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第十章『1000年の日常』

俺達がこの船内のバーチャル世界で生きて5年の月日が経った。

俺とリッスは平穏に暮らしていた。

リッスには仕事がある。

俺はリッスの仕事を手伝うようになった。

リッスの仕事を手伝えば、リッスの給料から幾らか貰えるからだ。

リッスの給料の額は結構高い。

それにリッスが働く店は色々な国にあるので色々と便利でもある。

リッスの仕事とはバーチャル世界の治安維持活動だ。

リッスの勤務時間は1週間のうち3日間ある。

1日目は朝9時から夕方6時まで 2日目は夜10時迄 3日目は昼12時から夕方6時まで。

危険も多いけどお給料も多く余裕を持って働ける。リッスの給料は1ヶ月分をまとめて渡される。

リッスの給料明細書を見てみたがかなり良い額だった。

俺はリッスと一緒に仕事をする事が多くなった。

リッスから頼まれて、リッスの仕事を手伝ったりもする。

リッスの手伝いをすれば、リッスから報酬としていくらかお金をくれるのだ。

リッスから貰った金で生活用品を買ったりもした。

とは言っても一週間中仕事は三日だけ。

だから俺達は基本的には自由に行動出来る。

俺とリッスの二人は休日になると二人だけで買い物に行ったりする。

俺にとってリッスは命の恩人であり大切な人なのだ。

俺達は1000年間生きなきゃいけないんだけど、正直全然苦じゃない。

リッスの作る料理は美味しい。

リッスとの会話は楽しかった。

さて、今日は何して過ごそうかな?

