15話 武闘大会4『剣王』VS『銀嵐』1
この頃は筆が進んでた…今は数話先で既にネタづまりです、はい。
数話はなるべく1日2日の内に投稿していきます。
というか更新したらそのすぐあとのアクセス数が一気に上がってた怖い()
コロシアムの舞台が整地されている間……休憩室で話し込む人達の姿があった…。喋っているのは一方的なんだけどね…(笑)
───────休憩室───────
「それにしても……エル、最後のは少しやりすぎたんじゃないか?殺す手前までいったろ?あいつがそれなりにタフだったみたいだから良かったが……下手したらお前が失格になるとこだぜ?」
レイアスはそうエルフィアに声をかけた。エルフィアは変わらず無言&無表情だけど……
「ちゃんと加減してたって?……だから……あー…まあいいや。結果だけで言えば問題なかったしなあ…。まあ、んなことは置いといてよ、エル。今回はどこまでやる?」
試すようなレイアスの目と言葉にエルフィアは少し下を向き暫く考え込む。
そして考えが決まったのかレイアスの方を見る。そしてその口からボソッと言葉が紡がれる。それを聞いたレイアスは楽しそうな笑みを浮かべると
「上等だ(笑)決着をつけようか?(笑)」と呟く。言葉からは楽しさと抑えきれない期待感、高揚感が滲み出ていた。
そしてそれはレイアスだけではなく、エルフィアの雰囲気からも感じ取れた。互いが互いを超え自分が一番だと、自分の方が上なのだと決着をつけるのを、証明されるのを待っているのだ。その結果を出すための戦いが今開催される……。
そこでレイアスがふと思い出したように一言付け加える。
「ああ、でもここ大会だし、ある程度は本気で対応するが大会の範疇を越えるようになったら止めな?」
エルフィアはそれに頷き答える。
僕の予想じゃ-----が勝つと思うけど……番狂わせも起きたりするのかなあ?実力を観るっていう点でもこれはいい傾向だ…。
楽しいねえ……(笑)
そして舞台の整地も終わり準備万端となった所で2人が入場する。互いに姿を現すと会場には割れんばかりの歓声が上がった。
「さあさあ!大会もついに決勝だ!ここまで両選手武器を未使用のまま来たがここでは遂に武器を使う姿を見られるかもしれない!
無敗の『剣王』レイアス・フェンラスと初代SS『銀嵐』エルフィア・テレストだ!!それではバトルスター「司会者さんよ、ちょっといいか?」
試合開始を宣言しようとした司会者にレイアスが声をかける。
「どうされましたか?レイアス選手?」
「ここ、魔武器の使用ってあり?(笑)」
ニヤッと人の悪そうな笑みを浮かべて尋ねるレイアス。
「ま…魔武器ですか……SSランクの場合は用紙に書いてあればその書いてた物のみ使用可能ですが…原則として一方的にならないようにお互いに持ってなければ使用禁止なのですが……。」
と、そこでエルフィアを見る司会者。だが、問題ないと言うようにレイアスが代わりに答える。
「ああ、大丈夫。俺もエルも互いに持ってるし登録もしてあるからさ。」
「ふむ…それならばルール上使用可能とします。」
「やったね(笑)」
司会者が了承したことによりレイアスが楽しそうに呟く。エルフィアの方を向くと何かの意味を込めた笑みを浮かべる。
その笑みを受けてエルフィアは己の武器を構える。
それは銀の輝きに薄く蒼みがかった曇り一つ無い美しい刀身の刀と鮮やかな紅色の刀身が目を引く刀だった。
"魔刀『氷狼牙』" と "魔刀『紅焔影』" だ。
レイアスはエルフィアの得物を見ると少し意外そうな顔をするがすぐに戻る。
「へえ……まさかその2本を持ってきてたとはなあ…本当に本気で勝つつもりかよ?(笑)」
レイアスの言葉にエルフィアは頷きと右手に持つ氷狼牙の切っ先を真っ直ぐレイアスへと向けることで返事とする。
「くはっ(笑)そうかそうか…仮にもエルが本気でやるなら俺も少しは本気で相手してやらないとなあ?(笑)」
レイアスは腰にある数本の中の2つから抜こうとしていたのをエルフィアの武器を見て止めると鞘に手を当て「リレクト」と呟く。
すると数本あった鞘は消えレイアスの手首に複数のブレスレットが出現する。
そして自身の首元のペンダントに手を添えると「コール」と呟く。そして輝きと共にレイアスの手元に出現したのは2本の剣だった。
片方は氷狼牙に似ているが氷狼牙よりも蒼色に近く、氷のように透き通っている。そしてもう片方は薄い黄金色の輝きを放つ剣だった。
"魔剣『蒼狼爪』" と"魔剣『雷龍牙』" だ。
あれ…どこに行ったのかと思えばあの2人が持ってたのかあ…使いこなせてるのかな?もしダメそうなら回収かアドバイスかなにかしようかな?それぐらいなら構わないだろうし…それを含めたらこのバトルは色々収穫がありそう…かな?
互いに武器を構えたものの相手を見るだけで動かない。そのまま暫く硬直状態だったが…エルフィアが動くことでそれも崩れる。
ウルガとの時よりも更に速く、一般人には目で追えない速度でレイアスへと迫り少しだけ跳ぶと両手の刀を振り下ろす。
レイアスはそれを蒼狼爪だけで受け止め、左手に持った雷龍牙でエルフィアの胴を切り裂くように振る。
エルフィアは刀を素早く戻すと体を回転させ左手の紅焔影で雷龍牙を防ぎ氷狼牙と蹴りで攻撃に転じる。
レイアスはそれを蒼狼爪で氷狼牙を防ぎ脚でエルフィアの蹴りを受け止め弾き返しエルフィアのバランスを崩させると踏み込み蒼狼爪と雷龍牙をエルフィアの胸の辺りでクロスさせて振り抜く。
エルフィアは上半身を反らせることで直撃は回避するがローブが軽く切り裂かれる。そして着地と同時に後ろに跳び距離をとる。
軽く切り裂かれたローブの胸元を暫く見てるとボソッと呟きローブが消える。
そして雰囲気が僅かに変わると刀を構え直しレイアスへと向き直る。それを受けレイアスは楽しそうに笑みを浮かべながら
「良いぜ(笑)存分に使ってかかって来いよ(笑)」
と、エルフィアに向かって言う。エルフィアはそれに頷くとまた先程と同じようにレイアスへと向かっていく。そして斬りかかるが……レイアスは笑うと
「技量は相変わらずすげえな(笑)ただ…俺にはたいして効かないけどな?(笑)」
と、言うとその場で素早く回転し雷龍牙を振り抜くと真空刃が形成され目の前のエルフィアを両断する。それに観客からざわめきが広がるが…斬られたエルフィアはそのまま炎となり消え去った。
そしてレイアスは蒼狼爪を上空へ向けて振り抜くとガキィン!と音がして音がした周囲から細かな氷の欠片が舞うとそこには氷狼牙で斬りかかっているエルフィアの姿があった。
へえ……ミラージュと焔影を使ったのかあ…結構使いこなしてるなあ…。流石、というところかな…?
あ、気になるかもしれないけど続きはまた今度だよ!
戦闘拙いですね。作者はイメージしながら書いてるからいいですが多少解りにくい部分あると思います。頑張ってください(←直す気0の人)