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水泳部OB瀬名

「瀬名先輩!大好きなんです!私、私…!」

そう言って、もう夏の大会で引退の3年女子が、シャワー室で誰もいないのを見計らって瀬名に抱きついた。

競技用の水着を脱ぎ捨てて、素っ裸で瀬名がシャワーを浴びているところへ飛び込んできた。


瀬名は以前、自分から出来心でやってしまったことがあった。その件を握り潰してくれた顧問の女性教諭から、それをネタにずっと肉体関係を強要されてきていた。

だからもう、面倒ごとはこりごりだった。

しかし今回は女子生徒の方からやってきた。

これはこれでアリかと思った。女子生徒の乳房を思い切り後ろから揉みしだいた。


抱きついてきた女子生徒は結構胸がデカかった。乳首を吸い、アソコに指を入れて反応を見ていた。

「先輩、入れて欲しいの!」

女子生徒はシャワーから外れて、おしりを突き出していた。

瀬名はキツくフィットした水着を脱ぐと、ビンビンに勃った物を女子生徒のアソコに突き刺した。


「あああっ!!」

そういう割に、女子生徒はどこかヤリ慣れている感じがした。ただ、やはり瀬名のは大きかったのか、その後の喘ぎ声が凄かった。

「あんっ!あんっ!ああっっ!!ああっっ!!いいっ!いいっ!いくっっ!!」

何か出来の悪いAVのような喘ぎ声を出す女子生徒に、瀬名は違和感を覚えた。


そこへ他の女子生徒まで二人入ってきた。女子生徒は二人の様子を見ていた。

「ねえ、先輩。私もメチャクチャにして」

「私も先輩来るの待ってたの。いっぱいして、いっぱい!」

二人の女子生徒は瀬名を押し倒すと、上に乗って一物を咥えこむと自ら大きく腰を振り始めた。


その間に、最初に瀬名を誘った女子生徒はシャワー室から出ていった。

残ったのは二人の女子生徒だったが、瀬名は二人の顔に見覚えがなかった。二人は水泳部ではなかった。

瀬名のことは知っていて、この日のシャワー室でのセッ○スを思い立ち、同じクラスの女子に強引に持ちかけていた。

最初に瀬名を誘った女子生徒は、軽いイジメに遭っていた手前断れなかった。


瀬名は不審に思いつつも、シャワー室で女子生徒二人から、いつの間にか代わる代わるセッ○スを行う状況になっていた。

とにかくどちらかが穴に入れていれば、どちらかがキスをしていたり、いわゆる女2の3P状態になっていた。

瀬名はコレはおかしいと、本能的に危険信号を感じていた。

それはつい最近感じたヤバさだった。


そう、つい最近、水泳部顧問の女性教諭から誘われ断れずラブホに行った時だった。

あの時も、今までの女性教諭と違って、とにかく凄かった。

あの日も今のように、チ○コを離してくれなかった。ずっとアソコを嫌というほど突きまくって、自分がイッて果てるとずっと口に咥え込んでいた。

そう今まさにそのままのことが、女子2人相手に起きている。


瀬名はさっき女子生徒の中に出して。また別の女子にチ○コを口に含まれ勃たされようとしている。

女子生徒の目の焦点はどこか合っていない。何か見てはいけないものを見ている気がした。

瀬名は夏なのに背筋に冷たい汗が滴り落ちる気がした。


その頃、ロボコン班のシミュレーション真っ盛りだった二人の元に、狐のケンが走りこんできた。二人は一瞬にして別の現実へ引き戻された。

ケンは水泳部のシャワー室へと二人を導いていった。二人は確か昼頃と聞いていた。

今はまだ10時半にしかなっていない。シャワー室には鍵がかかっていた。

中からはシャワーの音が聞こえるばかりで、他に特に何もない。


狐のケンが間違えるはずがない。ドアの前を前足で掘り起こす仕草をしている。

宇羅彦が鍵を取りに職員室へ走った。

由良姫は耳を澄まして、中の様子を伺うと、男の声で助けを求める声らしきものが聞こえて途絶えた。

瞬間、由良姫は背筋をゾワゾワしたものが走った。


ケンがギャッギャッと吠えて威嚇した。間違いなく、中でケガレが生まれようとしていた。

「ウーちゃん、ケガレいてるかも!」

鍵を持って戻ってきた宇羅彦に由良姫が叫んだ。

「由良、行くで!」


由良が頷くと、宇羅彦がシャワー室を開けた。

シャワー室に入っていくと、折れ曲がった一番奥に、今まさにケガレになろうとする二人の女子生徒だった体があった。

その二体の体は突き飛ばされたのか、手を伸ばし一人の人間を喰おうとするように重なっていた。

由良姫と宇羅彦は、ケガレになりかけた体に向かって輪響紋の術を繰り出した。まるで二体のミイラが手を伸ばし合っているようだ。

そのミイラは半漁人のように腕が(ひれ)のようだった。


その後に、術でケガレを祓ったが、喰われようとしていたのは、水泳部OBの瀬名だった。

瀬名は失神していた。

多分、モドキも相当喰らっただろう。シャワー室には特有の臭いが充満していた。

するとそこへ、髪が濡れたままの女子生徒が制服姿で現れた。

「瀬名先輩は!?」


「あの、水泳部の人ですか?」

由良姫が聞くと、女子生徒は頷いた。

「多分その人、奥で倒れてるんやけど、そのうち気がつくと思う」

宇羅彦がそれだけ言うと、由良姫と一緒にその場を去った。


ブレスレットの効果は絶大だった。いつもなら1回祓ったら(みそぎ)が必要だが、それだけケガレやモドキからの影響を打ち消す力があった。これで数回なら続けて祓いに行ける。

二人はロボコン班がいる体育館へ戻った。

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