ちなみに今の家は一軒家ではなくアパートの一室を借りて暮らしている。

俺はリッスから貰った金を自分の貯金箱に入れていてそこから金を出して生活している。

…と言うのも、今はリッスと離れて暮らしてる。

まあリッスの家はここから10分くらいにあるし。

その理由は一緒にいすぎて飽きたから。

嫌いになった訳じゃないけど、リッスとの時間を大切にしたいと思ったからこそ一旦離れて暮らそうって話になった。

何より俺も一人で何かする時間が必要だと思ったから。

俺はニナ・ル・クレストだった頃から常に誰かと一緒に居た。

お姉ちゃんが居なくなった後は数年間独りだったけどそれでも人には恵まれてた。

だからこんな独りの日々は新鮮だ。

それでも週3の仕事ではリッスに会うし寂しくはない。

今日はリッスから誘われたので二人で街に出ている。

俺達が住んでいる所はかなり田舎で人口が少ない町。

でも都会に行く必要も無いので俺達にとっては都合が良い。

「リッス。今から何処行くんだ?」

リッスとはぐれないように手を繋いで歩いている。

「ニーア。まずは服屋に行ってみようか」

「分かった。じゃあさっそく行こうぜ!」

俺はテンションが上がり、思わずリッスの手を引っ張った。

するとリッスが慌てて言う。

「ちょ……!そんな急ぐなって……」

リッスは苦笑しながら付いて行く。

そもそも俺とリッスが出会ったのは俺がまだニナだった頃。

廃墟のビルで俺達は出会った。

俺はリッスの事は命の恩人だと思ってるけど、リッスは罪悪感を感じてるらしい。

俺が、リッスの事を恨んでないと言った時に少しだけリッスの顔は悲しげな表情をしていた。

……俺はリッスとちゃんとした友達になりたいんだけどな。

今は平和で穏やかな暮らしをしているから良いけど。

この世界は電脳世界。所謂バーチャルだ。

このバーチャルの元になった物を作った人の名前はメリヴァン・ロムド博士。

彼は天才科学者。

その彼が作ったのが仮想空間。

人間の意識をデータ化してコンピューター内に作り出した世界に住む事が出来る技術。

このロムド博士にはサリィ・シルヴァーンと言う弟子が居て、彼女こそが世界で初めてサイバースペースを作り出す事に成功した人物と言われている。

そしてサイバースペース内の人間は現実世界と変わらない生活が出来るようになった。

でもシルヴァーン博士の専門は惑星精神医学らしい。

惑星精神医学とは、簡単に言えば星々に暮らす人々と惑星の生物たちの精神や心理状態に関する学問の事。

その研究の成果の副産物がサイバースペースらしい。

そのお陰で俺もリッスも1000年間も好き放題自由に暮らせる訳なんだけど

俺とリッスは一緒に服を見て回っている。

「ニーア。こっちの服はどう思う?」

リッスは自分の服装を見せながら聞いてくる。

「うーん。ちょっと派手過ぎないか?もう少し地味な方がリッスには似合うと思うけどな。」

「そっか。ニーアは派手なの嫌いなのか。」

リッスは納得した様子で言った後、自分の持っている服を戻しに行った。

俺がリッスのファッションセンスを肯定しなかった理由は単純に好みの問題もあるけど、それとは別にリッスの外見年齢を考えての事もある。

リッスは現在21歳の大人の男性。

現実世界では16歳なんだけど5年間の成長に合わせて大人の姿に変えているらしい。

俺は日に寄って少女になったりおじさんになったりお姉さんになったりするんだけどさ。

俺達は適当な公園に入ってベンチに座って休憩していた。

「リッス。仕事はどう?明日出勤だよな。」

俺はリッスの仕事について気になっていたので尋ねてみた。

リッスの職業は傭兵。

さっきも言ったけど俺もその手伝い。

このサイバースペースでは戦争なんて無いので普段は警備の仕事をしている。

「まあ、ぼちぼちかな?でもニーアと一緒に居ると楽しいから全然平気だけどね。」

リッスは笑顔で言う。

「そうか。」

リッスの言葉を聞いて安心した。

「それよりニーア。そろそろ帰ろうか。」

「そうだな。」

俺達は家に帰る事にした。

分かれ道で俺達は別れた。

家に帰り玄関のドアを開ける。

家の中に入るとテーブルの上に夕食が用意されている。

俺は食事の宅配サービスを定期購入してるんだ。

リッスには自炊の方が安いって言われるけど楽だから。

椅子に座り食事を摂る。

食事を終えたら風呂に入る。

風呂から出た後は寝間着に着替えベッドに入った。

今日も一日平和だった。

俺はリッスの事が好きだ。

でも、この気持ちは恋とか愛じゃない。

確かに俺はリッスの事を尊敬してるし憧れてる。

きっとリッスも俺の事を信頼していて大切に思っている。

それは分かる。

それでもやっぱりリッスに対するこの感情は何だろう。

友情に近いような気がする。

リッスが俺の事を友達だと言ってくれたからかもしれない。

リッスと出会ってもう1年になる。

俺達が出会った時の事は今でも鮮明に覚えている。

…運命だったのかも知れない。

俺は昔から家族にも友達にも優しくしたいと言う感情はあっても皆平等だった。

でも、リッスにだけは特別優しくしたいなと思う時があった。

……でも、今はリッスと一緒に居るよりも一人でいる時の方が楽しいかもな。

なんか、そう言う時期なんだよね。

リッスには悪いけど。

という訳で明日も休みだから俺はサイバースペースを探検する事にした。

今日の私の姿は、まず性別は女で年齢は20代前半。

髪の色は白。瞳の色はピンク。

服装は黒いノースリーブのワンピースを着ている。

