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嫁になんていかないからねっ。  作者: しゅーまつ
未成年編

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シャル専用

体を温めるポーションはニンニク抜きにすると暖かくなるのが落ちるけど、ここではちょうどいい感じだった。


ん?


与えられた私室の扉が赤く塗られている。なんだろ?


そしてプレートが吊り下げされている。


【シャルロッテ専用】


個室はいくつかあり、交代で使ってたり予約を入れて使う部屋もあるからわかりやすくしてくれたのか。


赤く塗られたシャル専用・・・


何でも3倍の性能が出そうだな。


リッカがこれから教師は忙しくなると言っていた。期末テストの作成が始まるらしいのだ。昔は毎年同じテストで済んでたのに先輩から後輩に内容が伝聞して異様な点数になったことから毎回作り直しなのだそうだ。それはどの先生も同じで特に学期末は色々と忙しのが重なるらしい。


学期末になっていきなりリッカ研究室に入ったから初等教育の担任の先生にちゃんと挨拶してなかった。ずっとそれが気になっていたので回復ポーションを薄めた飲むヨーグルトもどきと飲むカイロを持って挨拶にいく。これ飲んでもっと働けとかの意味じゃないからね。



職員室に入って担任の先生の所に。


「あらあらあら、シャルロッテさん元気?飛び級テストすごかったわね」


「ありがとうございます。次の日からリッカ先生の研究室に行っちゃったからちゃんと挨拶できてなくて」


「いいのよ、いいのよ。もうリッカ先生の研究室に入るなんて本当にすごいのよ。先生も担任として鼻が高いわ」


「ありがとうこざいます。これ私が作ったポーションなんですけど今までのお礼にと思って持ってきました」


「え?作った?」


「はい」


「まだ新学期始まってないわよね」


「はい。もうポーションの資格を頂きましたので生産販売もしてます。これは新しく開発したポーションです」


「え?」


「美味しい回復ポーションと体を温めるポーションです。回復ポーションは冷蔵庫に入れておいて下さい。体を温めるポーションは6時間くらい効きます。部屋の中だと上着とか必要なくなりますよ。少し辛いですけど」


「回復ポーションが美味しい?」


「はい、渋くないです。飲んでみます?」


と、ポーションを試して貰った。


「わ、美味しい。本当にこれはポーションなの?」


「はい。鑑定もしてもらってます。この時期お忙しいと聞いて役に立つかなって。夜遅くまで作業して寒いとか肩が凝るとかならこれを飲んで下さい。血流も良くするので楽になると思います」


「ありがとうシャルロッテさん。大切に飲みますね」


「いえ、ガンガン飲んで下さい。特に回復ポーションは冷蔵庫に入れていても一週間位で飲みきって下さいね。もう一つあってこれも回復ポーションなんですけど、パンに塗ったりそのまま舐めてもいいいです。スプーン1杯で低級くらいの効能がありますので」


「こんなにたくさんありがとう。先生頑張るわね」


と抱きしめてくれた。もうこれが最後かもしれないのでヒンヌーに甘えておいた。


その後、職員室でこのポーションが話題になり、他の教師には正規の値段で販売した。プレゼントは担任の先生だけだ。担任の先生は冷え性らしく飲むカイロは寝る時に足先まで暖かくなって熟睡出来ると喜ばれた。


今日も色々な組み合わせでポーションを作り続けて宿舎に帰るとユーバリーが扉の前で待っていた。


「どうして訪ねて来てくれないのよっ」


拗ねてて面倒臭かったからとは言えない。言ったらもっと拗ねるからだ。


「毎日忙しくてね」


ユーバリーは一つ飛び級したけど学期末のテストは免除されていないから普通に授業を受けているのだ。


「その人誰?」


「レイン。同じリッカ研究室の人で私に講師をしてくれた人。今はルームメイト」


「え?ここに一緒に住んでるの?」


「そうだよ。今からご飯にするけど一緒に食べる?」


「う、うん」


今日はビーフシチュー。昨日からゼルが仕込んでくれたのだ。


明日は休みなのでガーリックトーストにしちゃお。


「えーっ、もうポーション作ってんの?」


「うん。量産体制にはまだまだだから今は独自レシピを貯めていってる」


「シャルロッテは天才」


さっき二人をお互いに紹介したけどユーバリーはレインと話さない。


「バリ姉、まだ拗ねてんの?」


「す、拗ねてなんかないわよっ」


「姉さまと呼んでとは言わないから機嫌直してよ」


「ほんと?」


そんなに嫌だったのかよ?


