絶対旦那と結婚したいのに、10年前にタイムスリップして旦那の想い人の命を救うことになりそうです!!
時遠雅(ときとお みやび)は芹沢悠太(せりざわ ゆうた)という元同級生であり人気アイドルの追っかけをしている。十年間彼のことを思い続けていたが、二十五歳の時に転職先の先輩である暁月明(あかつき あきら)に恋に落ち、猛アタックの末に交際を始めた。二十七歳の誕生日に明から念願であるプロポーズを受け、婚約する。その祝いも兼ねて明の幼なじみである晴海直人(はるみ なおと)と三人で食事に行った際、二人が結(ゆい)という女性について話しているのを聞いてしまった。
結は彼らの幼なじみで、明と相思相愛の仲であった。そして、明の二十歳の誕生日である二月十四日に交通事故に巻き込まれて亡くなっていた。そのことを知った雅は、明は自分ではなく結を愛しているが、彼女がこの世にいないから仕方なく自分を選んでいるのではと心配になる。だが明の優しさや愛情表現からなんとかその不安を乗り越えて、プロポーズから一年後の春、明と無事に結婚する。しかし挙式の最中、激しい頭痛に襲われて気を失い、目を覚ますとそこは社会人になる際に出たはずの実家の自室だった。時代は十年前、高校三年生の頃にタイムリープしてしまっていたのである。結がもうすぐ死ぬという事実を知っているのは自分だけ。けれども彼女を救ってしまえば、明は自分なんて選んでくれない───────
結は彼らの幼なじみで、明と相思相愛の仲であった。そして、明の二十歳の誕生日である二月十四日に交通事故に巻き込まれて亡くなっていた。そのことを知った雅は、明は自分ではなく結を愛しているが、彼女がこの世にいないから仕方なく自分を選んでいるのではと心配になる。だが明の優しさや愛情表現からなんとかその不安を乗り越えて、プロポーズから一年後の春、明と無事に結婚する。しかし挙式の最中、激しい頭痛に襲われて気を失い、目を覚ますとそこは社会人になる際に出たはずの実家の自室だった。時代は十年前、高校三年生の頃にタイムリープしてしまっていたのである。結がもうすぐ死ぬという事実を知っているのは自分だけ。けれども彼女を救ってしまえば、明は自分なんて選んでくれない───────
十一年目の恋の行方
2022/08/21 11:42