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第五章 経済戦争
ただの脅しでは終わらなかった。
オルカはアステル国内の中小商人達と連携。
「王都の貴族商人達が独占的に利益を得ている構造を壊す」
と、宣言する。
『民衆のための市場』を設立し、新鮮な食材を低価格で提供して庶民の支持を固めた。
さらに新聞『銀の声』を創刊して貴族の不正を暴露する。
「王太子ジュリアン、民の税金で賭博場を経営」
「宰相、外国商人から賄賂を受け取る」
世論は一気にオルカに味方した。
民衆は『銀の秤の女』を救世主と呼び始める。
ジュリアンはついに動きを起こした。
「オルカ・イザベラ・シュタインを再び国家反逆罪で召喚する」
だがその命令は、リューネス商国の大使によって無効化される。
彼女は我が国の公認商人。
外交特権を持つ。
逮捕は国際法違反。
と言う返答と共に。
王は唖然とした。




