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彼女の奇麗な花には毒がある  作者: こるたな
9/12

第九華

昨日投降できませんでした。申し訳ないです。

お休みするだけの話を投稿しようとしたら200文字以上書かないといけないという縛りがあることをさっき知りました。

「まずご飯を食べようか。食堂か売店どっちがいい?あ、というかお金ある?」


「あ、ないです・・・。」


「じゃあ食堂だね」

実菜人と一緒に部屋の外に出る。


家出るときに鞄を置いてきたから、鞄の中にある財布ごと忘れてしまった。

お金がないが、食事はどうするのだろうか。


「お金のことは心配しなくていいと思うよ。

 今後もし一緒に任務をやっていくってなったら、たまに報酬が出るから」

私の気持ちを察したように実菜人は話し、廊下に出た。


「そういえば君のナンバーのことなんだけど、さっき362って言ったの覚えてる?」

さっきここの施設で使用するキューブと一緒に教えてもらった数字だ。


「ナンバーはここに入ってきた順に振り分けられるんだ。

 つまり、数が若ければここに早く所属し始めたってことになるんだ。

 僕たちの部屋で一番若い番号なのは65番の健司さんだね。

 特に囚人みたいに数字で呼ぶってわけじゃないから安心して。

 数字はさっき見せたキューブやほかの業務や戦闘で使用する支給品で

 配布ミスがないように数字が割り振られてるんです」

実菜人は丁寧に話しながら歩く。


「ここの階段降りたら左だよ。少し進んだ先にまた左に入れるから、

 その中に食堂って書かれている場所があるから、覚えておくといいよ」

私が何か言葉を発さなくても気を遣って、ずっと話してくれる。

思ったことを聞いてもいいのだろうか。


「何か質問あったら遠慮なく聞いてね」


「あ、ありがとうございます」

彼も心読(しんどく)を持っているのかというくらい驚いた。


「やっぱり、個々の人たちに手の数字のことを聞くのはあまりよろしくないですよね」


「あー、うんそうだね。その数字の日にち後がその人の大切な人の命日になる可能性が高いからね。

 ちなみに僕は後147日。健司さんは多分もう少し少ないと思うけど、

 人によってスタートの数字は違うから、簡単に予想はできない」


「そう。。。ですか」

やはり、ここにいる人は全員自分の数字でいっぱいいっぱいなんだろう。


「人によっては50日からスタートの人もいる。仮に能力を自覚するのに一か月かかるとすると、

 あと20日で能力を使いこなせるようにならないといけない。

 しかも、おそらく自分が造花病を治せる能力を取得しないと間に合わないだろうね。

 そういう人は自らここを離れたりするよ。ナンバーは抜けた人の数字はなくなるよ。

 まあ、知らないほうが幸せかもしれないことはあるからね」

実菜人は悲しそうに話している。

ここはやはりというべきか、重い話が多い。


「でもここに残ってる人はみんなあきらめずに頑張っているよ。

 能力自覚してもまだその能力のすべてを知ったわけじゃないからね」


「複数能力持っている方もいるんですか?」


「んーまあ複数能力を持つ人もまれに出るらしいけど、それとはまた別の話。

 例えば炎の能力者がいたとしよう。その人の持っている能力が実際にできることは

 炎を作って操るほかに、炎を極限まで圧縮して物の形に具現化できる。

 だけど本人は炎を出して場所や火力を操ることだけが自分の能力だと思い込んでいる。

 ここまで言えば大体わかるかな」

実菜人は変わらず丁寧に教えてくれた。


「はい。ありがとうございます」

つまりは最初にエルギスが言った通り、無限の可能性があるということだろう。

一つのやれることに縛られてはいけない。


「さらに言えば、今僕が言ったこと以外にも炎を粒子レベルまで圧縮して、

 造花病を消すトリガーになるかもしれない。

 このように、造花病を消す手掛かりは至る能力にあるのさ」

自覚した時点で治療系の能力でなくてもあきらめないことが大事になる。


「そのためのこの施設さ。ほら、食堂についたよ」

実菜人に無心についていったら目の間に両開きの扉に『食堂』と書かれたプレートがある場所についた。

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