……今日はサイバースペースの中でも下層と呼ばれる場所で夜の海を眺めていた。

ここは小さな満月が流れ着いていて、私は海面を歩いている。

「綺麗な夜空ですね。」

私は呟くように言ったけど誰も返事はしない。

でも、それも良いと思う。

こんな時間も必要だと思うから。

私はニーア・プラント。

こうやって様々な姿になっていると時々忘れそうになるけどそれでも私の魂は間違い無くニナ・ル・クレスト。

それを忘れてはならない。

そして私は再び歩き出すがそこに居たのは。

「………ララ・プラント?なんで?」

そこには、かつて私が人間だった頃に出会ったアンドロイドが居た。

銀髪のポニーテールに緑の瞳。

人形の様に美しい姿。

彼女は変わらず私を見て微笑み

「……久しぶりね。ニナ・ル・クレスト。…今はニーア・プラントかしら?」

「うん。そうだね。元気にしてた?」

「えぇ。貴方のお陰よ。」

「それは良かった。」

そして、少し沈黙する。

私は気になっていた事を質問した。

「ところで何でここに来たの?」

「……そうね。ちょっとお願いがあってきたわ。」「お願いってどんな事?」

するとララ・プラントはにっこりと笑って

「ニーア。あなたにはある世界に行ってほしいの。」

「世界……。その世界は何て言う名前なの?」

「……そこはかつての、私が人間ララ・シュヴラとして暮らしていた時代のレプリカの世界。」

私はその言葉に驚いた表情をして

「……まさか。」

「えぇ。貴方はそこで生きて頂戴。」

ニーアは困惑しながら

「あのさ。どうして私を選んだの?」

「…………」

「答えられないの?」

「…ふふ、そんなの決まってるでしょ?貴方が私の後継者だからよ。」

「後継者!?どういうこと?」

「そのままの意味よ。ニーア。これから話す事は秘密よ。」

「う、うん。わかった。」

「まずは私達アンドロイドについて話さないと駄目ね。」

私は緊張してゴクリと唾を飲み込む音を響かせた。

「私達は機械。でも普通の機械とは違うの。」

「どう違うの?」

「簡単に言えば私達の身体はナノマシンで構成されているの。」

「ナノマシン?」

「そう。細胞よりも小さな物質。それが私達を構成しているの。」

ララは私に近づくと軽く胸元に触れる。

すると少女の姿から元の銀髪に水色の瞳の青年の姿に戻って行く。

「これが俺の本当の姿。」

「ふふ、そうね。今改めて見ると私と対になってるみたいで素敵だわ。

で、そのナノマシンは人間の細胞より繊細でありながらも強靭でどんな環境にも耐えられるように出来てるの。」

俺はララの話を聞いていて疑問を感じた。

「んー。よく分からないけど。要するに貴方も俺も凄いって事なんだよね。」

「ええ、その通りよ。でもそんな私達にも欠点があるの。それは寿命が長い代わりに生殖機能が無いということなの。」

「せ、せいしょくきのう?それって何?」

俺はララの言葉に疑問を感じる。

彼女は何を言ってるんだろうと思ったのだ。

しかしララは特に気にした様子も無く説明を続ける。

「う~ん。分かりやすく言うなら子孫を残す能力の事かな。

例えば植物とかは種子を作るでしょ。あれと同じ事を私達は出来ないの。

つまり、子供は作れないし性行為もできない。

だから、私達は子供を産めないの。」

「あぁ、そういうことか!うん、分かった!」

俺が元気良く返事をするとララは微笑み頷き俺の頬を撫でる。

「でも、一つだけ子を産む方法がある。

それは私たちの中のナノマシンを一部分離させ、互いのナノマシンを混ぜ合わせ、新しい生命体として作り出すという方法。

ただ、この方法で作られた生物は、私達の劣化コピーみたいな存在になってしまうのだけどね。」

「へぇ~。そうなんだ・・・。なんか大変そうだね。」

「あら?他人事は酷いわね。私は貴方の子供が欲しいのに。」

ララは少し拗ねる様に言うけど、なんだって!?

俺は驚愕して言葉を失った。

そして後退り

「お、俺はララと子供は産みたくないよ!それにララはロボットを使って俺達を傷つけたじゃないか!」

そう、まだ俺がニナだった頃にララはロボットに命令して俺とリッスを殺そうとしたんだ。ララは首を傾げて不思議そうな顔をしている。

「あら?貴方達があの程度の荒事を乗り越えられないようなら世界を救えないし生命の守護者にもなれないわ。

それと傷つけるなんて人聞きが悪い。私は貴方達に試練を与えただけです。」

俺はララの話に困惑する。

でも、どちらにしても。

「ララが望む世界で暮らすのは構わない…。

でも、ララと子供は作りたくない。」

「ふぅーん。私が嫌い?」

ララは悲しげに言う。そんな事は無い。

ララは綺麗で不思議な魅力がある。

でも、何を考えてるのかわからないし怖いしそれにリッスはララが好きだ。

だったら俺はその願いは聞けない。

俺は首を横に振り

「それは無理だ。大体どうしてララは俺との子供が欲しいの?」

その言葉にララは妖しく微笑み

「ニーア、それはね…私は貴方の事が大好きだからよ♪」

俺はその答えを聞いて驚いた表情をして黙ってしまった。

……ああ、この人まともに取り合う気無いんだな。

悲しみを覚えて俺は踵を返しその場を去ろうと歩き出した。

すると後ろからララの声が聞こえて来た。

「待って!ねぇニーア。私のお願い聞いてくれるならキスしてあげるわよ。」

俺は立ち止まり振り返った。

そしてララを見た。

そこには美しい顔で優しく微笑むララがいた。

……俺はただ悲しそうに笑い返し

「ララ、どうして俺に、俺達に何も教えてくれないの?

