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宣誓!人類の味方となるダンジョンにする事を誓います! 〜チュートリアルを装った攻略させないダンジョン作り〜  作者: 天沢与一


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4話 攻略されないために

 昨日は0時を過ぎてしまったので、5階層目で作成を辞めた。不眠は健康に良くないからな。


 放課後、今日は遊びには誘われず、スムーズに帰宅できた。さっそくダンジョン作成の続きだ。


 まず、6階層目は普通に作る。


 ◻︎をたくさんタップして、道を複数作り、迷路のように複雑な形にする。おそらくこれがダンジョンを作る際の想定解だろう。


 道幅を1m〜3mの広さでランダムに作って、必要ポイントがピッタリ1万ポイントになるように合わせた。


 次に、破壊可能な壁を2つ設置して、隠し部屋を2箇所作る。入り口付近の隠し部屋にスライムスポナー、奥側の隠し部屋にゴブリンスポナーを配置した。


 スポナーとは、本来モンスターの配置に必要なポイントの100倍の値で購入できるアイテムだ。スライムスポナーは1万、ゴブリンスポナーは2万必要だった。


 とても高いが、100匹以上モンスターを配置するよりはお得なのだ。


 ちなみにスポナーから半径30m以内の範囲で1時間に1〜5匹、ランダムにポップするようになっている。


 なお、半径30m以内にモンスターが一定数溜まると一時的にポップが止まる。スポナーには維持費がかからないとはいえ、ポップしたモンスターには月々の維持費がかかってしまうから、助かる機能だ。


 スポナーは壊されたくないので、岩のオブジェで隠す。ついでに普通の通路にも岩のオブジェを何箇所かに置いた。


 万が一壁を壊されて隠し通路を見つけ出された時のために、岩の上に宝箱を置いておいてそれっぽい雰囲気を出しておく。


 隠し通路の岩に違和感を持たれても困るからな。


 宝箱は開けると初級の回復薬が出てくるようにした。


 最後に看板を入り口付近に設置する。



【チュートリアル⑥ モンスターに気をつけながら、ダンジョンを探索してみよう!】



 ここまでなかなかチュートリアル感が出てるんじゃないだろうか。


 さて、7階層目の作成にいこう。


 その前に、ちょっと話は逸れるのだが、ダンジョンの内装がどうなっているのか説明しようと思う。


 最初の部屋は石レンガ作りの壁で出来ている。床はただの土だ。


 ショップでポイントを使えば他の素材の壁や床にすることができるのだが、変える意味を見出せなかったから俺は変更しなかった。


 また、最初の部屋では、壁にデフォルトで2箇所松明がついていた。これも他の光源に変えられる部分ではある。


 ダンジョンの本番、1階層以降はというと、まるで無理矢理穴を開けたかのような洞窟、が1番しっくりくる。


 壁も床も全体的にゴツゴツしていて、天井は削り出したかのような跡が見える。


 なぜここまで詳しくわかるかというと、コンパスマークの隣に目のマークが増えていて、そこをタップするとダンジョンのプレビューができたからだ。


 壁、天井、床は破壊不可能とされていて、だからといって壁をうまいこと設置してダンジョンコアがある場所を塞ぐ、なんてことはできない。


 もし塞ごうとしても、そもそも置けないし、コアまでの道を確保してくださいという警告がでるようになっているらしい。


 なお、6階層で置いた破壊が可能な壁は罠としてカウントされ、それで塞いでも問題はない。


 そして光源は光る苔とかいうファンタジーじみた植物がランダムに配置されていて、ダンジョン内を照らしていた。良い雰囲気のBARくらいの明るさだろうか。BARなんて行ったことないけどさ。


 デフォルトの内装について説明したところで7階層の作成に戻ろう。


 まず、6階層と同じく1万ポイントを使って、6階層より道幅や奥行きを少し短くし、だいぶ複雑にフロアを作った。


 そして、追加で5000ポイントを使って、至る所に罠を置いた。罠は使い切りの代わりに維持費がかからないのが魅力だ。


 罠の内容は落とし穴だったり、壁が迫ってきたり、矢が飛んできたり、岩が転がってきたりと様々。


 特に殺傷能力が高いのは槍が大量に降ってくる罠だろうか。落とし穴は大きさにもよるが100ポイントから設置できるので多めにしておいた。


 次に繋がる階段の位置はもちろん最奥で、手前に破壊可能な壁を設置した。つまり階段を隠した。


 その上でダンジョンの環境を変える。3000を使い、光る苔を消した。つまりこの階層は暗闇状態である。


 もちろん、これじゃチュートリアルとは言えない。

 だから入り口付近には灯りをわざわざ置いて、看板を設置した。



【※警告※ この先は未完成です。危険ですので進まないでください】



 事前に伝えてあげるなんて優しすぎるくらいだ。これで先に進んで罠で死んでも警告を無視した方が悪い。


 これでもまだ不安である。

 もしかしたら運良く正解の道を通って、罠も華麗に避けるかもしれない。


 俺は死にたくないのだ。


 続く8階層目は4m×4mと狭めにして、環境をやっぱり暗闇にした。そして先に進む階段の前には5階層でも使った、特定のモンスターが倒されないと開かない鉄格子を設置する。


 配置するモンスターはコカトリスだ。


 コカトリスは見た目がニワトリに似たモンスターで本体は爪に毒があるくらいで大して強くない。けれど、視線のあった相手を石にするという特性を持っている。


 暗闇でこいつに出会ったら、もれなくみんな石になるだろう。完全に初見殺しを狙った作りだ。


 厄介な能力持ちとだけあって、配置する際に1万ポイントも必要だったし、月々1000ポイントの維持費もかかる。


 この階層を抜けたら、ダンジョンコアが置いてある部屋に行ける。コアがある部屋では何もすることが出来ない。


 最深部まで来られたら、俺に待っているのは死だけだ。


 流石に無いと信じたいが実際に運営するまでは不安でしかない。


 こうして、3万7830のダンジョンポイントを保険に残して、俺のダンジョン運営準備は終わった。


 後は人類に公開されるのを待つだけである。

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