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嫁になんていかないからねっ。  作者: しゅーまつ
未成年編

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飛び級テスト終了

間もなくテストと言うときに手紙が届いた。武器屋のファイトスやコック達がクインシー達と一緒に来るらしい。予定ではテストが終わった次の日だ。


マグソフ亭に予約を入れにいく。


「こんちはー」


「おう、戻ってきてたんだな」


「うん、もうすぐテストだからバタバタしててね。この日の夜に予約入れたいんだけどいいかな?」


「いいぞ」


「包丁作ってくれる武器屋も来るから。その時に調理してるところ見たりするかもしれないんだ」


「お、作ってくれんのか」


「高いかもしれないからそこは自分で聞いてね」


「おう。おかげさんで儲かってるからいいの買わせてもらうぜ」


で、持ち帰りでシフォンケーキも頼んでおいた。



「姫様、どうしました?」


「うん、ちょっとお腹が痛いんだよね」


「レモン炭酸ばっかり飲んでるから冷えたのかもしれませんね。温かい物を飲んでお風呂にはいりましょう」


「うん」


もしかしたら飛び級のテストで緊張してんのかな?受験みたいな感じだからなぁ。


そして、試験前日。


わ、わ、わ、わ、


トイレでパンツを脱いだ時に声を上げたシャルロッテ。


コンコンっ


「姫様、どうかされましたかっ」


「ち、血が付いてるっ」



その後姫様おめでとうございますとゼルから言われて色々と説明され、専用のパンツとそれに付けるものを用意してくれた。いつそうなってもいいように準備してくれてあったそうだ。


元の世界なら赤飯を炊かれるやつだね。


「お腹痛かったのはこのせい?」


「明日はもう少し痛くなるかもしれませんね」


明日テストなのに・・・


はぁ、女の子って大変なんだな。こんなんだなんて初めて知ったよ。



お腹に鈍痛があるなかテスト開始。


理科はまぁ想定の範囲。


で、問題は数学だ。最後の問題はあの本を買ってもらってなかったら解けなかったな。これ飛び級のテストなのか?アンデスは錬金コースの主席を狙う内容とか言ってたよな?


理科も数学も問題が多い。全年齢同内容のテストだから13歳から習う内容から18歳で習う内容まで網羅しているのだろう。そして思ってたより受けている人数がいる。


後で聞くと飛び級すると特待生みたいな扱いになり庶民は学費免除になるらしい。二つ以上上がると奨学金まで貰えるそうだ。庶民はそれを狙ってダメ元で受ける生徒も多い。そして少しでも早く卒業して働きたいのだそうだ。それに比べて貴族は少しでも働くのを遅くしたいので飛び級を受ける生徒が少ない。実際に庶民で飛び級に受かる生徒は非常に少ないので、結果飛び級生徒はほとんどいないということになる。


テストを書き終えて机に突っ伏す。この何とも言えない腹痛が辛いのだ。


国語のテストは簡単だったけど、作者の気持ちを答えなさいという問題は答えようがない。


A:これに答えはあるのですか?作者の気持は作者にしかわかりません


これは間違いだろうけど素直に書こう。文章の登場人物の気持は本文の中にあるけどこれは作者の気持ではないのだ。


で、テストが終わり開放された。


「やっと終わったぁ」

 

「バリ姉、出来た?」


「半分は出来た」


「どれが合格ラインかわからないね」


「シャルロッテは?」


「とりあえず全部は書いたよ」


「え?数学も?」


「うん」


「なんでそんな時間あったのよ。私、最後まで問題すら読めてないのに」


「テストは先に全部目を通してから出来る奴から解かないと。順番にやって詰まったら時間なくなるでしょ?」


「先に言ってよっ」


「いや、常識なんだけど・・・」


テストの発表は一週間後。もう何を言っても今更だ。


「明日ご飯食べに行くからね」


「わかってる。今から何する?」


「寝る」


「じゃ、私もそうしようかな」


ということで部屋に戻るとゼルが腰を温めるとマシですよ、と毛布で包んでくれたのでそのまま少し寝たのであった。


夜に起きると痛いのもマシでもう少なくなってる。


「初めはそんな感じです。全然痛く無い人もいるようですし、人それぞれですね」


「これなくすこと出来ないの?」


「無理です」


ソウデスカ。


翌日、クインシー達が到着し、ゼルから報告がいったようだ。


「思ってたより早かったな。小さいからもっと後かと思ってたぞ」


ユーバリーも半年前に来たらしい。もしかしてコレがきっかけで身体に変化が始まるるのだろうか?ユーバリーが柔らかくなり始めているからな。



そして一緒に来たファイトスからゼルの新しい剣が手渡された。


「あ、軽い。それに使い慣れた剣のようにしっくりくる」


軽く素振りをヒュヒュヒュンと振る。


「前のやつより薄くしてあるが、強度はこちらの方が上の方じゃ」


「ありがとう姫様っ。大切に使わせて頂きますっ」


クインシーが見せてくれとゼルの剣を手に取る。


「ファイトス、これが金貨10枚なのか?」


「はい」


ゼルは気に入ったみたいだがその価値がないのだろうか?


