表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
この作品には 〔残酷描写〕が含まれています。

未魂世

作者: Kのヒト
掲載日:2026/01/24

えーーと

人生初 投稿をさせていただきます。

まだ素人ですが、これからのびていこうと思います


**この物語はまず作者が原案を1~10まで書き、AIで文法や表現をつき足しています。**

「まだ起きてないの!」

「いやぁ、昨日頑張ってたしさー」

「でも冷めちゃうよ?」


 そんな、親の小言よりも聞きなれた声で、僕の一日は始まる。


「……おはよう」


 枕元に立て掛けられた相棒——使い古された剣に、僕はまず挨拶をする。父の形見だ。返事はない。けれど、陽光を反射する鈍い銀色の刃が、一瞬だけ瞬いた気がした。


 ダッ、ダッ、ドカン!!

 無作法な足音に続いて、ドアが勢いよく蹴破られる。


「おっっそい!! いま10時だよ!? ジュ、ウ、ジ!」


 言いながら、セラが容赦なく僕を布団から引きずり降ろそうとする。


「わかったから! セラ、やめて、服が伸びる、伸びる!」


 必死の抵抗も虚しく、寝ぼけた指先はシーツを掴み損ね、僕は無様に床へ転がり落ちた。


「いたっ!」


 床に転がされた僕は、情けない声を上げる。セラに負けるなんて、プライドが傷つく。でも、この怪力にはどうしようもない。


 そんなことを考えてると廊下からは、これまた聞き慣れた二つの声。


「おー、朝から近所迷惑なことで」

「……ほかの人に、迷惑」


 呆れ顔のガルドと、感情の読めない瞳をしたミラだ。


「ガルド! こいつ起こして! ぜんっぜん立とうとしないんだから!」

「オーケイ。ほらレノ、お! き! ろ!」


 ガルドの馬鹿力で「たかいたかい」の要領で持ち上げられ、そのままドアの外まで放り投げられる。扱いが雑すぎる!


 よろめきながら顔を上げると、ミラが静かに僕を見つめていた。


「お、おはよう……ミラ」

「おはよう、レノ。寝るのはいいけど、流石に寝すぎ。寝ぼけて馬鹿になっちゃうよ?」


「……しょうがないでしょ、疲れてるんだから」


 口の中で反論をこねながら、僕はふらつく足取りで階段を下り、宿の食堂へと向かった。



 焼きたてのパンとスープの香りが、ようやく僕の意識を覚醒させていく。セラが羊皮紙を広げながら言った。


「今日の依頼しごとは、ここらの畑を荒らしてる『角兎ホーンラビット』5匹の討伐だって」

「角兎……魔獣か。珍しいな」


 ガルドがスープを啜りながら応じる。


「ここら辺はただの平野だろ? なんで魔獣がわざわざ……」


 僕の疑問に、セラは肩をすくめた。


「さあ? ただのはぐれじゃない?」


 そんなやり取りの最中、ミラがふと窓の外——流れる雲に目を細めた。


「今日の風向は北。……いいことが起きるかな」

「そうね。最近ドタバタだったし、たまにはゆっくり旅をしましょうよ!」


 セラの明るい声に、ミラがほんの少しだけ、口角を上げる。

 それを見た一同は、一斉に身を乗り出した。


「笑ったぞ! ミラが!!」

「……笑ってない」


 顔を背けるミラを冷やかしながら、僕は思う。こういう、何でもない時間。それも、悪くはないな、と。


「そろそろ、行くよ。レノ」

「……ちょいまち」


 僕は最後に、もう一度だけ誰もいない部屋を振り返った。


「いってきます」


 昨晩まで僕の体温を吸っていたベッドに声をかけ、今日も今日とてお探検の始まりです。



 宿を抜けるとそこは何ら変わらない普通の村、絵に描いたようだ。


 セラが切り出す。


「ねえねえ、今日こそ火魔術の練習、付き合ってもらうよ?」


 なんてこと言いやがる。セラの火魔術に付き合うってことは、僕が的になるってことだ。


 正直、セラは可愛い。赤い髪、大きな目、怒ってる時の頬の膨らみ方も含めて。村の男連中も、たまにチラチラ見てる。でも、誰も近づかない。理由は簡単——セラの「お断り火球」が、容赦ないからだ。


 が……そんな9割ツンのコイツがもてる理由。それは、不意に訪れる**『1割の奇跡』**——その圧倒的なまでの素直さにある。


「もう! なによその顔は。そんなに嫌ならいいわよ、一人で寂しくボウボウ燃やしてやるんだから!」


 セラがぷいっと顔を背けた。その拍子に、彼女の腰に下がったポーチから、何かがポロリと地面に落ちた。


 それは、昨日の買い出しで彼女が「無駄遣いだ」と切り捨てていたはずの、少し高価な『気付けの香草薬』だった。ラベルには、不器用な字で「アホ用(寝坊助)」と書かれた付箋が貼ってある。


「……あ、これ」


 僕がそれを拾い上げると、セラは電光石火の勢いで振り返り、僕の手からひったくった。


「な、ななな、なによ! それは予備! 予備なんだからね! あんたが道中で寝ぼけて崖から落ちたり、角兎に鼻を噛まれたりした時に、汚いものを見るような目で投げつけてあげるために買っただけよ!」


 顔は耳の裏まで真っ赤だ。怒鳴っているはずなのに、声は微かに震えている。

 そして、彼女は俯きながら、消え入りそうな声で付け加えた。


「……今日、風が北向きで、よかったわね」

「え?」

「ミラが言ったでしょ、いいことが起きるかもって。……あんたが、ちゃんと生きて帰ってくるなら、まあ、それが『いいこと』でもいいかなって、ちょっと思っただけ!」


 これである。この1割の破壊力。普段の猛攻をすべて帳消しにし、むしろお釣りが来るレベルの、この純度100%の「デレ」。しかもほぼすべての人にこの態度なので、そういうことである。


 背後でガルドが「あーあ、またやってるよ」と肩をすくめ、ミラが少しだけ目を細めて「北風、いい仕事した」と呟いている。


「さ、さっさと歩く! ほら、平原が見えてきたわよ!」


 セラは真っ赤な顔のまま、今度こそ猛烈なスピードで歩き出した。

テスト含めてお試しでやってます。よろしくです

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