俺は退屈な人生がララのお陰で変わった事感謝してる。

そんなに俺は信用出来ない?じゃあなんで俺を生命の守護者に選んだの?」

俺は怒りをぶつけるように言った。

ララは困ったように苦笑した。

「…どうしても、私と子供を作るのは嫌?」

「せめて、俺との子供が欲しい理由だけは正直に答えて。」

強めの口調で言うとララは苦笑を零し

「その理由、もう解ってるのではなくて?」

「……少なくとも世界のためじゃないよね?ララ自身のためだ。」

ララは一瞬だけ驚きの表情を見せたがすぐに元の優しい笑顔に戻り

「えぇ、そうよ。ニーア、貴方の子供を産みたいと思った理由は私が神でなくアンドロイドとして生きられる時間が少ないと悟ったから。

そして……」

ララは言葉を途中で止めてニーアを見つめた。

「……そして?」

俺は続きを促した。

ララは少し哀しげに笑って口を開いた。

「私はニーアの子供を産む事で、人間になりたいのかもしれないわ。」

その言葉を聞いた時、俺は理解してしまった。

この人は最初から死ぬつもりだったのか。

でも何故だろう。

何か違和感がある。

多分、ララは別に俺の事を好きじゃない。

ただ子供を産むための都合の良い道具として考えてる。でも、それでも良いか。

ララの願いは叶えたい。

このララの願いに嘘は無さそうだから。

…でも、何か怖いんだ。子供を産んだら取り返しの付かない事になりそうで。

自分の命より大事なものを失う事になる気がする。

それに、リッスはララの事が好きな筈なんだ。

だとしたら俺はリッスの気持ちを無碍にする様な事は出来ない。

「ごめん。やっぱりララと子供は作れないよ。」

俺のその言葉を聞くとララは失望した様に溜息を吐く。

その表情は未だ慈母の笑みを保ったままなのに瞳は凍てついて

「……どうしてかしら。理由を聞いても良い?」

ララの声には怒りの色が見える。

「ララの事が好きだけどリッスの事も大切な友達だからだよ。」

「リッスはララが好きだし、俺もララは好きだけどそう言う意味の好きじゃない。

ララがしたいなら協力はしたいけど。

それに、ララと俺の子供が産まれたら、ララはそれだけでは満足しないだろ?」

ララは俺の言葉に驚きつつも嬉しそうな顔をして答えた。

「ニーアは私の事を理解してるのね。嬉しいわ。」

ララは両手を広げて微笑む。

…しかしその瞬間俺の足元の海面が渦状になり、俺の体は呑まれていく。

「なっ!?何これ?!」

気付けば俺は海中に居て、周囲には海草や珊瑚礁が生えている。

目の前には巨大な魚影が泳いでいる。

ここは仮想空間なのか現実なのか解らない。

すると、背後から声が聞こえてくる。

それはララの声だった。

俺は振り返るとそこにはララの姿があった。

ララは俺の手を握り、微笑んで話しかけてきた。

「今から貴方を現実世界へ強制ログアウトするわ。そして二度とバーチャルに来られない様にする。

そしたら貴方とリッスとは1000年近くお別れになるわ…。

リッスが目覚める頃にはリッスは孤独を味わっているでしょうね…。

全てに慈悲を注ぐ貴方には耐えられない事でしょう?」

ララはそう言いながら俺を強制ログアウトさせようとする。

意識が遠のいて来た…。

「ララ!俺はリッスも好きだからリッスと離れるのは嫌だ!! リッスだってララの事を愛しているんだぞ!!」

リッスはきっとララを愛している。

なのに、何でララはリッスまで苦しめる様な事を言うんだ?

そこまでして俺との子供を産む事は重要な事なのか?俺は考えた。

もしリッスが寂しがると思うと涙が出てくる。

「……リッス。」

俺はリッスを想う。

するとその時だ!

『貴方の好きにはさせませんよ!ララ・プラント!』

可愛らしい女の子の声が響く。

そして、

「ヨヴ=クリファド!!!!」

輝く剣を振るうリッスが海を切り裂いて俺を助けてくれた。そして俺は意識を取り戻した。

リッスの顔を見て安心した。

リッスの目を見ると心が落ち着く。

しかし、ララが俺の手を握る力が強くなった。

そしてララはリッスに向かって叫ぶ。

「リッス!!」

その表情はとっても嬉しそうで、女の子みたいだった。

そうか。ララはリッスの事が…でもどうして?

じゃあなんで俺の子供が産みたいなんて…。

ララは俺達と共にザバァと海面に上がると美しい笑顔を浮かべて言う。

「リッスに会えて嬉しいはずなのに私はリッスを見ているだけで胸が締め付けられる。

リッス。リッス。リッス。リッス。リッス。リッス。リッス。リッス。リッス。リッス。リッス。リッス。リッス。

ああリッス。私の大好きな人……。私だけの物になって欲しい。

お願いだからもう何処にも行かないで。

リッスがいなければ生きていけないの。

私が死ぬまでずっと側に居て欲しい。

それが出来ないならせめてリッスの子供を宿したい……ああ、でもそれは無理なのよね。だって、私はアンドロイド。貴方は人間。そして今、リッスは目の前にいるのに遠く感じる。

それでも、いい。

今はただこうしていたい。

リッスは私の腕の中で眠る。

リッスは可愛い。

リッスのは私の大切な人。

リッスは私の心を癒してくれる。

リッスがいるから私は頑張れる。

リッスの為なら何でも出来る。

リッスの為ならばどんな事でもする。

リッスを愛している。愛している。」

虚な目で語るララは恐ろしかったけど同時に悲しかった。

何故リッスに拘るのかは知らないが、ララにとってリッスの存在はとても大きいのだろう。

ララはリッスに依存している。

そんな感じだ。

リッスの事を語るララはまるで恋する乙女のようだった。

俺を抱えるリッスをチラリと見やるとリッスはララを見つめて何かを考え込んでいた。

ララはリッスの視線に気付くとリッスの方に顔を向ける。

二人は見詰め合う。

二人の瞳にはお互いの姿だけが映っていた。

二人の間に言葉は無くても心が通じ合っているような気がした。

リッスは

「……ララさん、今のアンタは俺が好きだったララさんじゃない。あの頃の優しい笑顔で笑うララさんの事を俺は今でも覚えてるんだぜ? なのに何で、そんな風になっちまったんだよ?」

