未魂世
えーーと
人生初 投稿をさせていただきます。
まだ素人ですが、これからのびていこうと思います
**この物語はまず作者が原案を1~10まで書き、AIで文法や表現をつき足しています。**
「まだ起きてないの!」
「いやぁ、昨日頑張ってたしさー」
「でも冷めちゃうよ?」
そんな、親の小言よりも聞きなれた声で、僕の一日は始まる。
「……おはよう」
枕元に立て掛けられた相棒——使い古された剣に、僕はまず挨拶をする。父の形見だ。返事はない。けれど、陽光を反射する鈍い銀色の刃が、一瞬だけ瞬いた気がした。
ダッ、ダッ、ドカン!!
無作法な足音に続いて、ドアが勢いよく蹴破られる。
「おっっそい!! いま10時だよ!? ジュ、ウ、ジ!」
言いながら、セラが容赦なく僕を布団から引きずり降ろそうとする。
「わかったから! セラ、やめて、服が伸びる、伸びる!」
必死の抵抗も虚しく、寝ぼけた指先はシーツを掴み損ね、僕は無様に床へ転がり落ちた。
「いたっ!」
床に転がされた僕は、情けない声を上げる。セラに負けるなんて、プライドが傷つく。でも、この怪力にはどうしようもない。
そんなことを考えてると廊下からは、これまた聞き慣れた二つの声。
「おー、朝から近所迷惑なことで」
「……ほかの人に、迷惑」
呆れ顔のガルドと、感情の読めない瞳をしたミラだ。
「ガルド! こいつ起こして! ぜんっぜん立とうとしないんだから!」
「オーケイ。ほらレノ、お! き! ろ!」
ガルドの馬鹿力で「たかいたかい」の要領で持ち上げられ、そのままドアの外まで放り投げられる。扱いが雑すぎる!
よろめきながら顔を上げると、ミラが静かに僕を見つめていた。
「お、おはよう……ミラ」
「おはよう、レノ。寝るのはいいけど、流石に寝すぎ。寝ぼけて馬鹿になっちゃうよ?」
「……しょうがないでしょ、疲れてるんだから」
口の中で反論をこねながら、僕はふらつく足取りで階段を下り、宿の食堂へと向かった。
*
焼きたてのパンとスープの香りが、ようやく僕の意識を覚醒させていく。セラが羊皮紙を広げながら言った。
「今日の依頼は、ここらの畑を荒らしてる『角兎』5匹の討伐だって」
「角兎……魔獣か。珍しいな」
ガルドがスープを啜りながら応じる。
「ここら辺はただの平野だろ? なんで魔獣がわざわざ……」
僕の疑問に、セラは肩をすくめた。
「さあ? ただのはぐれじゃない?」
そんなやり取りの最中、ミラがふと窓の外——流れる雲に目を細めた。
「今日の風向は北。……いいことが起きるかな」
「そうね。最近ドタバタだったし、たまにはゆっくり旅をしましょうよ!」
セラの明るい声に、ミラがほんの少しだけ、口角を上げる。
それを見た一同は、一斉に身を乗り出した。
「笑ったぞ! ミラが!!」
「……笑ってない」
顔を背けるミラを冷やかしながら、僕は思う。こういう、何でもない時間。それも、悪くはないな、と。
「そろそろ、行くよ。レノ」
「……ちょいまち」
僕は最後に、もう一度だけ誰もいない部屋を振り返った。
「いってきます」
昨晩まで僕の体温を吸っていたベッドに声をかけ、今日も今日とてお探検の始まりです。
*
宿を抜けるとそこは何ら変わらない普通の村、絵に描いたようだ。
セラが切り出す。
「ねえねえ、今日こそ火魔術の練習、付き合ってもらうよ?」
なんてこと言いやがる。セラの火魔術に付き合うってことは、僕が的になるってことだ。
正直、セラは可愛い。赤い髪、大きな目、怒ってる時の頬の膨らみ方も含めて。村の男連中も、たまにチラチラ見てる。でも、誰も近づかない。理由は簡単——セラの「お断り火球」が、容赦ないからだ。
が……そんな9割ツンのコイツがもてる理由。それは、不意に訪れる**『1割の奇跡』**——その圧倒的なまでの素直さにある。
「もう! なによその顔は。そんなに嫌ならいいわよ、一人で寂しくボウボウ燃やしてやるんだから!」
セラがぷいっと顔を背けた。その拍子に、彼女の腰に下がったポーチから、何かがポロリと地面に落ちた。
それは、昨日の買い出しで彼女が「無駄遣いだ」と切り捨てていたはずの、少し高価な『気付けの香草薬』だった。ラベルには、不器用な字で「アホ用(寝坊助)」と書かれた付箋が貼ってある。
「……あ、これ」
僕がそれを拾い上げると、セラは電光石火の勢いで振り返り、僕の手からひったくった。
「な、ななな、なによ! それは予備! 予備なんだからね! あんたが道中で寝ぼけて崖から落ちたり、角兎に鼻を噛まれたりした時に、汚いものを見るような目で投げつけてあげるために買っただけよ!」
顔は耳の裏まで真っ赤だ。怒鳴っているはずなのに、声は微かに震えている。
そして、彼女は俯きながら、消え入りそうな声で付け加えた。
「……今日、風が北向きで、よかったわね」
「え?」
「ミラが言ったでしょ、いいことが起きるかもって。……あんたが、ちゃんと生きて帰ってくるなら、まあ、それが『いいこと』でもいいかなって、ちょっと思っただけ!」
これである。この1割の破壊力。普段の猛攻をすべて帳消しにし、むしろお釣りが来るレベルの、この純度100%の「デレ」。しかもほぼすべての人にこの態度なので、そういうことである。
背後でガルドが「あーあ、またやってるよ」と肩をすくめ、ミラが少しだけ目を細めて「北風、いい仕事した」と呟いている。
「さ、さっさと歩く! ほら、平原が見えてきたわよ!」
セラは真っ赤な顔のまま、今度こそ猛烈なスピードで歩き出した。
テスト含めてお試しでやってます。よろしくです




