登場人物紹介 *ネタバレ注意
登場人物紹介です。
本編の進展により加筆修正する場合があります。
ネタバレ注意。
作者のメモ的な役割も・・・(ぇ
*霞沢 理乃 (かすみさわ りの)
本編の主人公で、相談事務所の所長。
施設管理番号305番。
日本舞踊名は月代 (つきしろ)。
先天的自閉症の可能性が高いが、幼い頃は医学の発展途上や環境のため気付かれず、視覚的障害のみ発覚。
基本的に左目しか機能していないため、平面でしか見れない。
空間認識能力は皆無。
代わりに他の器官が日常生活に困るほど発達している。
第六感も優れており、普通の人間が見えないモノも認識している。
生存本能が強く、危険察知能力が高い。ウイルスや薬などの耐性が強く、異常気象、厳しい環境下での生存が可能とされている。
対応力が理乃の意識よりも高性能な為、殆どの事を本人の意思で本能に任せている。
その結果、意識して使える脳容量が少なく、思考回路は単純でシンプル。
言語能力が低く、言葉が聞き取れない。
「聞こえないなら読めばいい」と判断し、ある程度の情報、性格が分かれば、目を見ればある程度の思考が読めるほどに能力を発達させた。
本人は言葉を用いらなくても意思伝達が可能。
平面の障害か、人間すら外見で認識が出来ず、独特な方法で区別している。
幼い頃に施設で育った事と機能欠損、自閉症により、独特な体感時間、価値観が世間と大幅にズレ、社会適応能力は低い。
無表情の為近寄り難いが、不思議な吸引力がある。
トラブル発生機体質な上、鈍感なので社会人時代を筆頭に大小なトラブルを経験している。
平面な書類や事務作業は得意。
複雑な感情は自身がない所為で不得手。恋愛感情の機微は理解外。
父親により、不順異性交遊について厳しく思想教育が施されており「ダメな事」と区別され、潔癖気味。
「人間のなり損ない」「欠陥品」と自覚しているため、日々訓練と勉強に明け暮れている。
社会に入れる様になる為に勉強しているが、「人間の文明、歴史、生態」を調べている。
近代史は生々しいので苦手であり、調べていない。
二次元も三次元も区別がつかず、文字や記号として認識している為だと思われる。
人間社会はおろか、現代に着いて行けない世間知らず。
人間よりも猫の方が習性が似ているとよく言われる。
友人曰く「変な所で細かい癖に、全体的に大雑把。朴念仁。方向音痴」
最近の悩み:悩みの意味が分からない。悩みって何?
*鈴木 真知子 (すずき まちこ)
理乃の中学時代からの友人。
唯一の事務所従業員。
元弁護士だが、不況の為リストラされ、理乃に拾われた。
真面目な優等生で面倒見が良い。
その為、中学時代から諸々と理乃の面倒を見るが、現在では食事の面倒まで見ている。
思春期時代の好みのタイプに理乃がドストライクだった為、無意識に理想が高くなっているが自覚なし。
最近の悩み:婚活をするか否か。
*武田 晴信 (たけだ はれのぶ)
心療医院長。
独立する前から理乃の母親を担当している。
優等生で真面目。
理乃を社会適格者にしようと頑張っている。
良き理解者ではないが、協力者ではある。
兄に劣等感を抱いているが、兄が変人な事もあり、自分を正当化する事に成功している。
名前負けしていると良く言われ凹むが、読み方が違うと開き直っている。
最近の悩み:思春期の娘が冷たい。
*葛西 正吾 (かさい しょうご)
現在は古本屋店長。
その前は商店街唯一の本屋を経営しており、理乃の母親を一時期雇っていた。
最も長い理乃の友人。
遺産相続により多数の土地やビルを所有しており、古本屋は趣味の商売。
理乃の事務所があるビルのオーナーでもある。
遺産相続の時に泥々な人間関係を体験し、人間嫌いに。
現在は昔よりマシになっている。
武田兄弟の学部は違うが大学の後輩。
無愛想だが美形。
理乃と色彩が似ており、昔は親子、現在は兄妹に間違われる事多々。
幼い頃から理乃を知っている為、何かと気にかける。