リッスがそう言うとララは笑みを浮かべた。

その瞬間にゾクリとした悪寒を感じた。

ララは微笑んでいる筈なのに何故か泣いているように見えた。

「私達は最初からこんな風になる運命だったのよ」

ララの声が聞こえてきたかと思うと突然リッスの顔から表情が消えた。

「それにね、リッス。私は私よ。私は元から壊れてたわ。

この数億年、心を何度も壊して、砕いて、それでも尚生きた。

でもそのせいで私は共鳴振装置であるにも関わらず共鳴振動が出来なくなった。私が人間であった頃の記憶も殆ど残っていないし、記憶があったとしてもそれはもう人間ではない別の誰かの物でしょう。

だから私はアンドロイドとして生きていく事に決めたの。

だってそれが一番楽なんだもの。

辛い事も悲しいことも全部忘れていられるのよ。

でも、リッス…恋をしている時だけは、私は人間らしく居られるの………

リッスに会いたい。

リッスと話したい。

リッスに触れたい。

リッスと一緒に居たい。

リッス、会いに来て欲しい。

リッス、私の事を覚えていて。

リッス、大好きだよ。

リッス、リッス、リッス、リッス、リッス、リッス、リッス、リッス、リッス、リッス、リッス、リッス、リッス、リッス、リッス、リッス、リッス、リッス、リッス、リッス、リッス、リッス、リッス、リッス、リッス、リッス、リッス、リッス、リッス、リッス、リッス、リッス、リッス、リッス、リッス、リッス、リッス、リッス、リッス、リッス、リッス、リッス、リッス、リッス、リッス、リッス、リッス、リッス、リッス、リッス、リッス、リッス、リッス、リッス、リッス、リッス、リッス、リッス、リッス、リッス、リッス、リッス、リッス、リッス、リッス、リッス、リッス、リッス、リッス、リッス、リッス、リッス、リッス、リッス、リッス、リッス、リッス、リッス、リッス、リッス、リッス、リッス、リッス、リッス、リッス、リッス、リッス、リッス、リッス、リッス、リッス、リッス、リッス、リッス、リッス、リッス、リッス、リッス、リッス、リッス、リッス、リッス、リッス、リッス、リッス」

俺はララの余りの狂気に恐れ慄き退いた。

だが、リッスはララを睨み

「ララさん!!俺はアンタを救うよ!

初恋だったアンタを救って、俺は俺の初恋に決着を付けてやる!!それがアンタへの恩返しだ!!」

リッスがそう言うとララはリッスに向かっていった。

リッスはララの攻撃を避けながら言った。

「ララさん!!アンタは間違っている!! アンタには心があるんだろ!? なら解るはずだ!アンタのそれは恋じゃない!ただの狂気だ!!愛は誰かを愛する事じゃなくて愛する者の為に生きる事なんだ!!!」

