ケガレとモドキ
ケガレは通常、常世の大河にいる。その変容があまりに激しく、今まで通りの方法では犠牲が著しいため、祓うことが難しくなった。そのため御子姫が自身の持つ霊力気力を投じ、常世との間に結界を張った。
結界を張った御子姫と殉ずることを許されたのは、異形の里の者たちのみだった。異形の里の者たちは、御子姫と同様霊力などが強く気力も強大だった。
結界の護りには、御子姫と豪鬼もいた。御子姫は由良姫と宇羅彦の母である。底知れぬ強大な力を持つ『祖返り』の人物である。
豪鬼は実は宇羅彦の父親であり、鬼、異形である。由良姫の父親の奏司と兄弟でもある。
そうしてもう一人、今、ケガレのことで政府と関係を持っている、神守我央。この者もまた、奏司、豪鬼と母を同じくする、二人の兄であり、最も最初に輪紋響紋二つを併せ持ち生まれた、祖返りであった。
関係性で言えば、由良姫と宇羅彦にとっては血縁上の叔父となる。
ケガレと似たもので『モドキ』というのがいる。
これは昔から存在するケガレのようなもの、である。モドキは誰の中にも巣喰っており、それが気の道から五臓六腑を喰い荒らしていく。モドキがどんどん増え、気を喰い荒らすことで気枯れ(けがれ)を起こす。すると、気が枯れたことにより体が保てなくなりミイラ化する。
ミイラ化が始まると、続いて魂の蝕が始まる。
魂が気枯れ(けがれ)が起きたことでケガレに蝕まれるのだ。
これはもう随分と昔からあった現象だった。
空中にはモドキが四散しており、それがモドキとして形を成し増えていく。知らないうちに体の気を喰い荒らしていくのだ。
ケガレ化する者は滅多に現れなかった。それがケガレの大いなる変容が始まり二十年近く経ち、とうとう市井の内にモドキからミイラ化、そしてケガレ化を起こすものが現れ始めた。
それはウイルスとは違い、特効薬など存在しない、人類の変容としか言いようがなかった。
ケガレ化を起こすことは、もちろん極秘中の極秘で、モドキの存在自体も人々は知らされていなかった。
モドキが厄介なところは、体内にいる時は祓うことが難しかった。まずモドキを体内から見つけて取り出し、それからしか祓えなかった。
モドキは体内から取り出されると、次の宿主を見つけすぐに取り付かないと消滅してしまう。
そのモドキを大量に宿し、宿主となり、気の道から五臓六腑まで気を喰い荒らされてしまう者がケガレとなる前に、察知して祓うのが、魂の蝕を祓うことができる、次世代のケガレの祓士だった。
つまりは、輪紋と響紋を併せ持つ、者たちであった。
由良姫と宇羅彦は宇宙依から聞いていた、昼頃学校で起きるケガレ発生は片がついたと思い込んでいた。その後、二人はロボコン班と体育館でロボットの試行に熱中していた。
音楽準備室では音楽の教育実習生樋口ことめぐみんと、3年女子部員の安田美咲がローションで乳房とアソコをこすりあわせ、女同士のセッ○スを楽しんでいた。アソコをローションでヌチャヌチャにすると、めぐみんは持参のオモチャで美咲のクリっとした部分を吸わせて楽しんでいた。美咲はおもしろいくらい身をよじって喘いでいた。
「ああああんっ!!いいんっ!!ああっっ!!いい、イッちゃうぅん!!あひぃん!!あひぃっ!!」
美咲はクリ責めだけで、ローションガーゼを押し出すくらい潮を吹きまくっていた。
「ねえ、中に入れたくなっちゃったでしょ」
めぐみんは指を3本も入れて、美咲の中をかき回していた。
その様子をめぐみんの後ろから見ていた佐藤は、美咲のアソコが丸見えでパツパツになったチ○コの先からトロリと汁が垂れていた。
「入れたいんでしょう」
笑いながら、めぐみんはパツパツで腹にくっついた佐藤の肉棒を、ペロペロねぶっていた。めぐみんのアソコからも、汁が垂れていた。そうしてその先には黒いものがチロチロと蛇の舌先のように、チ○コを待ち構えていた。
佐藤は先にめぐみんへぶち込んで、何回か奥まで突いてやった。
「ああっ!ああっ!やっぱ、いいっいいっ!先生の、いいっ!いいっ!!いくぅっ!!もっとっっ!!はげしくしてっ!!」
ブルンッ!と押し出されるように、佐藤の物が出てきた。佐藤はめぐみんはもういいのかと思い、目の前の美咲のピンク色のヌメッとしたアソコへ、自分の大きくなった茶色くそそり勃つチ○コを入れた。
「おおおぅっ!!うっ!あっ!いいっ!!」
佐藤は夢中で美咲のアソコに、パンッ!パンッ!と音を立てて出し入れしていた。その間に、ちょうど二人に背を向けて、めぐみんが口から大量のモドキを吐き出していた。
美咲は、初めて入れられた本物のチ○コの気持ちよさに、大きな喘ぎ声をあげて夢中になっていた。
「あんっ!あんっ!ああっあんっ!いいっ!もっと!いいっ!いいいんっ!!あひんっ!いいんっ!!」
めぐみんが吐き出していたモドキが、佐藤の尻の穴からどんどん中へ入っていった。そうするうちに佐藤の出し入れするチ○コからも美咲の中へとモドキが入っていった。
めぐみんはモドキに気の道から五臓六腑に至るまで巣喰われていた。気が枯れてケガレ化を起こす一歩手前となっていた。肌は段々と黒ずみ青黒くなってきた。こうなってくると、特有の瘴気を発し始める。
狐のケンがそれに気がついた。体育館の外からケン!と一声鳴くと、もう走り出そうとしていた。由良姫と宇羅彦は突然のことに驚きつつ、ケンのあとを追った。
非常階段を4階まで一気に駆け上がる。扉は開いたままだった。音楽準備室のドアも開いていた。由良姫が思い切り開けると、モドキにたかられた佐藤と美咲の横にミイラ化して蝕の始まった体があった。
体からはブスブスと魚が腐ったような臭いが立ち込めていた。
ミイラ化した体は大きく口を開けて、長かったろう髪を振り乱し、口には魚の歯のような牙が生えていた。そして何より、手足は魚の鰭のような形になっていた。
宇羅彦はまずケガレになる直前のミイラに術を放ち、ケガレを一気に祓った。同時に由良姫は佐藤と美咲にたかっていたモドキを祓っていた。放っておけばどの道、二人は続けてケガレと化していただろう。
教育実習生樋口めぐみんは、この日ケガレと化して祓われた。跡形もなく消滅し、その存在は人々の中からも消え失せた。
ただ、祓いを行った者、の記憶にはケガレとして残っていた。
ちょうど昼頃のことだった。
裸の美咲と下半身を出した佐藤は、そのままの状態で置いてきた。そのうち気がつくだろう。
音楽準備室の扉を閉めると、何事もなかったかのように、由良姫と宇羅彦は体育館へ戻った。




