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AI棒(あいぼう)と行くVRMMO配信 ~外道プレイヤーの邪道攻略~  作者: ジッロ
一章 【配信事故】初心者配信者、ドラゴンを強奪してしまう
6/22

五節

ゴブリンとゴブリンと、たまにスライムを倒し続けて1時間ほど。

俺のレベルは4に到達した。


ーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

キャラクターネーム:チリアクタ

LV:4

HP:35/35

MP:25/25

攻撃能力:8

防御能力:8+15

魔法能力:8

信仰能力:8

抵抗能力:8

速度能力:8


アビリティ:テイムLV1

ジョブ:なし

スキル:なし

パッシブ:なし

ーーーーーーーーーーーーーーーーーー

【アビリティ名:テイム】


観測者:■■■■■

支配可能階層:A


館に記録された存在数:5

ゴブリンLV2

ゴブリンLV2

ゴブリンLV1

ゴブリンLV1

ゴブリンLV1


警告:

失われた魂

戻る事あたわず

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーー



スライムは弱かったので解雇した。もはやゴブリン軍団である。経験値は、戦闘に参加していないゴブリンにも共有されるようだ。

最初に捕まえた二匹はレベルが上がった。戦闘スタイルも固まってきた。


ゴブリンを前衛に。

敵を引き付け、俺が不意打ち。


そうなると俺自身の育成方針も定まる。一度街に戻り、準備を整える事にした。



*****



まずは冒険者ギルドへ。

ここでジョブを設定できる。不意打ちに特化した戦い方を身につけるのが目的だ。

西部劇のような扉を開いて中へ入ると、想像通りの内装が広がっていた。


「ケケッ。またルーキーが来やがったぜぇ……」


「いつまで保つかなぁ」


おい、全年齢対象。仕事しろよ。厳つい見た目の冒険者達が、コチラを見て酒をあおっていた。アレは無視だ。そうと相場が決まっている。


受付カウンターへと歩いていく。制服を着た20代くらいの女性が立っていた。


「冒険者ギルドへようこそ!

 こちらのご利用は初めてですか?」


「あ、ハイ」


「ではジョブ登録と登録手数料500Gをいただきます。

 コチラのボードの必要項目を入力してください」


「あ、ハイ」


このゲーム、女の人もめっちゃリアルだ。緊張しちゃう。本当に辞めてほしい。ゴブリンでええやん。若干声を裏返しながらボードを受け取る。

ジョブの項目を見つけた瞬間。ネットで調べた知識が、緊張で全部飛んだ。


「どうかなさいましたか?」


「え、いや……あの……不意打ちで、戦う感じの……」


「それならレンジャーがオススメです!

 敵を罠にはめるか、不意打ちからの強撃! クラスを上げていけばより強力な技を習得できます」


「じゃ、それで……」


「ジョブはレンジャーで登録されました!」


手続き完了。ふぅ……最大の難所は乗り越えた。

俺のコミュニケーション能力が高くて泣けてくる。



*****



次は装備屋へ。

レンジャーが使えるのは短剣・弓・鞭の3種類。とりあえず全部購入。ファーストダガー。ファーストボウ。ファーストウィップ。

どの武器種が手に馴染むか分からないからな。投資は大切である。まあ武器にお金は使い切ってしまったので、防具はまた今度だが。


ファーストダガーを装備し、コボルトが出るトマリの森へ向かう。森に入った途端、丁度いいゴブリンを発見した。


「実験台、発見」


ゴブリンの後ろへテイム済みゴブリンを召喚。後ろからの急襲だ。


「ウギャ!」


「ウギャ!?」


最初の一撃を皮切りに、揉み合いのような先頭が始まった。棍棒による撃ち合いの応酬。


「ウギャ!」

「ウギャ!」


見た目は同じだが、ウチの子の方が優勢……かな?

