシンクロしてるなら結構力が溜まりそう…(笑)それだけでも収穫ありかなっ(笑)

あとは今後の動きだけど…まあ、どう動いても僕らには都合がいいしね(笑)

楽しいことしてくれるといいなあ……。

そういえばかなり前にグラサマってゲームやってたら主人公の名前がレイアスでかなりびっくりしました。

パクリとかじゃないんですよ被りがないと思って自分で考えた名前だったんですが同じのがあってその時はすごい驚きました(・ω・`)

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