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22話 デカい男

初めて小説を書いていきます!拙い文章ですが満足していただけるととてもうれしいです!


指摘等ありましたらコメント欄にお願いします!

酒場に連れて行かれて1週間、足の傷も治って魂気も纏えるくらいに回復した

今までの依頼でかなりのお金が貯まった

俺の分の取り分だけで車一台買えそうなくらいの資金力はある

それはクラッソスやラミも同じらしくしばらく依頼はしたくないとの事だ


レジーネも最近は図書館や城外へ野草摘みへ出掛けてばっかだ

魔物も出るだろうから『お兄ちゃんもついていく』と言ってみても

彼女は嫌がって一人で行くようになった、まだ子供だろうに...

今は諦めて宿で寝っ転がってクミンと話す


「あーあ、暇だなあ...」

「なによ、前みたいにクラッソスと遊んできたら?」

「嫌だよ、ロクな遊びしないしあいつ」

「ふふっ、何よそれ」


そう言うとクミンは俺に一枚のメモとお金を手渡してきた

なんだい、日頃の感謝を込めてプレゼントかい?そう思ってメモの中身を見る


・にんじん

・ジャガイモ

・豚肉.....


これ買い物メモじゃねえか、俺におつかいを頼んできたのか

メニューからして今日もシチューだな、ほぼ毎日同じメニューだ

これだとせっかく戻った魂気も無くなるっての...


「なんだよ、おつかいかよ」

「何よ、さっき嬉しそうな顔してた癖に」

「いやそれは...はあ、行ってくるよ」

「ありがと」


まったく人をいい様に使いあがって...

そう思いながら宿から出てかごを持って外へでる

今日は強い日差しが指していてとても暖かい、町の人もちらほら半袖で過ごしてる

俺はへ足を踏み入れて歩こうと思った瞬間、転びそうになった


道が土を固めただけの粗末な物だったせいで雪解け水と合わさって

酷くぐちゃぐちゃになっていたのだ、これは厚手のブーツを履いてきて正解だな

俺は泥濘と化した道を一歩一歩ゆっくり歩きながら八百屋へと向かう


クミンのメモにある幼稚園児が描いたような稚拙な絵で出来た地図には

ここが八百屋と主張してるが...

そこの現場に目をやると建物と建物の間、路地裏への道が見える


「まじかよ...勘弁してくれ」


俺は息をのんで先へと進む

ここら辺の地域の路地裏とかは怖いお兄さん達が出てくると

クラッソスから耳にタコができるほどには何度も聴いたものだ


あのデカいビビりが言う事だからどれだけ恐ろしいのかは分からないが

まあ俺が逆立ちしても勝てないことくらいは分かる

路地裏に入って直ぐ、足元を見るとネズミが目の前を横切る


「うわっ!ネズミかよ...」

「ネズミくらいにビビるなんて情けない奴だなぁ...」


俺の驚いた声につられて脇道から怪物が現れる

普通の人2人分の身長に3人分の肩幅を持った金髪の人かも怪しい怪物だ

前に聞いた亜人という括りの人かもしれない

丸太と同じ太さの腕を上げて頭を掻きながら俺に問いかける


「でだ、ここに何の用だ?喧嘩の依頼は来てないはずだが...」

「喧嘩なんかじゃないですよ...買い物です」

「そうか!で、誰からこのエリアに入っていいって言われた?」


まずい、少し声が怒ってるようにも感じる

ここは相手を怒らせずに落ち着かせるのが吉だろう

仲間を売るように感じて気が乗らないがクミンの名前を使えば.....