レベルの差だろうか。

ただ、眺めていても暇だ。気配を殺し、野良ゴブリンへと近寄る。

そしてその背中へ、短剣を突き立てた。


「そーい」


「ウギャアア!!」


完全不意打ちの一撃を浴びたゴブリンは、一瞬にしてポリゴンへと変わる。完全勝利である。


「お疲れさん。帰っていいぞ」


「ウギャ」


返事をしたゴブリンが、光の中に消えていく。改めてステータスを確認する。


ーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

キャラクターネーム:チリアクタ

LV:4

HP:35/35

MP:23/25

攻撃能力:8+15

防御能力:8+15

魔法能力:8

信仰能力:8

抵抗能力:8

速度能力:8+1


装備品

頭:なし

胴:革鎧

手:革鎧

靴:革鎧

武器:ファーストダガー

盾:なし


アビリティ:テイムLV1

ジョブ:レンジャー NEW!!

スキル:気配遮断LV1 NEW!!

    罠作成 NEW

    不意の一撃LV1 NEW!!

パッシブ:なし

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーー


ジョブによるステータス補正は微々たる物。その本領はスキルの獲得である。気配遮断で敵に気付かれにくくなり、不意の一撃で背後からの攻撃に強力な補正が入る。


ゴブリンをタンクにして俺が不意打ち。この戦術と完璧に噛み合っている。

完璧だ。完璧過ぎる。


「よし、蹂躙しちゃうぞ」


気合いを入れて森へと入る。



*****



程なくして、茂みの中から新手が姿を現した。


「「ワンワン!」」


頭は犬、鳴き声も犬、手にはショートダガー。間違いない。

これがコボルトだ。犬種は柴犬……だと思う。


「北欧神話の世界観だろ。なんで柴犬なんだ?」


まあいい。いったん置いておく。数は2。こちらの方が多い。


「サモン、ゴブリン×4!!」


コボルトの背後に一斉召喚。


「ワン!?」


戸惑うコボルト。ゴブリンの棍棒が、顔側面を捉える。

コボルト達は体勢を崩し、その場に倒れ込んだ。


「ウギャ……」


ゴブリン達は下卑た笑みを浮かべる。

その後はゴブリンによる一方的な攻撃。タコ殴りにされたコボルトは、身を屈めて頭を守る事しか出来ない。

コボルトにテイムアイコンが出て来たところで、ゴブリン達はコチラに向き直す。


「ウギャーギャ?」


どうしやすか、オヤビン? そう言っているのだろう。


「野郎ども。よくやった」


俺はゴブリンを労いつつ、コボルトの方へと歩み寄る。

コボルトは俺を見上げてくる。


「クゥーン……」


瞳は潤んでおり、助けてほしいと言わんばかりの表情だ。可愛いけど……。


「もうテイム枠埋まってるんだよなー。

 これまでの経験値もあるし、やっちまうか」


「「ウギャ」」


ゴブリン達は、即座にコボルトを光の粒子へと変えた。


【コボルト×2を倒しました】

【経験値4を獲得】

【ドロップアイテム:ショートダガー×2】


リザルト画面の表示。それと同時にアビリティから通知が届いた。アビリティの画面を開く。


――――――――――――――――――

【アビリティ名:テイム】


観測者:■■■■■

支配可能階層:A


館に記録された存在数:5

ゴブリンLV3 Level up!!

ゴブリンLV3 Level up!!

ゴブリンLV2 Level up!!

ゴブリンLV2 Level up!!

ゴブリンLV2 Level up!!


警告:

失われた魂

戻る事あたわず

――――――――――――――――――


どうやら手持ちのゴブリンのレベルが上がったようだ。

敵が複数な分、経験値が美味しい。


「このゲーム楽しいぃ」

「「ウギャァ」」


ゴブリンも呼応してニタニタ笑っている。コメント欄も騒ぎ始めた。


『戦い方グロw』

『圧倒的悪』

『これ地上波じゃ流せんな』


そんなコメントを見つつ、俺はゴブリンに話しかける。


「お前ら、装備とか持てるの?」


試しにコボルトのドロップ品、ショートダガーを手渡してみる。


「ウギャーギャ」


ゴブリンはそれを受け取り、腰に差した。


【テイム済みゴブリンがショートダガーを装備しました】


「おお、凄いなぁ」


レベルアップも装備も出来る。

ゆくゆくはスキルまで習得させられるかもしれない。


「よーし! この調子で強くなるぞぉ!」


俺は探索を再開するのだった。


【視聴者:3】

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