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23話

初めて小説を書いていきます!拙い文章ですが満足していただけるととてもうれしいです!


指摘等ありましたらコメント欄にお願いします!

日差しに照らされ光り輝く銀色の甲冑を着た男たちが

綺麗に隊列を組み大通りのど真ん中を行進している

その恰好はまさに威風堂々だった

端に寄っていた民衆は歓声を上げて彼らを歓迎している


「バーケルさん、あれって何ですか?」

「呼び捨てでいいわい、あれは討伐隊ってやつだ」

「討伐隊...?軍隊とは違うんですか?」

「あの甲冑を付けてるやつらは衛兵だよっ、俺達も実は討伐隊なんだけどな

 装備が貧弱だからあいつらみたいに晴れ舞台には出れないんだ」


討伐隊とは衛兵や志願者を募って編成された部隊で

周辺にいる蛮族や盗賊を討伐するのが目的らしい

盗賊...もしかしたら俺たちの村をあらした盗賊もやられたのか?

とりあえず聞いてみよう、これは復讐のチャンスかもしれない


「なあバーケル、レジウムって盗賊は討伐されたのか?」

「んあ、あのオークの奴らか?あいつらはつえーぞ

 かすり傷くらいなら入れたけどよ、こっちも壊滅寸前だったからな」

「そんなに強いんですか?」

「あったりめえよ、オークなめんなよ?」


バカデカい脳筋がここまで言うなら奴らの強さは本物だろうな...

しかし生きてるってことは俺たちの復讐のチャンスだ

俺の平穏な生活をぶち壊した憎きオーク...

俺の両親を無残にも殺した憎きオーク...


「なあ、レジウムの討伐っていつやるんだ?」

「んあー正確な事は分からねえけどよ、2週間後に招集があって

 討伐目標が盗賊だからな...ここら辺に残ってるのはもうレジウムしか

 居ねえし、多分2週間後に出発だけど、どうしたんだ?」


バーケルが頭を後ろに倒して俺の顔を覗き込む


「お前、そんな凛々しい顔するんだな

 ネズミに女々しい声上げてビビってた奴とは思えねえ」

「...」

「お前、本気なのか?」


俺は無言で頷く、こんな復讐の機会を逃すわけには行かない

バーケルがポカーンと俺の顔を覗き込み続けるのを無視して俺は話す


「2週間後だな?」

「ああ、覚悟はいいのか?俺だって人間だ

 クミンの恋人とは言え守り切ることはできないぞ」

「お、おい!俺は恋人じゃねえ!ただの仲間だ!」


俺は赤面しながらバーケルに言い訳をする

今までの真面目な雰囲気を返してほしい物だ

バーケルは俺を下して路地裏へ戻ってしゃがんで俺の目を見ながら肩に手を置く


「俺はな、目を見ればそいつの気持ちが大体分かるんだ

 お前の目は怒っている、怒りを動機に来る奴は大体死ぬ...」

「死ぬからなんだ、俺の勝手だろう」

「勝手じゃねえ!お前の命は仲間の物でもあるんだ!...」


バーケルは顔を下げて飽きれた、諦めたのだろう

復讐のチャンスが来たのだ、これを逃したらもう二度と無いかもしれない

この機会を逃す理由なんてどこにも見当たらない


「分かったよ、連れてってやる。はあ、あんな口俺に聞くやつは久しぶりだ

 こう見えたっておじさん意外と怖いんだぜ?」

「こんな小さいガキに怒るほど惨めでは無いだろ?」


俺が軽く冗談を言うとバーケルは大笑いする

出発は2週間後、依頼してる時以外、基本自堕落に暮らしていたが

今日は収穫があったな、因縁の相手へ復讐することができる

あの時、森に引き返さずに両親の敵の顔くらい見たかったな...


