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学年一のクール美少女と実は一緒に暮らしています‼︎1〜オレの前でやたらデレる彼女が愛おしい〜  作者: 猫の集会


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美少女と相合い傘

 高校入学したてって事は、オレまだ理央ち

 ゃんちに住んでなかったよな…?

 

「理央ちゃんオレが理央ちゃん家に住む前か

 らオレの事知ってたの?」

「…うん」

 えっ…

「いつから?」

「入試のときから。」

 えぇっ⁉︎

 そんな前から…⁇

 

 ーさかのぼること数年前の高校入試の日ー

 

 美少女理央

 あー、緊張する…

 どうしよう…ドキドキ

 あ、そうだ。受験票出しとこっと。

 ひゃぁっ。

 風で受験票が飛んでしまった。

 うわぁ〜ん。

 冷静を装いつつ心の中はパニック!

 するとそこに、

 良夜登場

「大丈夫?ホラ大事な受験票。頑張って一緒

 に合格しようねっ」

 ニコッ。

 ほわわわぁ〜。

 

 一瞬にして理央は良夜に恋をしたのであり

 ましたとさ。

 

「えっ、あの時の子理央ちゃんだったんだ」

「うん。あの時はお礼も出来なかった。今更

 だけどありがとう!良夜くん」

「あー、あんまりうろ覚えだけどよかった」

「うんっ。でね…」

「うん。どうしたの?」

「夢では…さ、相合い傘してね…で…」

「うん」

「あの、あのー…」

 なんだろ?

 もしかしてこれか⁈

 オレたちは信号待ちしていたんだけど傘を

 斜めにして理央ちゃんを抱き寄せてキスを

 した。

 ふキャぁ。

「夢でもこうしてた?」

「ううんっ、夢では手を繋いだのっ」

 …あー、そっちかー。

「ごめん。間違えた」

「ううんっ。すっごい刺激的だったけど嬉し

 い。」

「そっか!ならよかった。あ、青になったよ

 行こっ」

 オレは理央ちゃんの手を握り道路を渡った。

 

 家に着く頃には、雨もだいぶ弱まった。

「良夜くん、上着ありがとう。早くお風呂入

 って」

「あぁ、ありがと」

 すっかりあったまりホカホカになった。

「理央ちゃんも入っちゃったら?」

「うん。良夜くん、ココア入れてあるからそ

 れ飲んで待ってて」

「ありがとう、理央ちゃん」

「うんっ」

 すっかり部屋を暖かくしてくれてオレの上

 着も洗ってくれていた理央ちゃん。

 

 ココアを飲み終え先に夕食の支度をしてい

 た。

 

「良夜くん、もう夕食の支度してくれてたん

 だ?」

「うん。暇だったし」

「ありがとう。なら洗い物は、私がするね」

 ニコッ。

 うわー、理央ちゃんのニコッ最高!

 

 夕食を食べて二人でのんびりしていたら、

 理央ちゃん…

「今日上着貸してくれたから私が今から上着

 になって良夜くんのことあっためるね」っ

 て…言い出した。

 上着になる⁉︎

 どう言う事⁉︎

 なんて思ってたら、理央ちゃん…

 オレを押し倒して上にムギュ〜って乗り抱

 きついてきた。

「フフッ」

「えっ、やっぱり重い⁇」

 慌てて起き上がる理央ちゃん。

「ううん。重くないけど、上着っていうより

 これはもう布団だなって思って」

 そう言いながら理央ちゃんの手を引いてさ

 っきの体制に。

「あったかいよ。理央ちゃん」

「…うん。私は、あっためるつもりが自分の

 方がホテホテです…」

 なんて言った。

「理央ちゃん、今日ありがとうね」

「うん。そう言ってもらえてよかった」

 ムギュ〜。

 

 こうしてまたイチャイチャするのでありま

 した。

 

 オレたちは、いつもイチャイチャしている

 けどまだ一度も喧嘩をした事がない。

 このままずっと喧嘩なんてしないで生活し

 ていけたらいいな。

 

 とある連休

 オレは理央ちゃんと水族館に来た。

 きれいな魚たちがのびのびと泳いでいる。

 きれーだねーって理央ちゃんが言った。

 オレは心の中で理央ちゃんの方がもっとキ

 レイだよってつぶやいた。

 

 クラゲコーナーに入ると薄暗くオシャレな

 照明。

 なんだかカップルが多いな…

 なんて思いながらボーっとクラゲが泳いで

 いるのに見入ってしまっていた。

 ふわんふわんしてんなー…

 クラゲ。

 

「ねぇ、このクラゲきれい!」

 オレの袖を引っ張る理央ちゃん…⁉︎じゃな

 い⁉︎

 だれ⁇

 ぜんっぜん知らない女性がオレの袖を引っ

 張り話しかけてきた。

「あ…えと…」

「あっ、ごめんなさい!」

 慌ててオレの袖を離す女性。

「あぁ、大丈夫っす」

 すると多分彼氏が、

「なにしてんだよー。オレこっちだよ。ほら

 手」

 って言って仲良くお辞儀して手を繋いで行

 った。

 ホッ…。

 ってか、理央ちゃんは⁉︎

 理央ちゃーん‼︎

 あ…いた。

 オレと反対側にいた。

「ごめん、理央ちゃん!ボーっとしてた」

「うん。いいよ。私もクラゲに見入ってて勝

 手にこっちみてたし。」

 なんていいながらもオレの袖をぎゅって握

 りしめる理央ちゃん。

「もしかして今の一部始終見てた?」

「う…うん」

「そっか。ごめん。油断してた。」

「いいの。あれは事故みたいなものだから。

 でもね…」

「うん?」

「でも、本当はすっごくやきもち妬いた!帰

 ったらたくさんたっくさんぎゅーして?」

「うん。帰ってからもたくさんする。」

 水族館で理央ちゃんにぎゅーっとした。

 ふんきゃ〜。

「いっ、今じゃなくてもいいよ」

「うん。でもオレは今がいい」

 ぎゅーっ。

 理央ちゃんがこれで少し落ち着くならそれ

 でいい。

 

 とんだハプニングがあったけど楽しい水族

 館だった。

 もちろん帰ってからたっくさんぎゅーぎゅ

 ーしたのは、言うまでもない。

 

 続く。

 

 

 

 

 

 

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