表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
嫁になんていかないからねっ。  作者: しゅーまつ
未成年編

この作品ページにはなろうチアーズプログラム参加に伴う広告が設置されています。詳細はこちら

45/118

いいとこあんじゃん

ラーメンを食べ終え、何して遊ぼうかと言うことになったがゲームとかはない。


そして誰がかっこいいとか女子トークになる。そんな話は全く興味がない。


「みんな家の都合で嫁に行く事になるの?」


「多分。お父様の派閥とかあるから、それの強化か、中立派の所に行かされるかなぁ」


と、コトカは答える。


「バリ姉は?」


「さあ?他国に嫁ぐかもしれないし、国内の有力貴族のとこに行くかもしれないし」


「他国とは、ワイルド様とかですか?」


コトカ達は興味津々だ。


「どうかな?まぁ、メロンとストロベリーは友好国同士だからその可能性はあるわよね。でもそんなの自分で選べないしね」


「バリ姉。結婚相手がグースだったらどうするつもり?」


「あの第二王子?あれが王になるならそうなるかもね」


ユーバリーもコトカ達もそういうのが当たり前なんだな。貴族の娘とはそういうものなのか。リーリャもそう言ってたし。


「家の為に結婚して、相手が嫌な奴だったらどうすんの?」


「どうも出来ないわよ。私達は跡継ぎを産むための道具みたいなもんだから。お互い合わなかったら、跡継ぎを産んだ後に旦那は愛人でも作るんじゃない」


ユーバリーもあっさりとそういう。


「恋愛とかしたくないの?」


と、コトカに聞く。


「したいわよ。だから学生の間に恋愛ごっこを楽しむの。それを胸に秘めて嫁ぐのが貴族の娘というものなの」


コトカもあっさりとそういう。まだ子供なのにこういう教育をきっちりされてんだな。


「恋愛ごっこで済まなくなったらどうすんの?」


「それが家の為に繋がるならいいけど、そうでなければ家を捨ててその人と逃げるしかないでしょ。でもそんなの暮らしていけないし。畑仕事とか出来ないもん」


なるほど、貴族が庶民とあまり関わらないようにするのはこれもあるのか。庶民に惚れてもどうにも出来ないし、逃げても追われるだろうからな。それが貴族同士なら上手く行く可能性が残ってるわけだ。


しかし、小学生ぐらいの年齢でこうもドライに考えられるとは貴族ってある意味凄いな。


もうこの話やめよ。


「ねぇ、私図書館に行きたいんだけど。あと食材も買わないとダメだし」


「じゃ、私も行く」

 

ユーバリーはいつも私もちゃんだな。


「私達も行こうかな。猫耳作る材料買わないといけないし」


「材料費払うね」


「勉強教えて貰ってるお礼だからいいわよ」


と、言ってくれたので甘えた。



そして図書館に行く。まぁまぁの数の本だ。身分証を見せると無料で入れた。


司書のメガネ美人のお姉さんにお目当ての本の場所を聞く。


「こっちね。あ、にぃ達がいる」


「え?」


「ほら」


と、指をさした所はお目当ての本コーナー。そこにアームス、アンデス、ともう一人。


「何やってんの?」


「わっ、ビックリした。もう来たのかよ?」


「暇だったから。あ、こちらは同級生のコトカとアキ。ストロベリー王国の貴族令嬢」


「は、始めましてコトカ・ナラーと申します」


「あ、あの・・、アキ・シズオーカです」


「アームス・メロンだ。こいつは弟のアンデス、こっちは同級生のマシュー・ホカドー。遠縁に当たるものだ」


「マシュー様、始めまして。シャルロッテ・マーセナリーです」


「マーセナリー?」


「シャルロッテは母上が後見人になったから、母上の実家の家名を貰ったんだ」


「あぁ、この娘がいちご姫様か」


「そうだ」


「で、アームス達はなにしてんの?」


「マシューは錬金術コースでな。図書館で借りるならどの本が良いか見て貰ってたんだ。本を買ってやるとの約束を破ってしまったからな」


何だよ、アームスいいとこあんじゃん。


「アームス殿下。それはアンデス殿下の発案でしょ?」


「うるさいっ。余計な事をいうなっ」


なるほど。


「アームス殿下、アンデス殿下、マシュー様。私の為にありがとう存じます」


「別にこれぐらいいいよ。殿下の頼みだしね。で、飛び級の試験受けるならこれぐらいはわからないとダメだけど?」


と、少し意地悪気な感じで一冊の本を選んでくれた。


パラパラとめくると中3くらいの内容だな。


「これなら問題ありません」


「え?」


「これ、アームス殿下か、その下の学年の内容ですよね?」


「そ、そうだ・・・」


「マシュー、だから言ったろ?いちご姫が見てたのは錬金術コース主席卒業を狙うような内容だって」


と、アンデスが言う。普通に話すとこんな感じなんだな。


「マジだったのかよ。じゃ、これがここで一番難しい内容だ。他のコースなら卒業出来る内容だ」


と、選んでくれたのが高1ともう少し先ぐらいのか。これだと大丈夫だな。 


「わかりました。これも大丈夫なので数学は借りる必要ないですわね。理科系でおすすめあります?」


理科は分野があるけど、錬金術は科学がメインらしい。本をめくると元素表があるけど、元素の種類がめっちゃ少ない。が、記号が違ったりするから覚える必要あるな。じっくり内容を見ていると元の世界で覚えたものと違うのが出てくる。


これ、どっちが正しいんだろ?