ーーー


俺は買い物かご片手に宿に戻る


「ただいまクミン」

「あんた、大分遅かったじゃないの」

「ごめんごめん、変な人に絡まれて...」


ドアを開けて帰ってきたらクミンが居た、ベットの上でナイフを拭いていた

一日中宿で俺が帰ってくるのを待っていたのだろうか


「誰に絡まれたの?傷とかは無い?」

「暴力は無かったよ、バーケルって人に絡まれたんだ」

「バーケルね、元気だった?」


クミンは食いつくように俺に聞いてきた、知り合いなのだろうか

俺はかごを机に置いて椅子に座ってクミンと対面する形になる

夕日に照らされたクミンの顔はいつもの真っ白な顔

とは違った良さを醸し出している


「お、おう知り合いなのか?」

「知り合いも何も、私の父親を名乗る筋肉バカよ」


お父さん!?あのバカデカい筋肉ダルマからこんな

スレンダーな彼女が生まれてきたとは考えられない

だからクミンの知り合いってことであれほど優遇してくれたのか...


しかしだ、自分の父親を名乗るとはどういう事だろう

筋肉バカはまだわかるが、名乗ると言うところに違和感を感じる

もしかしたら実の父親ではないとか...


「名乗るってどういう事だよ...」

「実の父ではないのよ、私が小さいころに拾ったらしいわ」


なるほど大方予想通りだな、これはもしかしたら

聞かないほうが良いのかもしれない、彼女とパーティーを組んで

もう1年も経つがあまり身の上話をしない、ラミと一緒だ


俺がこの後どうやって立ち回るか、顔を下に向けながら考えていると

クミンは黙ってナイフを拭き始める

しばらく沈黙が続き俺は窓から空を見上げる、気まずい空気にしてしまったな

せめて『聞いてごめん』だけでも言うべきなのか


そんな事を考えていると部屋の入口がパーンと開く

レジーネが帰って来た


「ただいま、二人とも」

「ああっ、お帰りレジーネ、大丈夫?けがとか無い?誰かにいじめられ...」

「いい加減やめてよ、子供扱いするの」


俺が心配して立ち上がって色々と聞くのを軽くあしらってクミンの横に座る

最近ずっとこんな調子だ、俺は居ない親の代わりと思っていろいろと

行動してきたつもりだが、最近は頻繁にすれ違う


彼女はまだ11歳、まだまだ庇護されるべき子供だ

人攫いとかがばっこする世界で子供一人が歩き回るのはとても危険なのだが...

そんな俺の心配をよそに二人は日常会話を送る


「お帰りレジーネ、今日は何してたの?」

「ただいま!今日はね、ラミさんに槍を教えて貰ってたの!」


俺はその言葉を聴いて思わず立ち上がってレジーネに問いただす


「なんだって?槍使いになるって事か?もしかしてパーティーを...」

「ちがう、あくまで護身用だよ...自衛くらい誰だってするよ」

「ああ...なんだ」


クミンとの会話の時は声が高くなり笑顔で接するものの

俺との会話になった途端、あしらうように接してくるのだ

クミンもこっちを見ているが、どこか冷たい顔をしている


「じゃあ、私は夕飯の用意してくるから」


そういってクミンは下の共同キッチンへ行ってしまった

そういえば討伐の事いつ言おう、俺個人の事だ、妹を巻き込みたくない

クミンには伝えるべきだろうし彼女の料理を手伝うふりをして

そこで打ち上げるのが最適だろう


「レジーネ、待っててくれ、クミンの手伝いをしてくる」


俺はそのまま部屋を後にした

階段を下りて共同キッチンまでいってジャガイモを手に取り

ナイフを使って皮を剥く


「あんた、何してるの?」

「手伝いだよ、何かできる事はって、痛っ!」


俺はナイフをつい先走ってしまい左の人差し指に刃を入れてしまった

クミンは俺からジャガイモを取り上げると

すました顔で言ってきた


「何かを抱え込んでる顔、言ってごらん?」

「あ、ああ実はな...」

最後まで読んで頂きありがとうございます!


最後に高評価やコメントくれると嬉しいです!

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