「私の剣も打て。そしてまともな値段を請求しろ」


「クインシー様、どういうこと?」 


「こいつ、利益を乗せておらんのだ。金貨10枚は原価だろう」


「わ、ワシがクインシー様の剣をっ」


「あぁ。愛剣にするからまともな値段を付けてこい。私に持たせるもの価値を下げるなよ?」


「か、かしこまりました」


なんかよくわからんけど、ゼルもファイトスも喜んでいるから良しとしよう。



予約時間には少し早いのでクインシーにやってる商売を案内がてらサバーン商店へ行く。


「今日は大勢だな」


「みんなでご飯食べに行くのに時間が早いから見学にきたの。今日は落ち着いてるね」


「年明けたからな。しばらくは地元のお客さんが中心だ」


「あ、この職人がスライサーを作ってくれた人だよ。ファイトス、このサバーン商店がスライサーを大量発注してくれたとこ」


「そうか。2月中に納品するからの」


「あんたが職人か。いい腕してんなぁ。評判いいんだよあれ」


「武器ではないが刃物は刃物じゃからの」


ファイトスは褒められてちょっと嬉しそうだった。


「あそこの店って空いてるの?」


サバーン商店の近くの家付き店舗が前から閉まっているのだ。卒業するのはまだまだ先だけど値上がりしたら買えなくなるかもしれないから安いなら買ってもいいかなと思っていたのだ。


「あぁ、随分と前に閉めちまったな。まだ空いてると思うが商業ギルドで聞いてみてくれ」


「わかった。ありがとう」


「シャルロッテよ、空いてたらどうするつもりだ?」


「安かったら買おうかと思って。多分この辺りはそのうち値段が上がって買えなくなると思うんだ」


「ほう、値上がりすると読んでいるのか?」


「中心地にイチバーン商店が合ってその周りに店や食べ物屋とか固まってるんだ。そこは手が出ない。ニバーン商店の周りもそう。で、この辺は今は寂れてるけどサバーン商店を中心に栄えていくと思うんだ。だから今のうちに買おうかなと」


「うむ、では明日商業ギルドに行って聞いてみるか」


「買うとしても自分で買うからね」


「わかってる。値上がりするなら他の物件に投資するのも悪くないと思っただけだ」


なるほど。


もう良い時間なのでマグソフ亭に行き皆を紹介した。


やはりクインシーに驚いたけど、王宮カフェで少し慣れたようだった。ファイトスはマクドをベタベタと触り、厨房に入ってマクドの仕事を見ながら色々と聞いていた。


「お父さん、飲んでいいからね」


「ではビールを貰おうか」


クインシー、アームス、リーリャもビールを頼み、料理はお任せにしておいた。コックは一つずつ味を確かめるように食べていく。食事ではなく視察って感じだ。


「シャルロッテとユーバリーはテストどうだったのだ?」


「私は半分くらいできた。シャルロッテは全部書いたって」


「ほう。それは解けたということか?」


「一応ね。あ、そうだアンデス」


「何?」


「数学の最後の問題、バレンシアに買わせた本のやつが出たぞ」


「えっ?それ解いたの?」


「一応な」


「それ正解だったら授業免除になると思うよ」


ん?


「どういうこと?」


「いきなり高等コースに飛んで、専門の授業以外は出なくていいってこと。つまり専門コースだけやればいいんだよ」


「そうなの?」


「卒業試験も免除になるから、専門コースの試験次第ではいつでも卒業することが出来るんだ」


「じゃあ、最短来年卒業出来るってこと?」


「そうなるね」


「それか専門コースを次々と受ける事も可能?」


「そうだよ」


なら錬金コースは全部マスターしたいな。上手く行けばたくさん資格取った上で成人する頃に卒業出来るかもしれない。


「バリ姉」


「何よっ」


「来週からシャル姉って呼んでね」


「いやーーっ!」


美味しいご飯を食べながら、ユーバリーをからかって楽しんだのであった。

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