「ありがとう存じます。これを借りて参りますわ」


「分かった。これは上級貴族か王族でないと借りれない本だ。俺が借りてやる」


自分の身分証でも借りれると思うが、ここはアームスの親切に甘えよう。


「ありがとう存じます。助かりますわ」


とお礼を言うととても嬉しそうな顔をした。


「あ、いちご姫。聞きたい事があるけどいいかな?」


「はい、どうぞ」


「ケーキやシャーベットとか家で作って貰ったやつを学園の宿舎で作って貰ってもいいかな?」


「ぜんぜん問題ありませんわ」


「レシピの登録は済んでる?」


「さぁ?それはコックに確認して頂いた方が宜しいと思います」


「分かった。確認する」


「ただ、ケーキはレシピがあってもあのコックしかあのレベルのは作れないかもしれませんね」


「そうなの?」


「何回も何回も作り直してようやくあそこまで美味しくなりましたから」


「分かった。それも合わせて確認しておく」


ああいうお菓子を食べたら、また食べたくなるんだろうな。



このあとは買い物をすると伝えると、本は夜に部屋に届けてくれるらしい。随分と親切になったものだ。



シャルロッテ達が去ったあと。


「アンデス殿下。いちご姫ってそんなに賢いのか?」


「マシューの学年でも急にテストの点が上がった庶民がいるだろ?」


「あぁ」


「あれ、いちご姫が勉強教えてるんだよ」


「何っ?」


「他の学年でもそうだ。庶民の食堂で教えてるんだ。うかうかしてると庶民に成績抜かれるぞ」


「マジかよ。いちご姫って可愛いし、頭もいいし。バッチリじゃん。身分もクインシー様の義娘みたいなもんだろ。どっちか婚約するのか?」


「いや、今の所はその予定はない」


「そっか。予定はないんだな?」


「マシュー、狙っても無駄だぞ。ぶっ飛ばされるのがオチだ」


「あんな小さいのにぶっ飛ばされるもんか」


「あいつは兵士を投げ飛ばすんだぞ」


「え?」


「母上にも全くひるまずに胸を揉ませろとか言うんだよ。母上もシャルロッテには全く怒らん。本当の親子かと思うぐらいだ。あの強さは母上の本当の娘だと言われても信じるぞ」


「へぇ。なるほどね。じゃ、この本は俺が借りて持って行く」


「何言ってやがる。俺が借りて持って行く約束したろうが」


「そういった些事は殿下のされることではありませんよ」


「調子良く殿下扱いすんなっ」


「では、間を取って僕が持って行きます」


「アンデスは引っ込んでろっ」


思春期真っ只中の男の子達であった。




ー買い物にいく女の子達ー


「シャルロッテって飛び級するの?」


「早く稼げるようにならないとダメだからね」


「クインシー様の庇護下なんでしょ?」


「それは身の安全の為ね。私はメロン家の者でもないから食い扶持は自分で稼がないとだめなの」


「アームス殿下と結婚するんでしょ?」


「しません。というかなんでアームスと結婚するのよ」


「婚約したんじゃないの?」


「してません」


「お風呂一緒に入ったって」


「それはバリ姉と。なんでアームスと一緒に風呂入んのよっ」


「少し大人になったって」


「それは性格というか考え方の話。なんで10歳の私と肉体関係を持つのよ」


肉体関係と露骨に言うと赤くなるみんな。ゼルまで照れんな。


「キスをしたのかと」


「したよ」


「えっ?えっ?えっ? どっちのにぃと?」


ユーバリー、君は王宮でアームス達と俺が全く接してなかったの知ってるよね?


「ゼルに唇を奪われたんだ」


「ちっ、違いますっ。あれは姫様がバツだと言って私の初めてを奪ったのではありませんかっ」


きゃーとユーバリーとコトカは言うけど、アキはめっちゃふんふんと興奮している。


「あれはお前が初めてを覚えてないと可哀想だと思ったから改めてしてやったんだ。その前の夜にすでにゼルの初めてはなくなってる」


「えっ?」


「酔ったお前に俺は襲われたの。全く覚えて無いだろうが?妊娠したらどうしてくれんだ」


と、わりかし大きめの声で言ってしまったのでめっちゃ注目を浴びてしまった。ゼルは男に見えてるかもしれないから余計に生々しい。


ヒソヒソとあんな小さな子にとか陰口を叩かれるゼルであった。



評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