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嫁になんていかないからねっ。  作者: しゅーまつ
未成年編

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バーベキューその2

「いやぁ、ゼル殿はドレスを着ると見違えるよな」


「そ、そうですか?」


「ゼル、この席は若手騎士のテーブルだ。歳も近いだろ?タメ口でいいよね?」


「勿論です。ゼル殿も砕けて下さい」


「なら、お前らも砕けろ。無礼講だ、遊びは遊びで立場や仕事を気にすんな」


「本当に宜しいのですか?」


「お前らもこんな子供に気を使って話すのしんどいだろ?こっちも気にせずこうやって話すから。それとも姫様モードで話してやろうか?」


「い、いえ、こちらの方がいいです」


「なら、カンパーイだ」


「はい、カンパーイ」


ゴッゴッゴッゴ


「ああっ、姫様は飲んではいけませんよっ」


「無礼講だよ、無礼講っ」


冷えたビールめっちゃ旨い。焼肉と最高だ。ラーメンとビールといい勝負だ


「姫様、ダメですよ。未成年なんですから」


「ゼルは堅いっ、堅すぎるんだよっ」


あれ、たった一杯でめっちゃ酔ってきた。あ、シャルロッテボディだからアルコール耐性ないのか?


ま、いっか。


「姫様っ」


「だってさ、ちょっと飲んだだけで怒ったじゃん」


「ちょっとじゃ無いです。ジョッキ一杯飲んだじゃないですかっ」


「カーッ、堅いっ、それが堅いって言ってるんだ。ここは楽しく食べて飲んでするところだ。お前の横乳ぐらい硬いっ」


「横乳とはなんですか?」


「ここだよここっ」


ショールを上げてゼルの横乳をモニュモニュする。


それを見てブッと吹き出す騎士達。


「うっひゃっひゃっひゃ。姫様くすぐったいです」


「ゼルはくすぐられらるの好きだろ?ここか?ここがええのんか?」


「ひ、姫様、やっ、やめてっ うっひゃっひゃっひゃ」


「楽しそうだな」


と、クインシー登場。騎士達に緊張が走る。


「む、貴様らシャルロッテに飲ませたのか?」


「クインシー、俺が勝手に飲んだんだ。こんな場で騎士達に怒るから怖がれるんだ。遊びの場で怒るとか無粋の極み。バツとひてこうひてやるっ」


酔ってクインシーの胸に顔を埋めて猫手でモミモミするシャルロッテ。


「どれぐらい飲んだ?」


「ジョッキ一杯を一気に飲んでしまいました」


「ったく、しょうがないやつだ」


「クインシー、奇麗だ」


「ふふふっ、お前随分と酔ってるぞ」


「酔ってないっ。若い騎士達にはクインシーの魅力がわかってないから教えないとダメなんだ。ほら、フワッフワッなんだよ、フワッフワッ」


そうシャルロッテに言われて騎士達もクインシーが女性としての魅力も高い事を意識する。クインシーはシャルロッテが酔っても奇麗だと言って甘えて来るのを優しく頭を撫でている。訓練中に見せた事がない優しく顔だ。


