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4話 老婆

初めて小説を書いていきます!拙い文章ですが満足していただけるととてもうれしいです!




指摘等ありましたらコメント欄にお願いします!

ヴィアメンスウルフ非常に凶暴なオオカミの形をした魔獣だ

顎は非常に強力で群れで狩りをする

本質的にはオオカミと変わらないが非常に好戦的で

快楽殺害をすることもある、初級冒険者の天敵だ

ここら辺では出ないと思っていたが今目の前に3匹、まごうこと無きピンチである


「ガルルルル、、、、」


イノシシを地面に置いて俺が奴らと目を合わせながら後ずさりする

妹は怖くてその場で怖気ついて居ても立ってもいられずに

背を向けて逃げ出してしまった


「きゃああああ」

「グルァァァァ!!」

「あふっ!」

「レジーネ!」


群れの一匹がレジーネの背中向けて噛みついて妹はその場で倒れてしまった

オオカミはとどめを刺すことなく、そのまま彼女を放置して俺を包囲した

簡単には殺さないという非常に高度な知性を持つと同時に高い残虐性を持つ


妹が攻撃されたことで感情的になると思ったが相手が悪い、不思議と冷静だ

本当は嫌だが仕方ない戦うしかない

そう思って俺は剣の持ち手を強く握りしめた。

その時、思い出したのだ、大切に隠されていたあの胡散臭い杖を


俺は左手でポケットから杖を取り出すと勢い良く折った。

その杖は煙を出してその煙は天高くまで勢いよく上がった後

なんと消えてしまったのだ


「、、、何も起きねえじゃねえか」


そういって俺は両手で剣を持って奴らに襲い掛かった、その時!

なんとそのオオカミが恐怖したような顔をしてお座りをし始めた

俺は拍子抜けしてオオカミに当たる寸前で剣を止めた


「そなたがあたしを呼んだのかね?」


後ろからかすれた声がしたので振り返った。

そこには妹より小さい老婆が立っていたのだ

俺はオオカミから離れてその老婆の目の前まで来た


「た、多分?あの杖を折って、、」

「ふむ、そうかなら見させてもらおう」


そういってその老婆は俺に近づいて、舐めまわすように俺をジロりと見始めた。

あんなとこやこんなところまで

老婆の不気味な視線と鼻息がかかる、気分のいいものではない

しばらくすると老婆はにやりと笑って俺に少しうれしそうな口調で言った


「いいだろう、あたしと契約したって構わない」

「はあ、契約とは?」

「知らんであの杖を持っていたのか?」

「は、はい父が持っていた物なので」


そういうと老婆はめんどくさそうな顔をして切り株に腰かけて言った


「あたしは世界平和を願う、お前に力を与える、代わりに世界平和実現のために協力してほしいんだ」


なんとも胡散臭い話だ

ただこんな田舎の山奥まで数秒で駆けつけて

あのヴィアメンスウルフを畏怖させる力を持っている、ただ者ではない


「力って?どんな力だ!」

「それはあたしもしらん、そこまでは操れないのだ」


俺は眉を潜めて色々と考えている時妹が這って来て

「お兄ちゃん」と聞こえるギリギリに細い声で絞り出した

そうだ、何を考えている、俺に力が無いから妹がこんな姿に

俺の中に選択肢は1つしかなかった


「婆さん!契約したら妹を助けてくれるか?」

「ふん、その分いい働きをしてくれたらね」

「構わない!契約させてくれ!」


そういうと老婆はにやりと不気味な笑みを浮かべて俺の頭に手を置いた

そうすると白く光り出して頭に不思議な感覚がする

手から何かが体に入れられる間隔だ


力か、力というと魔法が思い浮かぶ

前世で見てきたアニメやラノベで魔法を使ってあれやこれやをする物だ

この世界ではなぜか魔法はない

こうやって魔獣も奇妙な現象はあるが魔法というのは伝説でしか聞いたことが無い

自分が右手で杖をもって人差し指を立ててキメ顔しているのを妄想していたら

老婆は頭から手を放してあきれた顔をして言った


「あんた気持ち悪いわね」

「酷いですね、後、妹もお願いです」

「あいよ、」


老婆は重い足取りで妹へ駆け寄り頭に手を当てて白い光を放つ

めんどくさそうにしあがって、妹のおかげだぞ!俺が契約したのは

妹を治療し終わると妹はお兄ちゃん!と呼んでこっちに走ってきた

感動の再開で水入らずの瞬間をぶち壊すように老婆はこっちを鋭い視線で睨んで言った


「んじゃ、契約は成立だ、これからよろしく頼むぞ」

「待て!力ってなんだ!」


そう俺が言うと老婆は笑って言った


「あんたは生ける伝説になったのさ、これからの活躍を期待してるよ!」


そう言い残して老婆は森の中へと消えていった、もっと丁寧な説明してくれよ

まあ予想は大体付く、生ける伝説といえば魔法使いしかないだろう

にわかに信じられないが


しばらくするとオオカミが再び吠えて歯をギシギシと立てこちらを威嚇する

俺は妹をかばうように立ち上がる、そして頭の中でイメージするのだ


右手を前に突き出して俺は炎をイメージする

そうすると炎の玉が手の先から出てきたのだ!

そして俺はそいつをオオカミにぶつける、がほとんど効果が無い


当たり前だ、その炎の玉はコインくらいの大きさしか無い物だった

オオカミがあざ笑うようなしぐさを見せてこちらに近づいてくる、、

俺はもう一度炎をイメージするがオオカミがこちらめがけて飛びかかってきた

終わった、今度こそ終わりだ

そう思って目を閉じた時、女の人の声がした


「バカやってんじゃないわよ!!」

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