そうだ、そもそもクミンからここで買えとメモを渡されたのだ

別に名前を使ったって怒ることはあるまい


「え、えっと...クミンです」

「え?誰?」

「クミンです!!」

「クバン?誰だよ」

「ク!ミ!ン!クバンじゃないです!」

「うっさい!聞こえとるわ」


まずい、さらに怒らせてしまったかもしれない


「クミンかよ、そういえばいいのに

 あいつが行くとこと言ったら一つだ、案内してやる」


そういって彼は脇道を引き返すように路地裏へと向かう

俺が一向に立てずにその場で怯えていると

彼は俺のとこまで戻ってきていくつもの傷が残る手を俺に差し伸べる


「ほら、立てよ」

「え?」

「大丈夫、おじさんもう怒ってないから」


俺は彼の手を借りて立ち上がって籠を左手に持って付いていく

道中黒尽くめの服装の人たちと何人もすれ違うも

俺の前にいる金髪の男を見ると皆、礼をしてから通り抜ける

もしかしたらそれなりの偉い人なのかもしれない


歩いてしばらくすると野菜や果物が並べられた店があり、彼はそこで立ち止まる


「兄ちゃん、ここだろ?」

「あっ、はい!ここです、ありがとうございます」


俺が彼にお礼を言った後、彼は思いっきり息を吸って叫ぶように人を呼ぶ


「おい!ー八百屋のおっちゃんー」

「あら、バーケルさん、今日は主人は居ませんわ」

「そっかあ...まあいいや、んじゃ兄ちゃん待ってるで」


鼓膜が破れそうなほど大きな声で店主を呼ぶも今日は奥さんしか居ないらしい

バーケルと言うのか、彼とは早く離れたい、殺されるわけではないだろうが

こんな俺を雑巾みたいに絞れそうなほどの怪力を持った人が近くに居ると

生きた心地がしない...遠巻きに言って去ってもらうか


「わざわざ待ってもらっていいんですか?」

「ああ、だって俺が居なきゃ俺の部下がお前を捕まえちまうぞ?」

「あ、ああ確かにそうですね...」

「なんだ兄ちゃん、案外バカなんだな、ハッハッハッ!」


そう言ってバーケルは思いっきり笑う

確かに彼の言う通りだ、こういわれるとどうしようも無いな...

おとなしくまってもらおう

その後俺は店主の奥さんへ買いたい物を言い渡す


「えっと、ニンジンとジャガイモと玉ねぎください」

「え?玉ねぎは分かるけどニンジンとジャガイモってなんだい?」


奥さんは首をかしげて俺の顔を見る

おかしいな、ニンジンだってジャガイモだってこの世界にもあるはずだ

昨日だって見たし食べた、味だって一緒だ


「ニンジンですよ、オレンジで細長くて、馬が好きなやつです」

「...もしかしてインゲンのことかい?」

「いやインゲンじゃなくてニンジンです!てかインゲンはオレンジじゃ...」


奥さんはニンジンを取り出すとそれを指さして疑問符の付いたような顔をする

俺は頷きながら答える


「そうそれです!ニンジン!」

「あいよ、あとなんだっけ?ジャ...」

「ジャガイモです!えっと丸くて」.........


俺は買い物を済ませるとバーケルの元へと戻る


「おう、戻ったか」

「はい、バーケルさん、っひっ!」


バーケルは俺を強引に壁に押し当てナイフを俺の首に差し当てた

彼は眉間にしわを寄せてものすごく怖い顔をして俺を睨み付ける

急になんだ、怖すぎる


「おまえ、どこで俺の名前を聞いた?」

「いやっ、さっき八百屋のおばさんが名前を...」

「あっ、そうか、いっけねえそうだった」


彼は笑ってごまかすと俺を壁から放して野菜の入った籠を俺に渡す

さっきは俺をバカにしていたがこいつも脳筋なんだな...

バーケルは笑ってごまかして俺をあるところに案内する


「あれ、宿はこっちじゃないですけど...」

「まあ見てけって、楽しいもんだぞ!」


そういって彼は俺の腕を掴んでどこかへと連れて行く

強い、俺がすこし抵抗しようにも彼は一切動じない

筋肉が詰まりすぎて俺の抵抗に気づいていないのか?


そうこうしながら、大通りに面した場所へと着くとそこにはいつもと違い

民衆が真ん中の道を開けて何かを待っている、ちくしょう、何も見えない

そう思ってるとバーケルが俺を肩に乗せて右側を指さした


最後まで読んで頂きありがとうございます!


良かったら高評価やコメント等あるとうれしいです!

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