14話 槍使い
初めて小説を書いていきます!拙い文章ですが満足していただけるととてもうれしいです!
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ークラッソス視点ー
剣や槍といった近接武器を使う連中は武器と会話するという
もちろん武器が口を使って流暢に言葉を話すわけではないが
冒険者にとって一番信頼できるのは、仲間でも金でもなく自分と武器だけなのだ
馬や犬みたいに、お互い感じ取れるものがある
「なあラミ、その槍ってどっかで買ったのか?」
「しらねえよ...」
「えー、ダンジョンの宝箱とか?」
ラミは黙り込む、教えたくないと言ったから当然か
彼女は魂気の使い方がクッソ下手くそだ、才能が無い
だが弱いわけではない、彼女が使う槍はものすごく強い
筋肉があるわけでも魂気でもないなら槍か加護に秘密がある筈だ
「なあ、いい加減俺達組んで1年経つだろ?お前の加護教えてくれよぉ!」
「少なくともお前のよりは役に立つな!」
少しイラッっとした俺は彼女の槍を掴んでじっくりと見渡す
やっぱり、槍というよりトライデントだ
先端が3本に分かれて尖ったトライデント
特に目立った特徴は無い...だが少し重いな
「何度も言うが触れるなと言ったよな?」
「お、おい。ごめんって!冗談じゃんか!」
「次やったら二度と剣握れないようにしてやる」
普段優しい彼女が静かに、しかしかなり怒っている
滅多に怒らない奴だが槍を触ると異常なまでに怒り出す
扱いが難しい奴だ、だから誰も組みたがらない
まあ俺とは結構馬が合う、こいつも俺と同じなのか?
「なあ、槍とは会話するのか?俺はこいつと結構話すぜ」
俺はそういって鞘から剣を抜く
地元で買った、有名な鍛冶屋が作った剣でもう何年も使っている
俺の右手は皮は分厚くタコもある、まごう事なき剣士の誇りだ
コイツはシャイで俺が一方的に話す、まあただ戦闘の時では
すごい頑張ってくれるかわいい奴だ
「ああ、ファルは一番の相棒だ!」
「はっ、やっぱ俺達一緒だな」
俺はそう言ってラミに微笑む、ファルって言うんだなそいつ
前のパーティーの奴に言ったら『頭おかしいんじゃねえか?』って言われたが
やっぱり剣は生きてるし一番の相棒だ、死ぬまでコイツと遂げるぜ
ーーーーーーーーーーー
レジーネが立ち上がってラミに向かって言い放つ
「すごい、あなたも加護持ちなんですね!いいなあ...」
目をキラキラさせて嫉妬などといった負の感情が無い
純粋な目でラミの方を見つめる
それに若干引き気味になってラミが応える
「いいもんじゃねえよ、こいつのせいで苦労したし」
「まあな、だってお前のあだ名死神だもんな」
クラッソスが笑って言うとラミは彼を肘で突く
彼が言うには彼女は冒険者になってからパーティーを転々と移動してて
組んだ奴らは大抵死んだからそんな名前が付いたのだそう、少々困ったな
「クラッソス、彼女はCランクなんだろ?弱いわけではないだろう?」
「逆だ、強すぎていつも行動を見破るんだ、陣形を組まずに突っ込んでいくんだ
まあ、最近はマシになったから安心してくれ」
そういってクラッソスは胸を叩いて任せろと言わんばかりだ
ま、この発言からして彼もパーティーに入ることには賛成っぽいな
あとは彼女だけだ...
「な、なあラミさん..?よかったらうちのパーティーに来ませんか?」
「やだ、もう冒険者やめようか考えてるしな」
冒険者をやめるか、どうした物か、俺はクラッソスの方へ
目配りをして助けを呼んだが彼は気づいてはいるが
『どうした?』と言わんばかりの顔をして全く役に立たなかった
そうしてるとレジーネが口を開く
「もったいないですよ!加護もあるのに!」
「え?」
「私加護だって才能だって無いんです、欲しくても持てないんです...
だけどあなたは才能持ってるじゃないですか、持ってる人が
戦わないでどうするんですか!」
レジーネはそう言うとまた座って少し怒ったような顔をしていた
ラミもポカーンとした顔をして少し間が空く
「そうか、少し考えさせてくれ...」
「おい!3日後には答えくれよ!」
そういって彼女はどこかへと行ってしまった
ちゃんと来てくれるといいが...
「はあ...あういう奴なんだ、許してやってくれよ」
「ま、まあそういえば、クミンとレジーネはパーティーに入れるの賛成だよな?」
そういえば聞いてなかった、自分は老婆との契約で頭がいっぱいだったが俺は
一人でパーティーを運営してるわけでもリーダーなわけでも無い
「お兄ちゃんに任せるよ!」
「死神、面白そうじゃん?」
どうやら二人も賛成ではあるらしい
良かったここで『嫌だ』とか言われたら困っただろうが良かった
そうするとクラッソスが不満げに言う
「おい!俺の許可は要らないのかよっ!」
「お前はもう確定事項だろ?だってもう仲間だからな!」
そう言うと彼は嬉しそに手をグーにしてこちらを向く
よくある合わせて『相棒』としての友情を確かめるやつだろう
俺も手をグーにして真正面から優しくぶつける
そうすると彼は嬉しそうに笑った
翌日、俺は魔導書と杖と共に街の城外の野原へと来た
昨日徹夜で呼んだ魔法の実験だ、頑張るぞ!
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