表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

12/28

美少女からまさかのお言葉

 昨夜は、お互い落ち着くはずが逆に落ち着

 かなくなってしまったのだった。

 

 そしてようやく朝を迎えて、いざデート‼︎

 付き合ってるフリとはいえ、やっぱり二人

 きりだし…本当のデートみたいだ。

 

 …なんか話さなきゃ…。

「昨日よく寝れた?」

「あー…ハグしてもらえてね…、なんか癒さ

 れるつもりがなんかさ、ね…」

「ハハハ…ね…。」

 …へんな話を振ってしまった…。

 

 そしてようやく映画館に到着した。

 ふぅ。

 

 この広々とした薄暗く静かな雰囲気がオレ

 は、たまらなく好きだったりする。

 そしてグッズコーナーもはじめに拝見する。

 パンフレットを一枚買い定番のジュース、

 ポップコーンを購入。

 ちょうどいい席を見つけて着席。

 

 今更だけど二時間隣に理央ちゃんがいるん

 だよな。

 二時間も隣⁉︎

 こんなに長いこと隣に理央ちゃんなんて初

 めてじゃないかな…。

 

 ドギマギしながらも映画が開始された。

 中盤あたりで主役が壁ドンをしていた。

 うぉ…

 壁ドン…。

 オレには、壁ドンなんてありえねー事態だ

 な…。

 そして、壁ドンしたまま映画でキスするシ

 ーン。

 なんか照れるな。

 隣に理央ちゃんいるし、なおさら照れるだ

 ろ…。

 しばしドキドキのシーンだった。

 はぁ。

 

 途中ドキドキシーンもあったけど面白い映

 画だった。

 映画が終わりまたグッズコーナーに行くと、

 映画を見る前とまた違った感じでグッズを

 見ることができる。

 二人でお揃いのシャーペンを買った。

 

 さ、店を出ようとしたら理央ちゃんがおじ

 さんとぶつかりそうになったのでとっさに

 かばおうとして、思わず片手壁ドンをして

 しまった。

 …っ、恥ずかしいぞ、オレ…。

 映画のワンシーン真似したみたいじゃね?

 慌てて、手をどけた。

「理央ちゃん大丈夫?」

「あっ、うん。だ、だ大丈夫…」

 とんだハプニングだった…。

 あー、焦ったぜ。

 

 と、思った矢先…

 学校でまたしてもハプニングが起きるので

 あった。

 

 月曜日

 理央ちゃんに用事があり廊下で話をしてい

 たら、向こうからじゃれた男子たちがやっ

 てきた。

 そしてオレに軽くぶつかった。

「おっ」

 思わずぶつかった拍子にまた理央ちゃんに

 壁ドンをくらわしてしまった…。

 しかも、今度は映画みたいに両手で…

 すると理央ちゃんがまさかのお言葉を…。

「映画みたいにしてもいいよ」って。

 えっ⁈

 えぇぇぇエ⁉︎

 映画みたいにってキスだよな⁉︎

 んんんんん⁇

 オレは理央ちゃんに壁ドンをしたままなの

 も忘れて考えた。

 キスしていいんすか⁉︎

 マジっすか⁉︎

 …

 

 慌てて我にかえり手をどけて理央ちゃんに

 言った。

「オレたちフリだからさ…その、そこまでは

 さ…」

「あっ、そうだよね。私達付き合ってるフリ

 だもんね。なんかごめん…。あはは…」

 …

 こんなタイミングでチャイムが鳴ってしま

 った。

 

 すると、次の休み時間想像もしない事が起

 こってしまった…。

 どうやらさっきの付き合ってるフリっての

 を誰かが聞いてしまったらしい。

 フリならばチャンスありと男どもは黙って

 いるわけがない。

 

 友達に、フリだったの⁉︎

 そんな風には、見えなかったぜ⁉︎なんてい

 われた…。

 ハハハ。

 どうすっかなぁー……。

 

 その日から、理央ちゃんは毎日告白の嵐だ

 った…。

 理央ちゃん…大変そうだな…。

 告白って、意外と断る方も辛かったりする

 んだよな…

 それに、理央ちゃん優しいから相当辛いだ

 ろうな…

 

 あの時、キスしとけばよかったのか⁉︎

 いやいや、フリなのにそこまでしていいの

 かよ⁉︎

 もう、なんだかわからなくなってきた…

 

 数日後

 理央ちゃんがオレの部屋にやってきた。

「この前は、変なこと言ってごめんなさい」

「あー、ううん。それより理央ちゃん大丈夫

 ?毎日大変そうだよね」

「…うん。その事で相談があるんだけど、聞

 いてもらえるかな?」

「うん、いいよ。何?」

「あのねっ、あのー…」

 ん…なんかすごく言いづらそうだな。

 なんなんだろう…⁇

「ン?」

「あー…なんかさ学校でわたしと良夜くん、

 付き合ってなかったって事になったじゃな

 い。」

「うん。」

「でね、本当はフリじゃありませーん‼︎って

 撤回したくて…。」

 撤回…

「撤回かー」

「だから、だからこんなお願いしたら引くか

 もなんだけど、言ってもいい?」

 …なんだ?

 どんなお願いだろう⁈

 とにかく理央ちゃんを救えるのなら、聞い

 てみる価値はありそうだ。

「うん。言ってみて。」

「あのー、それはね…」

「うん。」

「それは…」

 

 ⁉︎

 それは、まさかの提案だった。

 

 続く。

 

 

 

 

 

 

評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
[一言] これは続きが気になりすぎです!! (#^.^#)
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