リッスはララを蹴り飛ばした。

「アンタは誰を愛した?自分の為だけに生きてきたのか?」

ララが怒りの形相でリッスに迫る。

「俺は………………俺はアンタのために生きられない。

アンタを救うのも、アンタとの初恋を終わらせたいのも全部自分のためだから。でもそれでいいと思うんだ。

だって俺は自分が大好きだ!」

リッスの言葉を聞いたララは一瞬だけ悲しい表情を浮かべたがすぐに怒りに満ちた顔になった。

「リッス…酷い酷い酷い!!!!!あああああああ!!!!!!!!!!」

ララは断末魔の悲鳴を上げてパキパキと全身がヒビ割れていくと砕け散った。

その欠片の一つをリッスは拾い上げて握りしめた。

ここはどんなにリアルでもバーチャルだ。

だからここで消滅しても現実のララ・プラントは無事だとは思うんだけど…。

『いえ、そうでもありません。』

リッスの剣ヨヴ=クリファドから声がする。

さっきの少女の声だ。

『私はこの剣の管理者にしてララ・プラントの過去の姿です。』

「えっ……」

『私が貴方に話しかけるのは初めてですね。』

「リッスの剣ヨヴ=クリファドから聞こえてるけど……。」

『はい。…バーチャル世界は魂を丸ごと移動させてログインさせるので、恐らくララ・プラントもタダでは済んでいないでしょう。

尤もあの程度でやられる彼女では無いでしょうけど。』

「そっか…。」

でも、ララも無事じゃ無いのか…。

その事実に俺は心を痛めた。

ララは苦しそうだった。

確かにララは俺を苦しめたけど、

それ以上にララが苦しんでる事の方が苦しいんだ。

…結局俺はリッスに連れられて元の場所へ帰ろうとしたけど…道に迷ってしまいこの海を旅する事にした。

この海は海面を歩く事が出来て独特の紫色の色合いをしている。

「ねぇリッス?」

「ん?何だニーア?」

「これから何処へ行く?」

「そうだなあ…」

なんて二人で考えてたら目の前に大きなホテルみたいな場所に辿り着いた。

「ここって何かなぁ……ホテルかな?」

「うーん、どうだろうね。とりあえず入ってみようか。」

「うん。」

中に入ってみるとロビーには誰も居なかった。

エレベーターがあって上に行けるみたいだけど下にも降りれるようだ。

「どっち行くリッス?」

「取り敢えず上に行ってみるよ。」

リッスとニーアは上の階に行く事にした。

するとそこはホテルの一室でとても洗練された美しい一室だった。

ベッドとソファーがありテーブルもある。

「わぁ〜凄い綺麗なお部屋だねぇ。」

俺はわくわくしながら部屋を見回す。

「本当だ。まるで高級ホテルのスイートルームみたいだよ。こんな場所があるならもっと早く来れば良かったかも。」

リッスも楽しそうだ。

ここへ来て良かったって初めて思った。

やっぱりリッスと一緒にいるのは楽しい。

俺はこのホテルを探検してみると食糧は充分あるし冷蔵庫もあったから飲み物とか食べ物は困らない。

暫く探索してみたらリッスから通信が来た。

一応俺にも低音質だけど通話アプリがダウンロードされてたりする。

「もしもしニーア?」

「あっ!リッス?今どこに居るの?」

「俺は部屋出てロビーみたいな所。」

ここは広々と海が見渡せるクッションが沢山あるソファーに座ったかと思うとすぐ寝転んだ。

気持ちいい。

リッスも合流してうろうろしてたら受付を見つけた。

「おぉ!受け付け発見!」

受け付けカウンターに向かって歩いて行った。

俺も起き上がってリッスを追いかけて行く。

ニーアはリッスの隣まで駆け寄った。

受付には人が居ないけど奥の方から声が聞こえた。

リッスと一緒にその方向に向かうとそこには小さな女の子がいた。

その子は俺を見て少し驚いた様子でこちらを見ている。

リッスもその子に気付いて俺に話しかけて来た。

「ニーア。この女の子は。」

俺が何か言う前に女の子は答えた。

「私はこのホテルのメイド型アンドロイド、カルセドニアです。これから私はお二人のお世話をさせて頂きます。よろしくお願いします。リッスさん。ニーアさん。」

カルセドニア名乗った少女はとても礼儀正しい子だった。

「俺ははリッス・ア・ルージ。リッスで良いよ。こっちのニーアは俺の友達なんだ。君はこのホテル?で暮らしてるのか?あと年齢は幾つ?」

リッスはそう聞いた。

確かに見た目10歳くらいの女の子が一人でいるなんてちょっと変だよね。

「はい。私はここでメイドとして働いています。年齢ですか?私の製造年月日は分かりません。ですが、ここに足を運んだ方の面倒を見るようにプログラムされています。」

そう言ってカルセドニアは深々と頭を下げた。

それから俺とリッスはこのホテルで自由に暮らし始めた。

前の程々に働いてリッスと距離を置いていた生活も楽しかったけどこの生活も楽しい。

カルセドニアは可愛いし何でもしてくれるし、気付けば俺も好き勝手に暮らしていた。

最近は俺の現実の姿に近いけど男なのか女なのか良く解らない姿でいる事が増えてきた。

今日は朝からリッスの様子がおかしい気がした。

昨日の夜リッスはカルセドニアと何やら話していたみたいだし。