理乃が大人になった辺りから、恋愛対象として見るように。
最近の悩み:先輩の人使いの荒さ。
*武田 結菜 (たけだ ゆいな)
武田晴信の妻。
姉さん女房で夫よりもしっかりしている。
優しく穏やかな反面、食えない性格をしている。
怒ると一番怖い。
愛の鞭で夫を支える。
理乃とは仲良し。
最近の悩み:夫がヘタレ。
*武田 昌信 (たけだ まさのぶ)
武田晴信の兄。
理乃がいた医療研究施設所長。
面の皮が厚く、職場とプライベートではほぼ別人。
美形で頭の回転も早く、食えない性格をしている上、灰汁が強い。
とある件をキッカケに理乃と関わり、サンプル対象とは違う強い興味を示す。
最近では、度が過ぎてプロポーズまでしているが、速攻で振られている。
趣味は人脈作りと研究。
度々母校に訪れていたので、在籍年を問わず知人が多い。
理乃の良き理解者。
施設入所には、厳しく細かい条件を提示している。
理乃は父親に頼まれたので、特別に受け入れたが、予想外のサンプル価値があり、スポンサーが大勢着いたという経緯がある。
霞沢相談所への主な依頼主。
研究者気質な人間が職場に多く、雑務処理や経理処理すらも理乃に依頼している。
最近の悩み:理乃に警戒されている事。
*立川 昴 (たちかわ すばる)
理乃と同じビルの一階の喫茶店兼バーの店長。
父親も同業者な為、学生時代に必要な資格は習得済み。
大学で経営を学んでから独立
昌信の在籍時代の後輩で、晴信の先輩。
昌信から葛西を紹介して貰った経緯がある。
管理人も副業としている。
穏やかで物腰の柔らかく、清潔感があり、柔軟性や社交性が高い。
*雪 (ゆき)
施設管理番号26番。
健常者な為、サンプル価値が低い。
理乃のフォローで厨房で働く事が出来る様に。
理乃と施設内で最も仲が良く、二人部屋になった際は同室で数年過ごしている。
*夜子 (よるこ)
施設管理番号25番。
足が不自由。両親に疎まれ、施設に入所。
しっかりしていて姉御肌。
雪の親友。
*花音 (かのん)
施設管理番号119番。
幼い頃に病気で片目を失う。
眼帯で隠しており、人目に晒さない。
明るく元気な女の子で、施設のみんなを楽しませていた。
将来の夢はアイドルか声優。
片目同士、理乃と良く試行錯誤していた仲間。
*師匠
理乃が習う日本舞踊の師匠。
日本でも有数の大流派の跡取り。
飄々としていてマイペース。
同業者の中では異端児だが、気にしていない。
上下関係はきちんと感じていればタメ口でも気にしない。
必要な時に礼節さえ弁えていれば文句は言わない。
(教師内で寝っ転がったり、余りにも煩いと注意はする)
理乃が尊敬している人間の一人。
職業柄人を見る目が肥えており、本人よりも理乃の性格を理解している。
*月読 (つくよ)
理乃と同門の弟弟子。
近所の神主に頼まれ、正月と春の神楽を担当。
理乃の引退を機に一緒に代替わりしている。
現在高校一年生。
「引きこもり女神の転生譚」の主人公。
*父親
理乃の父親。
娘を溺愛しているが表現方法に問題あり、子供の頃に飼っていた犬と同じように幼い理乃と遊んでいた。
他者とのコミュニケーションが下手。
右耳鼓膜損傷の為、ストレスを感じている。
娘を何処の馬の骨とも知らない男に取られるくらいなら未婚推奨。
三十になった理乃に「お前に男はまだ早い!」というほどの親バカ。
最近では、子供達が独立し、寂しさの余り、犬を飼い「リノJr」と名付け、毎日癒されている。
*母親
理乃の母親。
愛されたい願望が強く、努力が苦手。粘着質で自己中。
子供の頃は失語症のため、両親に甘やかされて育った。
家事や整頓は不得手だが、裁縫だけは得意。
幼い理乃が邪魔になり、虐待の末、武田父の誘導により施設に売る。
帰って来た理乃に対しては媚び、ストーカー化しており、構って欲しくて仕方がない。
リノJrには幼い理乃に監視されていたトラウマがフラッシュバックし、ペットに対してすら怯えている。