「ほんとほんと。これまで通りバリ姉って呼ぶから」


「うん♪」


「じゃ、そこにうつ伏せで寝転がって」


「え?」


「はい、お尻出して。育ってるか確かめるから」


と、お尻をモミモミしておいた。まだこの前と変わってないのが残念だ。


「あ、明日護衛とメイドが交代だからかぁ様達が来ると思うよ」


やっとか。ものすごく長く待った気がする。


「誰か来るの?」


「メロンの王妃のクインシー様、王宮護衛隊長のジルベスター様、メイドのリーリャ。一週間ぐらいてくれると思う」


「私はここに居ていいの?」


「問題ないよ。リーリャはここに泊まると思うけど、クインシー様とジルベスター様はバリ姉のとこに泊まると思うし」


「わ、私今日はここに泊まろうかなぁ」


「いいけど、身体検査するからね」


「えーっ」


これは大切なことなのだ。自分の身体がどう変化していくかユーバリーで予習しておかねばならんのだ。急になんかなったらびっくりするからな。


胸が痛かったのもアレになる前兆だったらしいし。


そしてユーバリーと風呂に入ると胸がまぁまぁ成長していた。自分の身体もあんな風になるのだろうか?


ユーバリーは背も伸びて来ている。これで自分ももっと大きくなったらこのベッドで3人寝るのはキツイだろうな。


ベッドの中で一応ユーバリーのあちこちをふにふにしておいた。都度成長度合いを確認しておかないとな。いつ頃フワフワになるか楽しみだ。



翌日クインシー達が到着してまず埋もれておく。やはりクインシーがナンバー1だな。続いてリーリャの腹をつまみながらジルベスターに挨拶をする。


「ん、誰だ?」


「レイン。リッカ研究室で講師をしてもらったの。今はルームメイトで一緒に暮らしてるの。ポーション屋を始めたら一緒にやるつもり」


「ほぅ。なら身内というわけだな」


「シャルロッテにはお世話になっています」


「よろしく頼む。こいつはよく暴走するから見張っておいてくれ」


昼ご飯がまだということでユーバリーの部屋で食べることになった。念の為女神像も持っていく。ランチはハンバーガー。庶民食堂で買ってきた物をここで温め直しただけ。ポテトはここで揚げた。


「お父さん、王宮騎士と外の騎士はこの時期寒くて大変なんだよね?」


「そうだな。特に夜は辛いぞ」


「いいポーション作ったから帰るまでに作れるだけ作るよ」


「いいポーション?」


「飲むと6時間暖かいの」


「そんなのが作れたのか」


「血流を良くして風邪とかの時に飲むポーションを改良したの。辛いスープみたいな味だから美味しいよ。あと回復ポーションも美味しくなった」


「それはいいニュースだな」


「量産化するには人手が足りないから軍に納入するのはまた無理だけどね」


とりあえずクインシーがいる間に作れるだけ作れと言われた。出来た分は買い取ってくれるらしい。


「飲むカイロの売値はどうしようね?」


「今日の夜に試す。それで価格を決めるか。必ず必要なポーションでも無いがシャルロッテの言うことが本当なら一度試した物は手放せなくだろうからな。騎士や兵士、冒険者には必需品になるかもしれんから値付けは難しいぞ」


毎日飲むなら銅貨3枚とかが妥当だろうけど、大量に売って利益が少ないより数は少なくても高単価で利益が高い方がいいな。生産が大変過ぎる。


新しい物の値付けって難しいものだ。


夜はマグソフ亭に行くとのこと。クインシーがファイトスから剣を納品された時に包丁も預かって来たらしい。


「クインシー様の剣はいくらだったの?」


「金貨120枚だ。ゼルのよりゴツいからその値段だ。ゼルのもまともに値付けしたら金貨100枚くらいはしただろうな」


「そんな高いの?」


「品質から言えばまだ安い。装飾を付けて華やかさを演出したら金貨1000枚くらいしてもおかしくない。国宝級だ」


「ゼル。凄い剣で良かったね」


「はい。初めて持った時から気持ち悪いぐらい馴染んでますので」


「あぁ、それはそうだな。持った時から昔からの相棒のような感じだ」


それからクインシーとゼルとジルベスターの剣談議が始まってしまい付いて行けなくなってしまったのであった。


暇だからリーリャの腹をむにむにしておこう。

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