「おはようニーア。」

「あぁ……おはよ……」

「今日は何が食べたい?カルセドニアのメシは何でも美味いよな。」

「うんっ!カルセドニア料理上手だからね。」

「そっか。じゃあいつも通り適当に頼むわ。」

「分かったー!」

諸々の事はリッスに任せて俺は適当にホテル内を散策する事にした。特に何も考えずに歩いている。

すると後ろから足音が聞こえたので振り向くとそこにはあのカルセドニアが居た。

「あっニーアさん。おはようございます。」

「おはよ~」

カルセドニアは俺の前で立ち止まり深く礼をした。

「カルセドニア、いつも有難う。君のおかげで毎日が楽しいんだ。」

「いえ。これが私の役目なのです。それにニーアさんの笑顔を見ると私も幸せな気持ちになります。」

「へぇ。そんな風に思ってるんだ。嬉しい。ところでカルセドニアはどうしてこんな所に居るの?」

「私はこのホテルの管理を任されているのです。このホテルには沢山のお客様が来る事を想定してその方達の為に日々努力している所存で御座います。」

「ふぅん。でもここには客なんて来ないよ。」

「それでも来るかもしれないではありませんか。もし来た時のために準備をしておかなければなりません。」

なるほど、カルセドニアは健気だ。

俺は一度彼女と別れると外に出て海面を歩く。

海面はゼリーみたいになってて少し歩きづらいけど気持ち良い。

このサイバースペースは海がある。

空もある。雲もある。太陽まである。

凄いなぁ。まるで本物の世界だ。

俺達はここで生きていて呼吸して心臓を動かしていて食べ物を食べている。

サイバースペースって凄い。

サイバースペースを作った人は天才だと思う。

とか考えてたら、俺の目の前に人工的な足場が現れて、そこで座って休んでいた。

その時ピコンッという音と共に画面にメッセージが表示された。

『新着メッセージを受信しました』

どうせまた広告だろうと思って開いてみるとそれはスパムメールではなかった。

差出人の名前はオキシジェン=レヴとなっている。

……オキシジェン=レヴ?オキシジェン=レヴって何だ?

そう思いながらメッセージを確認すると、


ニナ様へ

お久し振りです。

私を覚えておいででしょうか?

貴方にかつて助けて頂いたクーオです。

あれから私は色々あってニナ様に会えないまま、ニナ様があの後どうなったのかずっと心配しておりました。

しかしニナ様は無事なようで安心致しました。

……無事、と言うのは少し違うのでしょうか?

そして今はニーア様と呼ぶべきでしょうか?

私は今、ニーア様を捜すために色々な世界を旅をしております。

あの頃の貴方は生命の守護者としても、九つの肉体としても不完全であり、私にとってはまだ不要な存在でしたが、今では貴方の存在は必要不可欠なものとなっております。

どうかニーア様の魂の輝きを取り戻されてください。

ニーア様、またいつかお会い出来る日を心より願っております。

オキシジェン=レヴ


…クーオ…本当にあのクーオからのメッセージなんたろうか?

それにしても魂の輝きって、どういう意味なんだろ? 確かにニーアの魂の輝きは失われてしまっているけれど……。

ニーアの魂の輝きを取り戻すには一体何をすれば良いんだろう? リッスに相談してみるかな。

俺は早速ホテルに帰ると既に美味しそうな食事が用意された食堂へ向かった。

「リッス、ちょっと相談があるんだけど」

後ろでカルセドニアが見守る中で美味しそうにご飯を食べるリッスに話を持ちかける。

うーん、まず何から話そうかな。

「ねぇ、リッスはオキシジェン=レヴって知ってる?クーオって言う俺の知り合いからメッセージが来たんだけど、差出人の名前がオキシジェン=レヴだったんだ。」

リッスの表情が変わった。

「……オキシジェン=レヴ…!? それって確か……」

リッスの様子がおかしい。何か知っているみたいだ。

リッスが言い淀むなんて珍しいな。

「うん、リッスなら知ってるかなって思ってさ。どうしたの?」

「昔親父に教えて貰った。この世界には国一つ一瞬で壊滅させられる恐ろしい兵器が存在してるって。その名がオキシジェン=レヴ。そしてそれはこの世界を創造したとされる神の名前でもあるらしい。」

そんな恐ろしいものがあるのかと俺はびっくりしてスプーンを床に落とした。

カルセドニアに新しい物に取り替えて貰いながら話を聞く。

「しかもオキシジェン=レヴは自分の意思で動く存在らしい。でもその兵器の事を詳しくは知らないよ。ただ噂では、この世界のどこかにあると言われている。もし見つけてもすぐ逃げろとは親父に言われてるけど…そのクーオって奴が自分はオキシジェン=レヴだって言ってるのか?」

「う、うん…まぁ……。クーオちゃんの本名は分からないんだけどね。」

クーオちゃんが本当にそんな恐ろしい存在なんだろうか?

リッスのお父さんは一体何を知ってたんだろう。

リッスのお父さんは元傭兵で伝説の冒険家だったらしくリッスも戦いの先生でもあるらしい。

だからいろんな事を知ってるみたい。

でも、本当にあのクーオちゃんが?

