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白き大英雄と白銀の守護者  作者: 澤中雅
第六章 兆しの精霊祭編
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序章 新生活

アクセスありがとうございます!



 帝国を発って丸一日、正午過ぎに王都の港に到着すれば王国民の大歓声がお出迎え。


 王城へ勝利報告に向かう道中はパレード状態と、まさに王国代表は時の人となっていた。

 なんせ数年ぶりに親善試合で王国の勝利。しかも全勝となればこの歓迎ムードは当然。

 故に今夜王城で開かれる祝勝会も盛大に執り行われることになった。


「最後の最後まで……本当に……もう……」


 ――のだが、カナリアは祝いの席にそぐわないどんより顔。

 理由はもちろんアヤト、なんせ祝勝会どころか港に到着するなり船内から消えていた。



 見世物になる趣味はない



 ベッドに残された書き置きを見るなりカナリアが頭を抱え、王城に向かう間は言い訳を考えるに必死だったのは言うまでもない。

 ちなみに謁見時に国王へ対する言い訳は『親善試合に出場していない自分が国王陛下のお言葉を受け取るわけにはいかない』だった。

 そんな殊勝な心がけなどアヤトが持ち合わせていないと国王は知っているので合わせてくれたが、同じく出場していないロロベリアは居心地が悪く。

 また祝勝会も毎度のようにサボった(と言うより帰国から一度も姿を見せていない)ことに対する言い訳は『親善試合に出場していない自分が華やかな場で祝われる資格はない』だった。

 もちろんそんな殊勝な心がけはアヤトになく、やはり同じく出場していないロロベリアは実に居心地の悪い言い訳だった。


 とにかくカナリアやロロベリアは最後までアヤトに振り回された親善試合は終わりを迎えたことで、王国代表も元の学院生に戻り、残りの一二日間の長期休暇は学院生として過ごすことに。


 ディーンとランは実家のあるラナクスへ戻り、残りのメンバーは実家が王都なのでそのまま。


 ロロベリアやニコレスカ姉弟も王都の屋敷で過ごしていたが、帰国した日の夜に国王へ依頼報告をしてからアヤトは行方知れず。

 マヤを通じて確認するも――


『所用で忙しくラナクスへ戻るのは七日後になる。ロロベリアさまも合わせて戻るように、だそうです』


 恐らく訓練を再開するからだと思われるが、なぜ同じ日に戻るよう指示を出したのか。所用とは何なのか、そもそもどこに居るのかは教えてもらえず。

 以降は呼び出しても返答なしと、相変わらず便利な連絡手段は相手によるものでしかなく。

 一方的な指示にリースは苛立ち、ユースは呆れていたがロロベリアは訓練再開は願ってもなく従ったのは言うまでもなく。


 残りの課題や訓練、両親との団らんを過ごした七日後、使用人らに見送られて久しぶりにラナクスへ。


 一度寮に荷物を置いて、繁華街で昼食を済ませてからマヤと連絡を取り、アヤトと合流する予定だ。


「遅せぇよ」


「「「…………」」」


 ……だったが、寄り合い馬車乗り場にアヤトが居た。


「……どうして」

「なんで居るの」

「わざわざお出迎えしてくれるとはね」


「行くぞ」


 予想外のお出迎えに三人が口々に言葉を漏らすもアヤトは無視して歩き出す。


「ちょ、行くってどこへ?」


 慌てて追いかけたロロベリアが制止するようコートを掴むと、顔だけ向けたアヤトは煩わしげに見据えて。


「今日から()()()()()()()家だよ」


「……………………へ?」



 

学院が再開する前にロロベリアとアヤトの突然な新生活が始まります!


みなさまにお願いと感謝を。

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