「クインシー様。姫様は皆に遊び場だから無礼講だとおっしゃられてまして」


「そうか。ならそれでいい。お前達も存分に楽しめ。今の間にゼルを口説き落としてみろ」


「ちょ、ちょっとクインシー様?」


「私はシャルロッテの面倒をみる。コヤツが胸から離れそうにないからな」


シャルロッテはクインシーに抱きついたままだ。



「はっはっはっ、いちご姫様はお酒を飲まれたのですかな?」


「ビールをジョッキ一杯飲んだらしい」


「ビールジョッキ1杯で酔う訳ないんだよ。このシャルロッテボディは酒に弱すぎるっ」


「そうか、お前の中身は30歳の男だったな」


「そうそう。クインシーともっと早くに出会いたかった。そうしたらこれが俺のものだったのかもしれないのに」


嬉しそうに胸に顔を埋めるシャルロッテ。


「いやぁ、クインシー様に恐れずにこのような事をするとは肝が太い」


「クインシーは強いけど怖くはないぞ。ほら、騎士隊長、羨ましいだろ?フワッフワッなんだよフワッフワッ」


「ねぇ、シャルロッテ。かぁ様にだけ構わずにこっちで食べようよ」


「ん?食べさせて欲しいの?」


「違うっ、一緒に食べようって言ってるの」


「よしよし、ユーバリーは子供だなあ。ほら、アーンして」


「じ、自分で食べられるわよっ」


「何?ツンデレ?」


「何よそれ?」


「いいから、早くデレて」


「だから何よそれ?」


「もうっ。じゃ、リーリャはい、アーン」


「皆の前で恥ずかしいですよ」


「おっ、いいねぇ。いいよ、その恥じらい。メイドさんがモジモジするなんて最高だねっ。ね?騎士隊長」


「は、いやあのその・・・」


「もうっ、これだからおっさんは。よし、リーリャ、若手の所に行こう。おいで」


と、シャルロッテはリーリャの手をとってゼル達の所に戻る。


「ちょっとシャルロッテ。どこに行くのよっ」


「ノリの悪いやつはそこでお留守だ」


と、言い残してリーリャを皆の所に連れていく。さっきよりずっと人が増えていた。


「ひ、姫様」


「ん?誰かに触られたのか?」


「さ、触られてはおりませんっ」


「なら、よし。さ、リーリャ、よりどりみどりだ」


「な、何を選ぶんですかっ」


「恋人に決まってんだろうがっ」


「ま、まだいいですっ」


「何だよ〜。リーリャをクソオヤジに取られるくらいなら将来有望な若手にたくそうと思ったのに」


「だ、大丈夫ですっ。自分で何とかしますからっ」


「じゃ俺の所に嫁に来る?」


「い、いけませんよ。姫様女じゃないですかっ」


「えー、あんなエッチなガーターベルト毎日見たいっ」


「お、男の人の前でそんなことを言わないで下さいっ」


「だって、エッチじゃん」


「もうっ」


「見ていい?」


「ダメですっ」


と真っ赤になるリーリャ。


「姫様、悪いお酒になってますよ」


「だって、リーリャは可愛いだろ?それがあんなエッチなガーターベルトしてんだぞ」


騎士達はシャルロッテのエッチなガーターベルト発言連発で真っ赤になっている。皆、免疫がないのだ。


「ったく、騎士だというのに意気地なしばっかりだなぁ。こんな可愛らしい娘が目の前にいるのに誰も口説きに来ないのかよ?」


「姫様、リーリャ殿は子爵令嬢ですよ。跡を継げない我々が口説ける訳がないじゃないですかっ」


「かー、ダメダメ。家が継げないとかのどうだってんだよ。そんな物は己の力で手にいれろっ。私なんか王族の籍すら捨てて来たんだ。与えられるより己の力ですべてを手に入れるのだっ」


「おっしゃる事はわかりますけど」


「ちょっと、自分ばっかり食べてないで、私にもお肉焼いてよねっ」


「あ、あの何を突然・・・」


「あー、ダメダメ。手本を見せてやる。リーリャ、これやって」


「は、はい。私のお肉も焼いてよねっ」


「まったく困ったやつだなほら、口を開けろ。食べさせてやる」


「あ、あの、先程は自分で焼けと言い返すと教えられましたが?」


「ばっか、リーリャ攻略ルートは違うんだよ。ちゃんと相手を見て正解ルートを見つけろ」


「は、はぁ?」


「リーリャ、ほら、口を開けて」


「は、はい」


と、開けた口に焼き肉を入れるシャルロッテ。



「はい、そこの君、同じことをやってみて」


「え?」


「いいから早く。よーいっ、スタートっ」


リーリャに早く言えと促すシャルロッテ。


「わ、私のお肉焼いてよね」


お、恥ずかしくてモジモジモードだ。ここでシチュエーションを変えて来るとはなかなかやるなっ。


「た、食べさせてあげようか?」 


「じっ、自分でたべるわよっ」


「え、遠慮すんなよっ」


「もう、じゃ、アーン」


食べさせる騎士、真っ赤になりながら食べるリーリャ。


「ハイ、カット。良かったよー、バッチリだったねぇ」


「シャルロッテ様。めちゃくちゃ恥ずかしいです」


「ドキドキしたろ?」


「は、はい」


「君も赤くなってるけど、嬉しかったろ?」


「は、はい」


「じゃ、逆をやってみよう。リーリャ、食べさせてあげて」


「せ、セリフは?」


「無くていい。ただ食べせるだけだ」


と、リーリャが先程の騎士に食べさせる。お互い真っ赤だ。うんうん。宜しい。


あとは任せておこう。




「何をしておったのだ?」


「キューピット」


「なんだそれは?」


「恋のきっかけを作る人です」

 

「おせっかいだなお前」


「何もしないまま後悔して死ぬよりいいでしょ」


「それはそうかもしれんな。お前、もう酔いは冷めたのか?」


「うん、もうフワフワしない」


「いちご姫様、一つ伺って宜しいかな?」 


「何、騎士隊長」


「殿下を投げ飛ばした体術とはどのようなものなのですか?」


「試してみる?」


「宜しいのですか?」


「騎士隊長、やめとけ。皆の前で恥をかくぞ」


「ほう。それほどのものですか。面白そうですな」


「鉄山靠は危ないから返し技だけね」


「返し技?」


テーブルがないところへ移動する。


「じゃ、殴りかかるか掴みかかって来て」


「こうですか?」


と、首筋に手を伸ばして来たところを


「エイっ」


ポテン


「で、倒れたところをキックして浮かせてからコンボ炸裂。上手くハマったら何も出来ない間に終わり」


「も、もう一度宜しいかな」


「何度でもどうぞ」


と、騎士隊長が掴みに来るところをエイと投げる。いくらスピードを上げられても来る攻撃が分かってたら問題ない。


「これは驚きました。全く抵抗出来ません」


「それ程か?」


「はい」


「シャルロッテ、私にもやってみろ」


「見えても知りませんよ」


「そう簡単に倒れるか」


と、クインシーが手を伸ばした所にエイ。


ポテ


「な、何なのだこれは?全く踏ん張りがきかん」


「そういう技です。クインシー様の下着見えましたよ」


「しょっちゅう一緒に風呂に入っているのに今更下着ぐらい気にするか」


「いえ、騎士達に」


騎士達は真っ赤になっていた。


それを見たクインシーも赤くなっていた。うん、その表情宜しい。




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