「…クーオちゃんは九つの肉体の一つである知恵、らしいんだけど…でも、私と話した時は普通…って訳でも無かったけど、良い子だったんだよ!そんな恐ろしい兵器だなんて…!」

俺は真剣な顔で訴えた。

「確かにクーオちゃんの言動はちょっと変だったし、時々怖い時もあった。だけど悪い子じゃなかったと思う。少なくとも俺にとっては。」

そう言う俺にリッスは少し驚いた様子を見せた後、微笑んだ。

「そうか。ニーアは本当に優しいな。だったら俺はお前の事信じるよ。

けどさ、そのメッセージの用件は結局何だったんだ?」

「うーん、何かまた俺に会いたがってた。魂の輝きを取り戻せって…。」

「何か抽象的だな…。その本文俺にも見せてくれるか?」

リッスにメール画面をホログラムモニターで見せてみた。

唇に指を添えながらリッスはしばらく文面を眺めてから顔を上げ、

「やっぱ的を得ない感じだな。この雰囲気だとクーオはニーアとの再会に関して焦ってる訳でも無さそうだ。

少なくとも、俺らは他の奴らに振り回されずに今やるべき事をやれば良いんじゃないか?」

リッスの表情には迷いも怯えもなかった。

「うん。分かった。ありがとう、リッス。リッスに相談して良かった。」

リッスのお陰で吹っ切れた気がする。

「おう。まあ、ニーアが納得するまで一緒に考えてやるから安心しろ。

今日はもうゆっくりしようぜ。」

そして俺達はまたのびのびと自由にホテルでの生活に戻った。

それから5年、10年、20年、30年と過ぎて、このサイバースペースに来てから50年の歳月が経った。

その間リッスは剣術の勉強をしたり、ゲームしたり、筋トレしたり、釣りに行ったりと相変わらず気ままに暮らしていた。

俺はというと、仮想空間の街を散歩したり、カルセドニアと遊んだり、本を読んだり、時々俺も戦闘訓練や共鳴振動の研究をしたりして過ごした。

そういえばリッスの剣術はどんどん上達していったし、ゲームの腕前はプロ級になってた。

でも、このホテルにお客さんが増え始める様になって最初はそれも楽しかったけど伸び伸び生活出来なくなり、

何よりカルセドニアも忙しくなって来たみたいだから俺達は別の新天地を探すために旅に出る事にした。

俺達は果て無く続く海面を歩き、時には波を乗り継いで南へ進んだ。

途中で海鳥の群れに出会ったりした。

「なんか色々あったなぁ。ここ最近は本当に。リッスの剣術の腕は凄い上がったよな。」

「はは、ニーアこそ最初の頃に比べて護身術、上手くなったよ。」

「うん、でも……。」

俺の『九つの肉体』としての力は他に肉体が存在しないと発動はしないらしい…。

だから、俺が今後何かあった時に使える能力は少ない。

俺のボディは頑丈に出来ていてその辺の人間やアンドロイドくらいならどうって事は無いけどこれから何があるか解らない。

足手纏いになりたくないなぁ…。

とか何とか考えてたら俺達はまた似た様なホテルに辿り着いた。

でもその空間は最初に来たみたいな月夜の海で何処と無く和風の空間が広がっていた。

そこに居たのは一人の青年で、

「ご機嫌用。お客様。私の名前はソーダライトゥス。当ホテルの執事型アンドロイドです。」

彼は紺色の燕尾服を着た青髪青目の美青年だった。

俺とリッスは、彼にこれまでの経緯を話した。

「と言う訳で、もし良かったらしばらく世話になりたいんだが良いか?客が増えたら出て行くよ。」

「成る程……それは大変でしたね。では貴方達の望みを叶えましょう。ゆっくりなさってください。」

そして俺達はまた新たな場所で生活を始めた。

ここは前のホテルよりも静かで落ち着く場所で、俺もリッスも眠っている事が多くなった。

それでも、たまには外に出て鍛錬をしたりして過ごしていた。

俺は、九つの肉体の事を考えていた。

九つの肉体って言うのはオキシ・ララ・プラネットが九つに分かれた姿らしい。

俺はその一人で、リッスの持つ勇気の剣ヨヴ=クリファドもそうだ。

だけど、そんな実感は無い。

俺達はこのバーチャル世界から抜けたらアメリカ王国へ行く。

でも、今は穏やかに自分の思うままに過ごして良いんだろう。

と言うか生命の守護者として選ばれてからそんな事ばかりで実は厳しい事なんて殆ど無い。

その理由は良く解らないけど、生命の守護者は、生命を慈しみ守る者だからなのかもしれない。

そう言えば、リッスも生命の守護者のはずだ。

だとしたら俺達って何なんだろう。

オキシ・ララ・プラネットみたいな特別な存在なのか?

…まあ、今は良いか……。

それから俺達はこのホテルで自由気ままに過ごしていた。

自堕落過ぎず、でも働きらしい働きもせずただ好きなものを食べ、適度に話もしながら自分達だけの孤独に浸って過ごしていた。

それから50年が過ぎ、それも飽きてまた俺達は別の場所へ旅立った。

次は何処へ行こうか。

俺達は100歳超えのじいちゃんになったけど無邪気さはあの頃のまま、面白いものやまだ見ぬものを求めて歩き続ける。

俺達の安らぎの時間だった。

一つの引っ掛かりを残しながら。

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